埼玉県立川の博物館

博物館/科学館

「かわはく」の愛称で知られる、川を体感できるミュージアム

荒川(あらかわ)を中心に、川と水と人々の暮らしをテーマにした体験型の博物館。鉄砲堰や船車などを復元した常設展のほか、ウォーターアスレチック施設を併設し、さまざまな視点から川に触れることができる。

本館の展望台から、博物館のシンボルである大水車とともに荒川を望む} 本館の展望台から、博物館のシンボルである大水車とともに荒川を望む

荒川に面した、子どもと一緒に楽しめる博物館

埼玉県・山梨県・長野県の3県が接する甲武信ヶ岳(こぶしがたけ)に源を発し、埼玉県の中央部を流れ、東京湾に注ぐ荒川。博物館は、荒川が秩父の長瀞(ながとろ)渓谷を抜けて関東平野へと流れ出る、寄居町(よりいまち)に位置する。荒川に面した広い園内には、川について学べる常設展、バーチャルで水上の旅を楽しめる「アドベンチャーシアター」、小さな子どもでも遊べる噴水広場やウォーターアスレチック、またレストランやお弁当を食べられる休憩室を備えたレストハウスもあるので、家族で一日過ごすのもいいだろう。なお、周辺は荒川でもカワセミの生息の多い場所で、博物館のマスコット「カワシロウ」はカワセミをデザインしたものだ。

本館の前には、屋外地形模型としては日本一大きな「荒川大模型173」がある} 本館の前には、屋外地形模型としては日本一大きな「荒川大模型173」がある

見て、聞いて、触って学べる常設展示

本館の第1展示室にある常設展は、「荒川と人々の暮らしとの関わり」がメインテーマ。まずは、2階の「荒川と埼玉の川」コーナーへ。荒川はその名のとおり、たびたび「荒れる川」となり、洪水による氾濫を繰り返してきた。ここでは、江戸時代に行われた瀬替え(川の流れを変えること)や近代治水などについてカラクリ人形が解説してくれ、荒川の歴史について楽しく学ぶことができる。1階は劇場型の展示空間になっていて、「源流域」のコーナーでは鉄砲堰が4分の1の縮尺で再現されている。秩父山地から切り出した木材を水の力で下流に押し流すために造られた人工のダムで、1日4回行われる放水実演は迫力満点。このほか、川船に水車小屋を載せた船車、物資の輸送に使われた荷船などの復元模型があり、実際に中に入ることも可能だ。また、大型スクリーンで上映されるパノラマ映像「あさぎ」(1時間おき、約12分)や荷船解説イベント(1日3~4回、約10分)も、時間が合えばぜひ見学したい。

2層吹き抜けの第1展示室には、川と大型模型が再現されている} 2層吹き抜けの第1展示室には、川と大型模型が再現されている

荷船の復元模型は、船の内部までリアルに再現されている} 荷船の復元模型は、船の内部までリアルに再現されている

園内に3つある「日本一」にも注目!

博物館には、日本一を誇るものが3つある。ひとつめは、本館前の広場にある「荒川大模型173」。荒川とその周辺の地形を1000分の1の縮尺で表したもので、全長173m。源流域から河岸段丘域、扇状地域、人口・都市河川域、東京湾までを、5分ほどでたどることができる。ふたつめは、屋外にある日本画の大型美術陶板としては日本一の大きさを誇る、荒川に浮かぶ船車を描いた『行く春』。3つめは、すべて西川材(埼玉県南西部で産出されたヒノキ)で造られた、博物館のシンボルでもある直径24.2mの大水車だ。

川合玉堂(かわいぎょくどう)による『行く春』(六曲一双屏風)を大陶板画(信樂焼)にして本館外壁に展示} 川合玉堂(かわいぎょくどう)による『行く春』(六曲一双屏風)を大陶板画(信樂焼)にして本館外壁に展示

園内には荒川流域で使われていた精米水車とコンニャク水車が移築復元されている} 園内には荒川流域で使われていた精米水車とコンニャク水車が移築復元されている

水遊びを楽しめる「荒川わくわくランド」

園内の西側には「荒川わくわくランド」というウォーターアスレチック施設があり、博物館の入館者は別途入園料を支払えば利用できる(雨天は閉園)。遊びながら水の科学的性質や治水について体験できるようになっており、「ふらふらフロート」(浮力)、「ザブンドーレの池」(抵抗)、「スイスイアメンボ」(摩擦)など、子ども向けの遊具がそろう。ただしプールではないので、水に濡れてもよい服装(水着は不可)や履き物(かかとのあるサンダルが望ましい)、また着替えも用意しておこう。

「荒川わくわくランド」は春分の日から11月中旬まで営業(冬期は閉園)} 「荒川わくわくランド」は春分の日から11月中旬まで営業(冬期は閉園)

スポット詳細

住所
埼玉県大里郡寄居町小園39 map map 地図
エリア
北部エリア
電話番号
0485817333
時間
9:00-17:00(最終入館16:30)
※夏期延長あり
休業日
月(祝、埼玉県民の日、夏休み期間は開館)
料金
【入館料】
[一般]410円
[学生]200円
[中学生以下]無料
※障害者手帳等お持ちの方は無料
駐車場
あり(250台)
※普通車300円/1日、大型バス1,030円/1日
クレジットカード
不可
電子マネー/スマートフォン決済
可(PayPay)
Wi-Fi
あり(River-Museum)
コンセント口
なし
喫煙
不可
平均予算
【昼】1,001-3,000円
滞在目安時間
60-120分
車椅子での入店
乳幼児の入店

情報提供: ナビタイムジャパン

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クチコミ

  • 館内音響環境が悪い
    1.0 投稿日 : 2021.05.25
    本館は館内音響環境が悪く、壁面に反響してアナウンスが明瞭に聞こえない。「鉄砲堤実演イベント」を観覧したが、小学生ならば早々に(よく聞こえないので)飽きてしまうだろう・・・という感じ。如何にも“予算内で設備を作りました”・・・後は知りません・・・というのが見え見え。館内案内人にPAがダメだというと「よくそのように言われます」とのこと。心に訴えかけるものが無く、全く響かない案内。博物館員の方々...
  • 埼玉といえば川
    4.0 投稿日 : 2020.08.13
    暑い中をたくさんの家族ずれでにぎわっていました。コロナ対策(体温測定、アルコール消毒、入館規制など)もよくできていました。他の展示物はよくできていました。水遊びの施設も楽しそうでした。改善点は一つ、施設内でマイクを使った説明がありますが、音響効果が悪く(コンクリート壁で囲われている)聞き取りずらかったことです。
  • 大きな水車は圧巻
    4.0 投稿日 : 2020.02.01
    花園インターの近くにあり、日本一の大きさを誇る水車の迫力が圧巻です!水車の近くに行くと、上から雨のように水しぶきが飛んできます!こんにゃくを作るための水車もあり、博物館に入る前から面白いです。博物館は荒川の歴史と人々と川の関わりがよく分かるように展示されていて、荒川の流れが体感できる体験シアターもあります。展示内容から子供の自由研究に持ってこいです!台風19号の被害で、駐車場が一部閉鎖...

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アクセス

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