玉堂美術館

美術館

御岳の自然を愛した日本画家、玉堂の作品を展示する

近代日本画の巨匠、川合玉堂(かわいぎょくどう)の個人美術館。玉堂が愛した奥多摩の御岳(みたけ)渓谷にあり、美しい日本の風景を描いた作品を、豊かな自然のなかで鑑賞することができる。

自然と調和する建物は、数寄屋建築の名手である吉田五十八が設計 自然と調和する建物は、数寄屋建築の名手である吉田五十八が設計

明治-昭和期の日本画壇を代表する画家

1873年(明治6)に愛知県に生まれた川合玉堂は、幼少時より並はずれた絵の才能を発揮し、14歳で京都の四条派・望月玉泉(もちづきぎょくせん)に師事。23歳で上京し、橋本雅邦(はしもとがほう)に狩野派を学んだ。両派を融合させ、伝統的な画法を守りつつも、洋風の風景描写を取り入れた独自の画風は高く評価された。第二次世界大戦中の1944年(昭和19年)、若い頃から写生でたびたび訪れていた御岳に疎開。戦後もこの地に残り、1957年(昭和32)に亡くなるまで創作活動を行った。

四季折々の自然を、美しい墨線と彩色で描いた玉堂の作品 四季折々の自然を、美しい墨線と彩色で描いた玉堂の作品

日本の原風景を描いた情緒あふれる作品

JR青梅線の御嶽(みたけ)駅から徒歩5分ほど、美術館は多摩川沿いの遊歩道に面して建っている。御岳を愛した玉堂の人柄は地元の人々からも慕われ、その死後、美術館設立の声があがった。皇族や地元有志、全国の玉堂ファンから寄付を募り、1961年(昭和36)に開館。所蔵作品は300点を超え、玉堂の作品を展示する美術館としては有数の規模を誇る。代表作である『鵜飼』のほか、御岳の自然を描いた作品も多い。

第1展示室では季節ごとのテーマにそくした作品を鑑賞できる 第1展示室では季節ごとのテーマにそくした作品を鑑賞できる

メインの第1展示室には、15歳頃の写生から晩年の作品までが陳列され、年に7回ほどその季節にあったテーマで展示替えが行われる。日本の山河とそこで生きる人々や動物を叙情豊かに描き出した玉堂の作品は、現代でも観る人の心に深く染み入る。

16歳時の写生。緻密な描写にその才能の一端をうかがい知ることができる 16歳時の写生。緻密な描写にその才能の一端をうかがい知ることができる

数々の名作が生まれた画室を見学する

続く第2展示室には、小作品のほか、玉堂の次男で陶芸家だった川合修二の作品が展示されている。また、1938年(昭和13)に木村伊兵衛が東京牛込の画室で撮影した玉堂の写真、魯山人(ろさんじん)作の印章など、貴重な資料も見ることができる。

玉堂は約265個の印章を作品の大きさや色合いによって使い分けた 玉堂は約265個の印章を作品の大きさや色合いによって使い分けた

玉堂は御岳で暮らしていた住居を「偶庵(ぐあん)」、画室を「随軒(ずいけん)」と称した。第2展示室の奥に「随軒」が復元されており、外からガラス越しに見学できる。疎開前の牛込にあった画室とは比べものにならないほど小さいが、自然を身近に感じられるこの画室を玉堂は気に入っていたという。室内には愛用の道具が生前のままに残され、玉堂の息づかいを今も感じられるようだ。

玉堂は畳(晩年は座椅子)の上に正座して絵を描いたという 玉堂は畳(晩年は座椅子)の上に正座して絵を描いたという

四季折々の風景と調和する日本庭園

美術館のもうひとつの見どころが、「無限」を表現した枯山水庭園。作庭は、国内では吉田茂や田中角栄をはじめ政財界の要人の邸宅、また世界各国で日本庭園を設計した造園家の中島健によるものだ。アメリカの日本庭園専門誌で、2019年(令和元)と2020年(令和2)の2年連続、日本庭園ランキングの5位に選ばれている。春は桜、夏は木々の緑、秋は大イチョウとカエデの紅葉、冬は雪景色と、季節ごとに趣のある風景を楽しむことができる。

借景を生かした石庭は、すぐ外を流れる多摩川を表現している 借景を生かした石庭は、すぐ外を流れる多摩川を表現している

スポット詳細

住所
東京都青梅市御岳1-75
電話番号
0428788335
時間
[3-11月]10:00-17:00(L.O.16:30)
[12-2月]10:00-16:30(L.O.16:00)
休業日
月(祝の場合は翌日)、年末年始
料金
【入館料】
[大人]500円
[中学・高校・大学生]400円
[小学生]200円
駐車場
あり(40台)
クレジットカード
不可
電子マネー/スマートフォン決済
不可
Wi-Fi
なし
コンセント口
なし
喫煙
その他(一部可)
英語メニュー
あり(一部)
滞在目安時間
30-60分
車椅子での入店
乳幼児の入店
可(授乳室、オムツ替えベッドなし)
雨の日でも楽しめる
はい

情報提供: ナビタイムジャパン

クチコミ

  • 期待を込めて....
    4.0 投稿日:2021.03.03
    駅前から橋を渡り、「玉堂美術館近道」との看板を左折。結構、急な坂道を下って行きました。昨年、足首を骨折したので、かなりきつかったのですが、川合玉堂の作品が見たい一心で。坂道を下りきったところに建物。わ!着いた!.....ん?しんとしてる。。「コロナの感染拡大防止のため休館」ですって..........「近道」の看板のところに書いてほしかった。。次回は見るぞ〜の期待を込めて、★4...
  • 落ち着く美術館
    5.0 投稿日:2019.09.08
    川合玉堂の作品の展示と、再現された画室などが見られます。周囲を山に囲まれた庭がとても綺麗です。ベンチに座って眺めると落ち着きます。
  • 渓流と美術館
    4.0 投稿日:2019.05.29
    自然と人の作った芸術の対比がよい感じでした。五月の新緑の枯山水も良いけど、紅葉の時期にもう一度訪れたいと感じた。

TripAdvisorクチコミ評価

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