三谷製糖羽根さぬき本舗

和菓子

伝統的な製法を守り伝える、和三盆の老舗

200年以上前の創業当初から変わらない製法で作られた和三盆を、粉の状態や型抜きの干菓子などの形で販売。材料や製法にとことんこだわっているからこその、上品な甘さと雪のようなくちどけを楽しめる。自分用のお土産にもぜひ。

丸めた和三盆糖を羽根の形に包んだ看板商品「羽根さぬき」。} 丸めた和三盆糖を羽根の形に包んだ看板商品「羽根さぬき」。

「讃岐三白(さぬきさんぱく)」のひとつ、和三盆

塩、綿と並んで「讃岐三白」と称される和三盆。江戸時代にその製法が確立されたとされ、三谷製糖では1804年(文化元)の創業以来、変わらない伝統的な製法で今も和三盆を作り続けている。三谷製糖の和三盆は、地元東かがわ市周辺で栽培されたサトウキビだけを使用。まずサトウキビを搾って汁を取り出し、その汁を釜で炊いて丹念にアクをとりながらじっくりと煮詰めたあと、ゆっくり冷ましていく。こうして完成するのが「白下糖(しろしたとう)」だ。この白下糖から、今度は糖蜜を抜いていく。「押し船」という道具を使った作業と「研ぎ」と呼ばれる手作業を繰り返しながら糖蜜を抜き、その後完全に乾燥させてやっと和三盆ができあがる。製造で使う道具は国の重要有形民俗文化財に指定されており、機械を使わずすべて手作業で作られるからこその変わらない味を守り続けている。

駐車場の看板には昔ながらの和三盆の製造風景が描かれている} 駐車場の看板には昔ながらの和三盆の製造風景が描かれている

伝統的な製法で作る和三盆をお土産に

創業は200年以上前だが、売店を構えたのは1989年(平成元)。それまではよく知る近所の人だけが工場に直接買いに来ていたが、もっとたくさんの人に和三盆のおいしさを知ってもらおうと、工場の一部を改装して売店をオープンした。看板商品は、店名にもある「羽根さぬき」。粉状の和三盆を球形に丸めたもので、抜き型を使わずにこのきれいな球形を作るのにも技術が必要とされる。三谷製糖ではこれを「霰三盆(あられさんぼん)」と呼び、この霰三盆を羽根をイメージした形に包んだ商品を羽根さぬきと呼んでいる。また、木型を使った型抜き菓子も数種類がそろう。草花や節句、行事など季節の風物を小さな菓子に表現した日本ならではの繊細な干菓子は、まさに芸術品ともいえる美しさだ。

製造工程は一般公開されていないが、工場に隣接した売店ではときどき作業の音が聞こえてくることも} 製造工程は一般公開されていないが、工場に隣接した売店ではときどき作業の音が聞こえてくることも

秋の干菓子は栗や紅葉、月に雁など。小さな菓子に日本ならではの豊かな情緒を感じる} 秋の干菓子は栗や紅葉、月に雁など。小さな菓子に日本ならではの豊かな情緒を感じる

原材料はこの地域で採れたサトウキビのみ

三谷製糖の和三盆は、つなぎを使っていないことも特徴のひとつ。余計なものが入っていないからこそ、ザラつきのないなめらかな舌触りと、すうっと消えていくようなくちどけに仕上がっている。また、材料となるサトウキビは、地元東かがわ市とその周辺の契約農家が作っているもののみ。「同じサトウキビでも産地が違えば甘みの質が変わる」という考えから、県外のものは使わず、地域で大切に育てられたものだけを使っている。こうして材料と製法にこだわって作られた和三盆。見た目の美しさも楽しみつつお茶と一緒に味わいたい干菓子のほか、そのまま料理やジャム作りに使える粉の和三盆、コーヒーや紅茶にも使える顆粒タイプなど、売店にはさまざまな形の商品がそろっているので、用途にあわせて選んでほしい。

サトウキビは自社及び契約農家で栽培している} サトウキビは自社及び契約農家で栽培している

鶴と亀、松竹梅といったおめでたいモチーフは、お祝いのギフトにもぴったり} 鶴と亀、松竹梅といったおめでたいモチーフは、お祝いのギフトにもぴったり

スポット詳細

住所
香川県東かがわ市馬宿156-8 map map 地図
電話番号
0879332224
時間
9:00-18:00
休業日
1/1-1/3
※商品の発送は土日祝日休業
駐車場
あり
電子マネー/スマートフォン決済
可(PayPay、LINE Pay、メルPAY、d払い、auPAY、ALIPAY)

情報提供: ナビタイムジャパン

アクセス

map map 地図

最寄り

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