公益財団法人 上山城郷土資料館
羽州(うしゅう)の名城と呼ばれ歴史を伝える上山のシンボル
上山中心部の丘にある人気観光スポット
かみのやま温泉駅から北に3分ほど進んだ大通りから、北西にある丘の頂上に見える上山城。現存している遺構は本丸西側の西内堀、土塁、石垣の一部と庭園。現在の上山城天守は、1982年(昭和57)に郷土資料館として二の丸跡地に建立されたもの。かつての姿を再現したものではないが、桜や雪など四季折々の自然に映える趣のある外観は美しく、見ごたえがある。平成の大改修として、2018年(平成30)に屋根瓦と外壁の塗装工事が行われ、より輝きを増した天守は一見の価値あり。旧本丸跡には月岡神社があり、江戸時代前期から幕末まで上山藩を治めた譜代大名藤井松平家(ふだいだいみょうふじいまつだいらけ)の初代松平利長(まつだいらとしなが)とその子で2代目の松平信一(まつだいらのぶかず)が祀られている。
武衛義忠によって建てられた城
上山城は武衛義忠(ぶえいよしただ)によって1535年(天文4)に築城された。別名「月岡城」。出羽の関ヶ原ともいわれた1600年(慶長5)の最上家と上杉家の戦いでは、上山城の最上軍約500名で、攻め入った約4500名の上杉軍を迎え撃ち、勝利したとされている。最上軍の本丸山形城を守るうえで重要な役割を担った。江戸時代初期に土岐氏が城主だった頃に近世城郭として整備され、壮麗な城郭から「羽州の名城」と呼ばれるようになった。1873年(明治6)、廃城令により取り壊されるなどして廃城となった。
上山の歴史に触れられる郷土資料館
上山城内部は郷土資料館となっていて、上山の歴史や羽州街道に関する資料が展示されている。受付では御城印が販売されており、登城記念に購入するのもおすすめ。街の中央の高台に位置していることから、天守展望台からの見晴らしが良く、上山市街地や蔵王連峰を一望できる絶好のロケーションだ。上山城門広場にあるお土産どころ「かかし茶屋」では、山形土産はもちろん山形名物「玉こんにゃく」や「どんどん焼き」などが楽しめる。
城下町の風情と温泉地ならではの施設
上山城周辺の街並みには「黒板塀」が見られる。城下町再生志士隊が2005年(平成17)からブロック塀に黒い板を貼って板塀化しているものだそう。周辺には武家屋敷や春雨庵跡などの史跡もあり、城下町らしい風情を感じられる歩いて楽しい街並みになっている。また、「かみのやま温泉駅」というだけあり、温泉地としても有名な上山。昔ながらのレトロな公衆浴場があり、どこか懐かしさを感じられる。足湯も点在しており、歩き疲れたら気軽に休めるスポットがあるのも魅力のひとつ。
スポット詳細
- 住所
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山形県上山市元城内3-7
地図
- エリア
- 村山エリア
- 電話番号
- 0236733660
- 時間
- 9:00-17:15(最終入館16:45)
- 休業日
-
木(その他メンテナンス休館あり)
※HPをご確認ください - 料金
- [入館料]大人420円、高大学生370円、小中学生50円(土は小中学生無料)
- 駐車場
- あり(30台)
- クレジットカード
- 可(VISA、MasterCard)
- 電子マネー/スマートフォン決済
- 可(Suica、PASMO)
- Wi-Fi
- あり
- コンセント口
- なし
- 喫煙
- 不可
- 滞在目安時間
- 30-60分
- 車椅子での入店
- 可
- 乳幼児の入店
- 可
- ペットの入店
- 可(抱いた状態で見学ください)
情報提供: ナビタイムジャパン
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クチコミ
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- 上山城内の資料館
- 歴史から自然に関することなどさまざま資料があって勉強になりました。城の一番上から見える景色は最高です。上山市内が一望できます。上山市に来たならばぜひ立ち寄りたいスポットです。
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- 上山の歴史を知る
- 上山城は1982年に復元された望楼型3層5階、鉄筋コンクリート造模擬天守で、場内は郷土資料館として使われているもの。ぐるっと表に周り石垣の入口から中に入ります。入館料は大人420円。上山の歴史を知るにはいい施設で上山城を中心として歴史を理解できます。また蔵王に関する内容も展示されていて、蔵王の登拝者に古くからあがめられてきた仙女像「清水の姥神」や日本独自の山嶽仏教である修験道の本尊であり、イン...
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- 美しい天守閣
- 奥羽の名城は鉄筋コンクリート造で復元され、郷土歴史資料館として有料(420円)で公開されています。駅からは徒歩で10分ほど、坂道もなだらかなので楽々と登城できました。4月中旬だったので、桜が満開で美しい光景でした。
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