千葉市動物公園

新ゾーンがオープンし、ますます注目の動物園に

レッサーパンダの風太くんのブームで、一躍全国区に躍り出た動物園。風太くんとファミリーは健在で今も人気者だ。2021(令和3)年にはチーターの繁殖に成功し、サバンナの動物たちが展示されている平原ゾーンも整備されてフルオープン。地域を代表する動物園としてますます注目されている。

千葉都市モノレールの「動物公園」が最寄り駅。写真のゾーンはBBQ場もある「ふれあい動物の里」

2023年(令和5)9月現在、千葉市動物公園では約100種の動物たちを飼育している。展示場に出ている動物たちは、種によってはローテーションされており、そのときにどんな個体が展示されているかを示す案内板を各所で見ることができる。名前だけでなく性格や個体を見分ける特徴なども示されているので、推しの子を見つけるのも簡単だ。一部の動物の説明はYouTubeでの動画配信も行われており、展示場のQRコードを読み取り動画を閲覧することができる。その動物の基本的な情報に加え、展示個体の具体的な説明も聞くことができる。

うーん、幸せそうな表情に癒やされます。長野市生まれのタイヨウくん

動画解説配信中の案内板。ブチハイエナは来るお客さんみんなが思わず「かわいい」と言うほど人気

動物公園の入り口は3か所あり、生息域や種類に応じて動物の展示場が分けられている。それぞれの展示ゾーンは中央広場から放射状に広がっているので、興味のある展示場へのアクセスは簡単だ。特にあてがなければ、まずは鳥類・水系ゾーンを訪れ、反時計回りに巡るといい。特に草原のエリアは広く日よけがなく、歩く距離も長くなるので、体力のある前半に回ったほうがうまくペース配分できるからだ。なかほどの小動物ゾーンにはレッサーパンダがいてこの周辺には木陰のベンチもあるので、ひと息入れるのにちょうどいい。

チーターの展示場は、走ることができるよう広いエリアが使われている

人気もののキリンとゾウの展示場は隣り合っており、お客さんが絶えない

西口ゲートから正門に至るエリアには、「動物科学館」と「モンキーゾーン」がある。動物科学館は囲まれたスペースにあるので、遠目に見ながら歩いていると通りすぎてしまいそうになるが、こちらの動物展示も充実しているので、訪問をお忘れなく。動物科学館は、熱帯雨林をテーマに夜行性動物や小型のサル、マーモセットが展示されているほか、類人猿の屋内の展示スペースも見ることができる。外で会えなかったゴリラやチンパンジーとここで対面できるかもしれない。園のウェブサイトは情報が非常に充実しており、全体像から各所の見どころまで細かく情報を得ることができる。じっくり訪れる場合はもちろん、「今回は時間がなくて」というときこそ、事前に情報を得て見落としのないように巡りたい。イベントも頻繁に開催されている。※動物科学館は2024年2月～2025年3月下旬まで改修のため一時休館。

スペイン出身のオスのゴリラ、モンタくん。外にいないときは動物科学館の中をのぞいてみよう