不二洞
関東最大級の鍾乳洞。悠久の年月が創り上げた自然の造形美
148段の螺旋階段を登ると別世界
川和自然公園の駐車場に車を停め、総合案内所でチケットを購入。急な山道を5分ほど登っていくとトンネルの入り口が見えてくる。鉄扉を開けると、さらに120mほど上り勾配のトンネルが続く。トンネルを出ると現れるのは約40mの縦穴に設置された真っ赤な螺旋階段。階段を148段登りきると、ようやく見学コースの始まりだ。洞窟内にも足場の悪い箇所があるため、動きやすい服装と靴は必須。運動不足の解消にはもってこいだが、抱っこが必要な乳幼児連れや、体力に自信のない人は覚悟が必要だ。洞内の気温は一年を通して10℃に保たれており、夏は涼しく冬は暖かく快適。
約1200年前に猿が発見!?
不二洞が発見されたのは、今から約1200年前。猿が集まって騒いでいるのを不思議に思った村人たちによって発見されたことから「庚申(こうしん)の穴(猿の穴)」と呼ばれていた。江戸時代に藤原山吉祥寺を開いた安宗(あんそう)が初めて洞窟の探検に成功。6代目住職・悦巌(えつがん)が疫病から村を救うために洞内でお経を唱え続けてこれを治めたことから、二度と災いが起こらないようにと「不二洞」と名づけられた。
洞内には天井から垂れ下がるつらら石、地面から上に向かって伸びる石筍(せきじゅん)、その2つが長い年月をかけてつながった石柱(せきちゅう)などが無数に点在する。最も大きい石柱は何と3mを超す大きさ。不二洞を管理する上野振興公社・相馬茂明さん曰く、「鍾乳石が1cm伸びるのに、100年以上かかるといわれています」。まさに気が遠くなるような年月をかけてつくられた自然の芸術だ。
自然の造形美をじっくり観察
さまざまな形の鍾乳石は、LEDライトに照らされ神秘的な雰囲気を醸し出す。僧侶たちの修行の場として使われていたことから、各スポットには「蓮華(れんげ)の塔」や「三途(さんず)の川」など仏教にちなんだ名が数多くつけられている。鍾乳石の形と名前を見比べながら見学するとおもしろい。「閻魔の金剛杖(えんまのこんごうづえ)」は七度撫でると願い事が叶うといわれているパワースポット。仏像が立ち並んでいるように見える「五百羅漢(ごひゃくらかん)」は、「自分と同じ顔を見つけると幸せになれるといわれています」(相馬さん)
「上野スカイブリッジ」を渡って「まほーばの森」へ
駐車場のすぐそばには、歩行者専用の巨大な吊り橋「上野スカイブリッジ」がある。高さ90mの橋は少し足がすくむが、見事な絶景を楽しめる。橋を渡った先の「まほーばの森」にはキャンプ場やカフェがあり、芝そりゲレンデや樹の上のアスレチック「フォレストアドベンチャー・上野」など自然のなかで思い切り遊べるスポットがいっぱい。「まほーばの森」側にも駐車場があり、そちらに停めて不二洞にアクセスすることも可能だ。
スポット詳細
- 住所
- 群馬県多野郡上野村川和665 地図
- エリア
- 西部エリア
- 電話番号
- 0274593117
- 時間
-
9:00-16:30
[冬季]10:00-15:00 - 休業日
-
無休
※気象条件等による臨時休業となる場合もあり - 料金
-
【入場料】
[中学生以上]800円
[小学生]500円
[幼児]100円 - 駐車場
-
あり
※無料 - クレジットカード
- 不可
- 電子マネー/スマートフォン決済
- 不可
- Wi-Fi
- あり
- コンセント口
- なし
- 喫煙
- 可(券売所外の喫煙所)
- 滞在目安時間
- 60-120分
- 乳幼児の入店
- 可(ベビーカーは入洞不可)
- 雨の日でも楽しめる
- はい(気象条件等により臨時休業あり)
情報提供: ナビタイムジャパン