行田市郷土博物館
古墳時代から近代まで、行田の歴史と文化をたどる
室町時代から江戸時代までの行田
常設展示は「中世」「近世」「足袋」「古代」の4つのコーナーで構成されている。展示室に入ると、まず最初が「中世の行田」。15世紀後半に北武蔵の武将・成田氏の居城として築城された忍城は、豊臣秀吉の関東制圧の際には石田三成の水攻めにも耐えた「浮城」として知られ、映画『のぼうの城』のモデルともなった。展示室では、1590年(天正18)の水攻めの経過について記した戦国武将の書状や石田堤(いしだづつみ)の想定図、忍城跡の発掘調査によって発見された資料などから、往時をしのぶことができる。
続いて「近世の行田」では、江戸時代に忍城の歴代城主を務めた、徳川家ゆかりの大名にまつわる資料を見学できる。甲冑や刀剣、書画などのほか、城下町の暮らしに関する展示もある。なかでも、絵図類を元に精巧に復元された、忍城の城郭と二ノ丸御殿の模型は見事だ。
行田の発展を支えた足袋産業
さらに展示室を奥へと進み「足袋と行田」へ。行田の足袋は、江戸時代中頃には名産として知られるようになり、天保年間(1830~1844年)には27軒もの足袋屋が軒を連ねていたという。明治・大正時代に機械化が進み、最盛期の昭和10年代前半には年間8400万足を生産。「足袋といえば行田」といわれるまでになった。また2017年(平成29)に放送された、池井戸潤原作の小説をドラマ化した『陸王』で行田が足袋の町として登場し、人気を博した。展示室では、足袋製造用のミシンや、商標を印刷したラベルのコレクションなど、重要有形民俗文化財を含む多数の資料を見学できる。
渡来文化の影響が見られる古墳時代
行田市には、埼玉(さきたま)古墳群をはじめ、数多くの古墳が存在する。「古代の行田」では、縄文時代から平安時代までさまざまな時代の集落から出土した土器や木製品、はにわなどを展示。特に利根川沿いの酒巻(さかまき)14号墳出土の「馬形はにわ」は、日本でただひとつ旗を立てた状態で見つかり、騎馬に装着する蛇行状鉄器の様子がわかる貴重なものだ。こうした馬具は朝鮮半島の高句麗時代の壁画に描かれており、渡来人の衣装を着けたはにわ「筒袖の男子」と同様に、渡来文化の影響を見てとれる。
御三階櫓から行田の町を一望する
本館の見学を終えたら、渡り廊下を通って御三階櫓へ。途中には、江戸時代に忍城で使われていた鐘が置かれている。忍城は明治時代に取り壊され、現在ある御三階櫓は1988年(昭和63)に再建されたもの。内部は「忍城と城下町」「近代・現代の行田」を紹介する展示室となっている。川の往来や魚取りに使用された船、明治から大正時代にかけて市内を走っていた馬車鉄道の写真をはじめ、往時の暮らしをしのばせる資料が興味深い。また最上階は展望室になっており、四方の窓から行田の町並みと周囲の山々を一望できる。
スポット詳細
- 住所
- 埼玉県行田市本丸17-23
- エリア
- 北部エリア
- 電話番号
- 0485545911
- 時間
- 9:00-16:30(最終入館16:00)
- 休業日
- 月(祝は開館)、祝翌日、第4金(テーマ展・企画展開催期間は開館)、年末年始
- 料金
- [入館料]一般200円(団体160円)、大高生100円(団体80円)、小中学生50円(団体40円)
- 駐車場
- あり(57台)
- クレジットカード
- 可(VISA、MasterCard、JCB、DISCOVER、Diners Club)
- 電子マネー/スマートフォン決済
- 可(Suica、PASMO、QUICPay、iD、nanaco、WAON、楽天Edy、Apple Pay、PayPay、楽天ペイ、LINE Pay、d払い、auPAY)
- Wi-Fi
- なし
- コンセント口
- なし
- 喫煙
- 不可
- 英語メニュー
- あり(多言語対応ガイド機の貸出あり)
- 滞在目安時間
- 30-60分
- 車椅子での入店
- 可(博物館はバリアフリー、御三階櫓は階段のみ)
- 乳幼児の入店
- 可
情報提供: ナビタイムジャパン
アクセス
最寄り

- NEARBY HOTELS -
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