史跡 足利学校

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日本最古の学び舎を復元。自学自習の精神を今に伝える

創建は奈良時代や平安時代など諸説あるものの、室町時代には「学徒三千」といわれるほど多くの学徒が学んでいた、日本最古の学校を復元。国の史跡に指定されている。孔子の教えを学んでいた教育の原点たる学び舎。その精神を感じてみたい。

徳川4代将軍家綱の時代に造営された孔子廟。孔子坐像が祀られている 徳川4代将軍家綱の時代に造営された孔子廟。孔子坐像が祀られている

国宝書籍を所蔵する遺蹟図書館は必見

樹齢300年を超えるというイチョウの木を目印に進むと、「學校」と書かれた立派な門が見えてくる。1668年(寛文8)に創建された学校門は、足利学校のシンボルだ。門をくぐった先にも、栃木県指定天然記念物のナンバンハゼや、おもしろい伝説の残る「字降松」、カエデやヤマブキなどの植栽や、池のある庭園などが心を和ませる。国の史跡に指定されている建造物群とのコラボレーションが美しい。
学校門をくぐってすぐ左手にある遺蹟図書館では、明治に足利学校が廃校になったあとに開設された図書館の旧蔵書を継承・収蔵している。宋版という南宋時代の刊本や室町時代の写本が多く、上杉憲実が寄進した『尚書正義(しょうしょせいぎ)』をはじめ、国宝に指定されているものも多数ある。史跡足利学校の意義の大きさを感じさせる文化財だ。

読めない字やわからない言葉を紙に書いて枝に結ぶと翌日にはふりがなや注釈がついていたという伝説が残る字降松 読めない字やわからない言葉を紙に書いて枝に結ぶと翌日にはふりがなや注釈がついていたという伝説が残る字降松

現在の遺蹟図書館は1915年(大正4)に建てられたもの。市の重要文化財 現在の遺蹟図書館は1915年(大正4)に建てられたもの。市の重要文化財

教育の原点は自学自習の精神

足利学校の歴史が明らかになるのは室町時代、上杉憲実(うえすぎのりざね)の時代。現在国宝に指定されている書籍を憲実が寄進し、庠主(しょうしゅ/校長)の制度を設けるなどして学校を再興した頃になる。1549年(天文18)には、来日したフランシスコ・ザビエルにより「日本国中最も有名な坂東(ばんどう)の大学」と世界に紹介された。その教えは孔子の儒学に基づくもので、敷地内には聖廟とされる孔子廟がある。学び方は「自学自習」。現在の学校のように通う年数や時間が定められていたのではなく、納得するまで学んだら卒業するという決まりだった。現代では考えられないが、この自学自習の精神こそ教育の原点であり、史跡足利学校はそれを今に伝える拠点として、今も親しまれている。

遺蹟図書館内では貴重な蔵書が展示されている 遺蹟図書館内では貴重な蔵書が展示されている

茅葺き屋根の方丈で漢字試験に挑戦!

実際に講義や学習に使用されていたのが「方丈」という、茅葺き屋根の建物。入り口には孔子が説いた「中庸」の教えを示す「宥座の器(ゆうざのき)」がある。宥座とはつねに身近に置いて戒めとするという意味。過ぎたるは及ばざるがごとし、という論語の教えを無言で示すもので、この器に水をいっぱいに入れると器がひっくり返って水がこぼれる。人の慢心を戒めるものだ。
また、当時の学徒さながら、方丈では感じ試験に挑戦できるほか、隣接する書院では論語の書写体験ができる。これも足利学校の学びに倣ったもので、本が貴重だった時代は、学びたい本の内容を確実に覚えるために書写していたのだとか。当時の学びと孔子の教えに思いを馳せつつ、ぜひチャレンジしてみよう。

手前が方丈。奥に書院と庫裡(くり)がならぶ 手前が方丈。奥に書院と庫裡(くり)がならぶ

漢字試験につい夢中になる人が多い 漢字試験につい夢中になる人が多い

孔子の教えを体感できる宥座の器 孔子の教えを体感できる宥座の器

スポット詳細

住所
栃木県足利市昌平町2338
電話番号
0284412655
時間
9:00-16:30
[4-9月]-17:00
※入場は閉館の30分前まで
休業日
第3水(11月のみ第2水)、年末(12/29-12/31)
※施設整備等のため臨時休館あり
料金
【参観料】
[大人]420円
[高校生]220円
駐車場
あり(40台)
※その他別に、学校東多目的駐車場(8台)あり
クレジットカード
不可
電子マネー/スマートフォン決済
可(Suica、PASMO)
滞在目安時間
30-120分
車椅子での入店

情報提供: ナビタイムジャパン

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クチコミ

  • 現在も講話、論語素読などのプログラムで学べます
    4.0 投稿日:2020.10.30
    日本最古の学校に行ってきました。ただ史跡として残っているだけでなくさまざまなプログラムで学びを提供していることに感銘を受けました。創建は奈良時代という説もあるようですが、1439年に現在国宝となっている書籍が寄進された時が歴史的に明らかなのだそうです。1549年にはフランシスコ・ザビエルによって世界にも紹介されているとのことでした。入徳門のところの受付で参観券(一般420円、高校生220円...
  • 夫婦で
    4.0 投稿日:2020.10.18
    足利市に来たので寄ってみました。こんな名所があるのを知りませんでしたが、宿の方のお奨めで立ち寄りました。復元とはいえ、良くできているなあと思いました。
  • 見どころは多い観光スポットでした。
    4.0 投稿日:2020.09.19
    “史跡足利学校跡”で日本遺産の認定され、現状は世界遺産登録を目指しているそうです。 玄関の門は“入徳門”と呼ばれています。“徳に入る”とは、道徳を習得する。(学校に入るという意味)第二の門にきました。 “学校”の額が掲げられています。“学校門”です。 学校という言葉は、儒学の教科書の一つである“孟子”の中にあるらしいですよ。 またまた、門が見えてきました。 3か所目の門です。この門は...

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