いすみ鉄道

観光鉄道(トロッコ等)

房総の最深部でローカル線の旅を堪能

内房から外房へは2つの鉄道を乗り継いで房総半島を縦断することができる。内房の市原市五井から大多喜町の上総中野までは小湊鉄道。上総中野からいすみ市の大原までがいすみ鉄道だ。

1両編成の列車が房総の風景にしっくりくる 1両編成の列車が房総の風景にしっくりくる

夷隅川(いすみがわ)に沿って大原まで

千葉県内最大の流域面積をもつ夷隅川は、南房総の勝浦の山間を水源として、一度北に向かって房総半島の内陸部に流れ、大多喜周辺で東に流れを変えて太平洋に注ぎ込む。複雑に蛇行を繰り返して流れる川の流域は、山間部と一部の市街地をのぞいてどこも田んぼや畑が広がるのどかな景色。いすみ鉄道はそんな風景のなかをのんびり走る鉄道だ。上総中野から大原までは26.8km。その間を50-60分(列車によって異なる)かけて結んでいる。この路線の歴史は古く、大多喜と大原の間が鉄道で結ばれたのは1930年(昭和5)。1934年(昭和9)に上総中野まで延長され、現在と同じ路線が開通した。当時は国鉄(現在のJR東日本)の路線だった。国鉄が民営化される際、不採算路線を廃線とすることが議論されたが、この路線もその対象になっていた。しかし沿線の自治体による乗車運動の結果、第三セクター方式での存続が決定。1988年(昭和63)にいすみ鉄道として営業を開始した。

車両の色は2種類。黄色のほかは国鉄時代のクリームと朱色のツートンカラー 車両の色は2種類。黄色のほかは国鉄時代のクリームと朱色のツートンカラー

ローカル線の風情が漂う沿線の風景

路線はすべて単線。電化されていないので、走るのは電車ではなく気動車だ。上総中野から大原まで全部で14の駅がある。ちょうど中間辺りにある大多喜駅に本社があり、車両の基地があるのもここだ。いすみ鉄道の起点は大原駅。JR外房線の大原駅のとなりにいすみ鉄道の駅舎がある。大原駅を出た列車は、しばらくの間住宅街の間を走るが、隣駅の西大原を過ぎれば周りは一面の田んぼ。次の駅の手前で森のなかを通過するが、そのあとは畑や田んぼ、そして少しの住宅地という風景が車窓に繰り返される。この辺りを車で走っても同じような風景を見ることになるが、車と鉄道では大きな違いがある。車の場合はどうしても沿道に家があり、看板や標識があり、対向車があり……、と必ず周りの景色に余計なものが入り込む。ところがこの路線では、電化されていないこともあって、線路の周りには電柱や架線もなく、周囲360度、田んぼや畑、時期が合えば周囲すべてを菜の花に囲まれる体験をできる。

初夏、水田のなかを走るいすみ鉄道 初夏、水田のなかを走るいすみ鉄道

大多喜駅で途中下車

路線は夷隅川に沿っているが、流れに沿って線路があるわけではなく、夷隅川流域の平地に線路が敷かれている。地図を見ると夷隅川は激しく蛇行していて、実際いすみ鉄道の線路は何度も川を越える橋を渡っていく。1時間ほどの列車の旅は車窓の穏やかな風景を眺めていたらすぐに終わってしまう。せっかくなら途中下車してみよう。降りるならいすみ鉄道の本社のある大多喜がいい。徳川家康が関東に入府した際、最も頼りにしてきた家来を要所に置いた。ここ大多喜には「徳川四天王」のひとり本多忠勝が置かれ大多喜城を築城した。町は大多喜城の城下町として発展し、今でも古い建物が点在し「房総の小江戸」と呼ばれている。駅舎を出て通りを挟んで反対側に大多喜町観光協会の案内所がある。地元産品のほかいすみ鉄道グッズを販売しているので、興味がある人はのぞいてみたい。古い建物が並ぶのは駅を背に坂を下ったところにある城下町通りだ。大多喜駅から終点の上総中野までは21分。大多喜駅を出てすぐ、最初に夷隅川を渡る橋の上から進行方向右側に大多喜城の天守閣が見える。写真スポットとして知られているところなので、出発したらすぐにカメラを構えておきたい。

大多喜駅の駅舎と駅前のモニュメント 大多喜駅の駅舎と駅前のモニュメント

各車両の顔がモチーフになったいすみ鉄道グッズ 各車両の顔がモチーフになったいすみ鉄道グッズ

いすみ鉄道車内から撮影した大多喜城 いすみ鉄道車内から撮影した大多喜城

スポット詳細

住所
千葉県夷隅郡大多喜町大多喜264
電話番号
0470822161
休業日
無休
駐車場
なし
クレジットカード
可(VISA、MasterCard、JCB)
電子マネー/スマートフォン決済
可(PayPay、auPAY)
Wi-Fi
あり(ギガぞう Wi2 Free)
コンセント口
なし
喫煙
不可
平均予算
【昼】1-1,000円
【夜】1-1,000円

情報提供: ナビタイムジャパン

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クチコミ

  • 時がゆったり流れる
    3.0 投稿日:2021.04.23
    すごい観光客がたくさん乗っていてびっくり!!少し時期がずれてしまい、残念でしたがいつもなら菜の花の景色がすごいのでしょうねー!
  • 国鉄型気動車
    4.0 投稿日:2021.04.19
    千葉県の上総中野駅と大原駅間の26.8kmを約1時間で結ぶ。全線単線非電化。土日には大多喜-大原間で国鉄型気動車を使用した急行が1往復運行されている。今回は上総中野駅から乗車したので急行列車の運行区間ではないが、ホームで発車を待っていたのはその国鉄型気動車。調べてみたところ上総中野-大多喜間でも普通列車として1往復運行されているようだ。ホームや沿線にはこの車両を狙っていたと思われる撮り鉄らしき人た...
  • 田舎の景色を楽しむことができます!
    5.0 投稿日:2020.09.03
    千葉県いすみ市にある大原駅で、JR外房線から乗り換えいすみ鉄道に乗車することができます。以前は、JRで木原線と呼ばれていました。大多喜町の上総中野駅まで所要時間は約一時間です。途中、房総半島の田園風景をゆっくりと楽しむことができます。また、ほとんどの駅が無人駅となっており、中には秘境駅としてテレビで取り上げられるものもあります。普段、乗客は限られていますが、週末には「撮り鉄」や「乗り鉄」の方々で賑...

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