道の駅 内子フレッシュパークからり

食事や買い物、休憩にぴったりな道の駅。170台の駐車場と車椅子対応トイレも完備

年間約80万人が訪れる、内子の農産物直売所

松山市内から車を走らせること約40分。山沿いの道を抜け、左手に看板が見えてきたら、その先に道の駅 内子フレッシュパークからりがある。ここは1996年(平成8)にオープンした農産物直売所で、内子町で採れた新鮮な果物や野菜、加工品がずらりと並ぶ。オープン当初は直売所部分のみだったが、しだいに増設され、現在は広場やジェラート売り場、パン屋、レストランなども併設された複合的な施設となった。2015年(平成27)に国土交通省の「全国モデル道の駅」に選定されたほか、2017年(平成29)には農林水産祭・むらづくり部門で「内閣総理大臣賞・農林水産大臣賞」を受賞するなど、全国にある道の駅のなかでも注目度の高い存在である。特に人気のシーズンはブドウや梨、桃などが出回る秋だが、旬のものが通年そろっていることから、観光客をはじめ愛媛県民も足繁く通っているスポットだ。

内子町産にこだわった新鮮な農産物がたくさん。宅配も可能(別料金)

からりオリジナルのソーセージは味のバリエーションも豊富にある

奥に広がる「ふれあい広場」でゆったりと過ごそう

産直コーナーを奥へ進んだ先にある「ふれあい広場」は、緑あふれる休憩スペースだ。木漏れ日が心地よく注ぐウッドデッキにはテーブルと椅子が並べられており、軽食やランチを食べる人、休憩する人たちで賑わっている。広場のすぐそばにある「からりシャーベット工房」では旬の果物を使った手づくりジェラートを販売。内子町名産の柑橘・じゃばらを使った「じゃばらキャラメル味」などの珍しいフレーバーも。ジェラートを買って広場で食べながらのんびりひと息つくのもいいだろう。広場のすぐ下にはキラキラと光る小田川が流れ、腰掛けると目線の先には穏やかな山々と青い空が広がっている。里山らしい豊かな自然をすぐそばに感じられるひとときは、安らぎをもたらしてくれることだろう。

秋には紅葉を見られる、自然あふれる「ふれあい広場」

ジェラートのフレーバーは常時約20種類ある

小田川の清流を見下ろせるからり橋がシンボル

「ふれあい広場」の目と鼻の先にあるのが、からりのシンボル的な眺めともいえる大きな「からり橋」だ。小田川の上に架かる全長70mのつり橋で、視界がひらけた好立地であることから、フォトジェニックな撮影スポットとしても人気を博している。橋を渡った先はちょっとした遊歩道になっているので、山道を散策したい人は足を延ばしてぐるっと1周してみるのもいいかもしれない。橋の手前にある階段を下りれば、小田川の河原で水遊びを楽しむこともできる。比較的浅く、水が透き通ったきれいな川なので、小さな子ども連れでものびのび気持ちよく過ごせるだろう。

水底が見えるほど透き通った小田川を橋の上から眺めよう

名物からりブレッドはぜひ焼きたてを味わって

ここを訪れたらぜひ食べてほしいのが「からりパン工房」のパンだ。なかでも内子産の卵を使った食パン「からりブレッド」はここの名物で、焼き上がりを待つ人の列ができることもしばしば。ほのかに感じられるほどよい甘さとしっとりとした食感は、一度食べたら忘れられないという人も多いという。平日は1日6〜7回、週末は10回程度、約40分ごとに焼きたてが並ぶので、できあがりを待ってできたてほやほやの状態で食べるのも手だ(電話でのパンの予約も可能)。また、パン屋の並びには「レストランからり」もある。内子産の豚肉や野菜を使ったメニューを幅広く提供しているので、どれを食べるか目移りしてしまいそう。それぞれが好きなものを買い、広場に持ち寄って食べるスタイルもおすすめだ。

からりブレッド(1本720円)は四国内限定で通販受付も可能

店内で飲食できるレストランからり。定食や一品料理も