綾松山 洞林院 白峯寺
崇徳(すとく)天皇ゆかりの地に立つ、四国霊場81番札所の寺
五色台の自然に囲まれた寺
香川県の霊峰といわれる五色台はその名のとおり黄峯・白峯・赤峯・青峯・黒峯の五峯からなり、その最も西寄りの白峯(標高377m)に位置するのが白峯寺(しろみねじ)。国の重要文化財を含む多くの指定文化財を有する境内は見どころが多く、崇徳天皇の供養塔である十三重塔や、珍しい形の七棟門、崇徳天皇の御廟所(ごびょうしょ)である頓証寺殿(とんしょうじでん)などがその例だ。また、春は桜、夏はアジサイ、秋は紅葉の名所としても人気を集めるほか、大雨のときにだけ見ることができるため幻の滝と呼ばれる県内最大級の稚児の滝(ちごのたき)など、四季折々の自然の風景も見どころのひとつ。街の喧騒から離れ、思わず深呼吸したくなるような山のすがすがしい空気のなかで、心静かに参拝したい。
崇徳天皇の御廟所、頓証寺殿
七棟門をくぐってまっすぐ進むと正面に見えるのが護摩堂。そこを左へ進むと勅額門、その奥には崇徳天皇の御廟所である頓証寺殿がある。保元の乱に敗れ讃岐の地へ配流された崇徳天皇は、都へ戻ることなくこの地で亡くなり、白峯寺に隣接する場所に御陵が建てられた。しかし都では異変が相次いだため、これを崇徳天皇の祟りと恐れて代々の天皇や公卿らは詩歌や宝物を奉納するなどして菩提を弔ったといわれている。特に第100代天皇の後小松天皇は「頓証寺」の勅額を奉納し、それからこの建物を頓証寺殿と呼ぶようになった。またこの頓証寺殿は、崇徳天皇の御霊とともに、白峯山の鎮守であり、日本八天狗にも数えられる相模坊という天狗、そして崇徳天皇の念持仏(ねんじぶつ)である十一面観世音菩薩を祀っているのも大きな特徴。天皇、神(相模坊大権現)、仏を1つの建物に祀るという形式は全国的にも珍しいものだ。
十二支(えと)守り本尊と七福神もあわせてお参り
境内にある本堂、頓証寺殿、阿弥陀堂などの各お堂に十二支守り本尊と七福神も祀られているので参拝の際はぜひあわせてお参りを。本堂と大師堂は長い階段を上った先にあるが、その階段の途中にもお堂があるのでちょうど小休止になっていいだろう。白峯寺があるのは標高約280mの場所。坂出ICからは約20分ほどのドライブだ。山道を走る間も瀬戸大橋や坂出の工業地帯が見えるスポットや展望台があるので、気持ちよく車を走らせることができる。近隣には第82番札所の根香寺(ねごろじ)、崇徳天皇の伝説が残り「血の宮」とも呼ばれる高家神社や「煙の宮」とも呼ばれる青海神社、本殿が国宝に指定されている神谷神社など、歴史ある寺院が多く残っている。五色台の豊かな自然を満喫しながら、悠久の歴史に思いを馳せる旅を楽しんでほしい。
スポット詳細
- 住所
- 香川県坂出市青海町2635 地図
- エリア
- 坂出・丸亀エリア
- 電話番号
- 0877470305
- 時間
- [納経時間]7:00-17:00
- 休業日
- 無休
- 料金
- [参拝]無料
- 駐車場
- あり(200台)
- クレジットカード
- 不可
- 電子マネー/スマートフォン決済
- 不可
- Wi-Fi
- なし
- コンセント口
- なし
- 喫煙
- 不可
- 滞在目安時間
- 30-60分
- 車椅子での入店
- 可
- 乳幼児の入店
- 可
- ペットの入店
- 可(ケージ、リードの着用をお願いします)
- 雨の日でも楽しめる
- はい
情報提供: ナビタイムジャパン