めんたいパーク大洗

パーク前に120台収容できる広い無料駐車場を完備

「かねふく」が運営する明太子テーマパーク

2021年(令和3)で創業50周年となる博多明太子メーカーの「かねふく」は、明太子の本場博多でも「明太子といえばかねふく」といわれるほど人気の高い老舗ブランドショップ。その「かねふく」が運営する、明太子に特化した明太子好きのためのテーマパークがめんたいパークである。素材へのこだわりと明太子づくりへの情熱を、食を通して届けたいという想いから、工場に見学ギャラリーと直売店を併設してオープンした。全国6か所大洗・とこなめ・伊豆・群馬・びわ湖・神戸三田)に展開しているが、大洗はそのなかでも最初にできた施設でパーク最大規模の明太子工場を誇り、多い日には1日で5tを超える明太子が生産されている。明太子の製造過程を見学できる無料の工場ツアーと、工場で作られたできたての明太子をその場で買える直売店、その場で食べられるフードコート、遊びながら明太子のふるさとや作り方を学べる見学ギャラリーから構成され、来て楽しい、知って楽しい、食べておいしいの三拍子そろった、大人から子どもまでみんなが楽しめる、大洗の人気観光スポットのひとつとなっている。

ゲームやムービーで遊びながら学べるコーナーは大人にも子どもにも大人気

知って遊んで楽しい！　無料の工場見学ツアー

館内でまず訪れたいのが工場見学エリア。一方通行の順路の前半は「見学ギャラリー」、折り返して後半の通路で明太子ができるまでの工程をガラス越しに見学する。入り口を入ってすぐの全長100mの通路の壁一面は、明太子の「親」であるスケソウダラの生態や成長の様子をパネルや映像で紹介するギャラリーになっている。通路の突きあたりにあるゲームやムービーで遊びながら学べるコーナーが大人気。「見学ギャラリー」で予習を終えたら、いよいよ工場見学だ。ここではガラス越しに、一つひとつていねいに作業を進めるスタッフのみなさんたちの仕事ぶりを見られる。熟練スタッフが1日約2500kgもの明太子を手際よく選別する様子が見られるのは工場見学ならでは。工場見学ツアーは予約不要で1人から参加でき、好きなタイミングで自由に見てまわれるスタイルなので、気軽に参加しよう。

工場見学ツアーは予約不要だが、10人以上の団体の場合は公式サイトからの申し込みが必要

まずは「明太ミュージアム」で明太子の「親」であるスケソウダラについて知ろう。感情別の鳴き声を聴けるブースまである

ガラス張りの窓から生産工程を見られる工場見学

工場直売！　できたて明太子グルメ

工場見学後はできたての生明太子グルメを味わい、気に入ったら売店エリアでお土産を買おう。フードコーナーには、できたての生明太子をふんだんに使った、めんたいパークならではの軽食メニューが充実している。さっそく人気メニュー「ジャンボおにぎり」と「鬼盛り！めんたい丼」を注文してみる。どちらもあふれんばかりの明太子づくし。大きなガラス張りの窓際のテーブル席で、隣接の大洗港に浮かび出港を待つフェリー「さんふらわあ号」を見やりながら実食。冷凍過程を通っていない生明太子は、風味と粒感が際立っている。親のスケソウダラから始まり明太子ができるまでの、その長い過程を知ったあとに食べる明太子は、いつもとひと味違うように感じられるのかもしれない。お土産を買うなら売店エリアへ。当日できあがったばかりの生明太子や、お徳用の切れ子を買えるのは工場直売ならでは。旅の思い出とともに、ここでしか買えない生の味を持ち帰ろう。

フードコーナーでは、「ジャンボおにぎり」を作っている様子をガラス越しに見られる

直売店限定で、できたての生明太子を数量限定で販売するほか、かねふくオリジナルの商品が勢ぞろい

大洗観光の立ち寄りスポットに最適

観覧できるエリアはそこまで大きな施設ではないので、滞在時間の目安はざっと1時間ほどだが、工場は何度でも自由に見てまわれ、館内も自由に行き来可能なので、家族みんなが自分のタイミングで楽しめる。一緒にフードコーナーで食事をしたあと、大人がお土産を物色している間、子どもたちは工場エリアのギャラリーの映像を見たりゲームコーナーで遊んだりしてずっと過ごしていられるだろう。周辺には、展望室を擁する大洗マリンタワー、アクアワールド茨城県大洗水族館、大洗海水浴場など、年間を通して楽しめる大型観光スポットが集中している。パークは観光地巡りのあとにお土産を買いに寄ったり、食事に寄ったりするのに好適地にある。首都圏からのアクセスもよく、温泉や宿泊施設も充実しているお出かけ天国の大洗へレジャーやドライブに出かける際には、ぜひ立ち寄りたい休息スポットである。

名物の「ジャンボおにぎり」(390円)と「鬼盛り！めんたい丼」(800円)は数量限定販売。「めんたいソフトクリーム」(350円)も人気