市原湖畔美術館

美術館

のどかな湖の風景と現代アートのギャップが楽しい

市原市は「いちはらアート×ミックス」という芸術イベントを、市長みずから実行委員会会長となって開くほどアートに理解のあるところ。そのイベントでも中核施設となるのが、市原湖畔美術館だ。

展望台から見る美術館の全景 展望台から見る美術館の全景

のどかな湖の湖面に展示された彫刻

千葉県でいちばん大きな市である市原市は、沿岸部は日本有数の工業地帯の一部として石油コンビナートや工場が並んでいるが、内陸部には今も懐かしい里山の風景が広がっている。そんな里山の風景のなかにある大きな湖・高滝湖(たかたきこ)は、養老川をダムで堰き止めて造られた県内最大の人造湖。バスフィッシングが有名な場所で、たくさんのアングラーたちがボートの上でロッドを振るう姿が見られる。その湖面を見ると釣り人のほかに不思議なオブジェがいくつも湖から突き出している。これらのオブジェは「市原市水と彫刻の丘」という観光文化施設をリニューアルして2013年(平成25)にオープンした市原湖畔美術館の展示のひとつで、ダム建設で失われた生命が復活するという「生命の循環」を表現した彫刻だ。

高滝湖の湖面に浮かぶ水上彫刻『かげろう』 高滝湖の湖面に浮かぶ水上彫刻『かげろう』

海外作品も多い地元密着型美術館

この美術館がある市原市は芸術に理解のあるところで、2014年(平成26)より3年ごとに「房総里山芸術祭 いちはらアート×ミックス」というイベントを開いてきた(3回目のイベントはコロナにより2021年に開催)。美術館の館長・北川フラム氏はこのイベントの総合ディレクターで、アートを通じての地域の活性化や魅力の再発見などのテーマが、イベントにも美術館の企画にも通底している。美術館の常設展示は、市原市の名誉市民であり、銅版画の第一人者である深沢幸雄氏の作品を中心とした展示で、企画展は現代アートの作家の作品が中心。海外アーティストの招へいを積極的に行う一方で、市原市在住の子どもに向けて公募した絵画の展示も行っていて、世界の芸術に触れる場所であると同時に地域に根差した美術館でもある。

地上階にある常設展の展示室 地上階にある常設展の展示室

現代アートの楽しみ方

高滝湖に突き出た小高い丘の上にある美術館は、地下1階、地上階、屋上の3つのフロアがあり、メインの地上階に常設展示室と2つの企画展示室、地下にもう1つの企画展示室、長いスロープを上がった屋上には屋上広場がある。それぞれのフロアに恒久展示作品が置かれており、訪れた人は必ずそれらの作品を目にすることになる。いずれも現代アートの作品だが、それが何を表現しているかわからないで戸惑う人がいるだろう。でも現代アートの解釈は人それぞれ。何を読み取るか、どう感じるかに正解はない。同じように企画展で展示されている作品も、鑑賞する人が好きなように解釈すればいいもの。現代アートだからといって気おくれする必要はまったくない。

地上階の中央にある『Heigh-Ho』。「モヤモヤ(二酸化炭素)」と「スッキリ(酸素)」を交換する「肺胞」から名づけられたタイトル 地上階の中央にある『Heigh-Ho』。「モヤモヤ(二酸化炭素)」と「スッキリ(酸素)」を交換する「肺胞」から名づけられたタイトル

屋上にある全部で約700本のチューブ。この間を藪をかき分けるよう進むのがこの作品の楽しみ方 屋上にある全部で約700本のチューブ。この間を藪をかき分けるよう進むのがこの作品の楽しみ方

屋外の展示作品にも注目

作品は屋外にもあるので、そちらもしっかり鑑賞しよう。前述した湖の彫刻のほかに、湖畔には大きな鉄塔がある。高さ27mの展望台で、上からは美術館の全景や彫刻のある高滝湖を見渡せて気持ちがいい。この鉄塔、実は「藤原式揚水機」の実物大の模型。本物は木製で、明治から昭和初期にかけて、養老川の水を高い場所に汲み上げるために造られた機械。本物が木製で模型は鉄製のオブジェというところがおもしろい。そのほか美術館入り口の壁に掲げられた詩の一節、中庭の端に設置された石碑など、ユニークなアート作品がたくさんある。湖を見下ろす四角いガラス張りの建物は併設のカフェで、本格的なイタリア料理と湖の景色を楽しめると評判。

爽やかな湖畔に建つ鋼鉄のオブジェは不思議な存在感を放つ 爽やかな湖畔に建つ鋼鉄のオブジェは不思議な存在感を放つ

湖の見下ろす景色のいいカフェ。カフェだけの利用なら入館料は不要 湖の見下ろす景色のいいカフェ。カフェだけの利用なら入館料は不要

スポット詳細

住所
千葉県市原市不入75-1
電話番号
0436981525
時間
[平日]10:00-17:00
[土・祝前日]9:30-19:00
[日祝]9:30-18:00
※入館は閉館の30分前まで
休業日
月(祝の場合は翌平日)、年末年始、メンテナンス休館日
料金
企画展により異なる
駐車場
あり(77台)
クレジットカード
不可(ショップでは利用可)
電子マネー/スマートフォン決済
不可
Wi-Fi
なし
コンセント口
なし
喫煙
不可
車椅子での入店
可(障がい者用駐車場あり、多目的トイレあり)
乳幼児の入店
可(授乳室あり)

情報提供: ナビタイムジャパン

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クチコミ

  • 湖畔にある現代美術館
    4.0 投稿日:2021.09.28
    駐車場は美術館奥にもあり、かなり広い。屋外展示物もある。屋上の展示は風化によるためか、壊れていたり、手入れがされていない様子で残念。一度来れば充分。
  • 受付が残念と料金が高め
    3.0 投稿日:2021.04.29
    ロケーションや建物や展示内容はおすすめできるが、受付が事務的でチケット購入時も帰る時も「ありがとうございます」の挨拶もなく、この手の美術館では珍しく残念。改善の余地あり。料金も800円と高め、規模から言って500-600円程度が妥当と考える。
  • 高滝湖の横にある美術館
    5.0 投稿日:2020.10.25
    市原の高滝湖の横にある美術館。建築も面白く、暗くなると外壁がライトアップされる。現代美術の展覧会を色々やっていて面白い。館内や屋上、庭などに、彫刻があったり、小さいミュージアムショップと、横にイタリアンのお店もある。常設展では、銅版画家の深沢幸雄の作品が見られる。天気の良い日にお高滝湖の散歩と美術館がおすすめです。

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