祖谷のかずら橋

歴史的建造物

スリル満点!秘境に架かる「祖谷のかずら橋」

祖谷渓を訪れたなら、必ず足を運んでおきたい観光スポット、それが「祖谷のかずら橋」だ。約6tのシラクチカズラで編まれた昔ながらの吊り橋は、1955年(昭和30)に国の重要有形民俗文化財に指定されている。

入り口近くにある祖谷渓大橋から眺めた「祖谷のかずら橋」} 入り口近くにある祖谷渓大橋から眺めた「祖谷のかずら橋」

祖谷渓で最も有名な観光スポットへ

「祖谷のかずら橋」へ向かうルートは大きく分けて2つ。「祖谷渓小便小僧」や「ひの字渓谷」のある県道32号経由、もしくは大歩危小歩危に沿って南下する国道32号を抜けていく道のりだ。出発地点や選んだ観光スポットによっても変わるが、峠道に自信のないドライバーには道幅の広い後者をすすめたい。「祖谷のかずら橋」付近には民営の有料駐車場がいくつもある。なかでも便利なのは約300台を停められる大型駐車場のほか、イベント広場や物産館、食堂などから構成される大型観光施設「かずら橋夢舞台」。施設の奥に「祖谷のかずら橋」へ向かう出口があり、スムーズに迷うことなく移動できるはずだ。坂道を下って約5分。やがて高い木に囲まれた渡り口への入り口が見えてくるだろう。ここから山道を少し進んだところに入場料金を支払う管理小屋がある。

山道になっている渡り口から先は昼間でも薄暗い} 山道になっている渡り口から先は昼間でも薄暗い

橋を渡る前に管理小屋で入場料金を支払う必要がある} 橋を渡る前に管理小屋で入場料金を支払う必要がある

祖谷に現存する貴重な「かずら橋」の代表格

かつての祖谷地方には、シラクチカズラで編んだ「かずら橋」が、今よりもずっと多く架けられていた。たとえば、1646年(正保3)の『阿波国図』には7本、1657年(明暦3)の『阿波国海陸道度之帳』の写しには13本の記録がある。現在は「奥祖谷二重かずら橋」と合わせて、たった3本が現存するのみ。この「祖谷のかずら橋」は、1815年(文化12)の『阿波志』に見られる「今窪の藤橋」ではないかと推測されている。「源氏に敗れた平家の落人(おちうど)がいざというときに切り落とすために植物で吊り橋を作った」「空海(弘法大師)が村人たちのために作った」など、その由来には複数の説があり、はっきりした事実はわからないという。

全長は約45m、幅は約2m、水面からの高さは約14m} 全長は約45m、幅は約2m、水面からの高さは約14m

間隔の大きい床面は「さな木」と呼ばれる丸太や割木で構成} 間隔の大きい床面は「さな木」と呼ばれる丸太や割木で構成

シラクチカズラのつるは3年ごとに交換される} シラクチカズラのつるは3年ごとに交換される

対岸の河原からもうひとつの名所「琵琶の滝」へ

地元の人々が雑穀を粉にするときに歌った『祖谷の粉ひき節』の歌詞に「祖谷のかずら橋ゃ蜘蛛の巣の如く 風も吹かんのにゆらゆらと」とあるように、1人で渡るときもかなり揺れる「祖谷のかずら橋」。一緒に渡る人数が多い場合は、想像以上にスリルがある。小学生からは自分の足で渡ることができるが、対岸までは45mの距離があるため、よく考えてから最初の1歩を踏み出そう。安全を考慮してワイヤーで補強が入っているが、大人でもこの橋を渡りきるにはなかなか度胸がいる。また、財布やスマートフォンなどを落とさないように注意したい。「祖谷のかずら橋」は一方通行。対岸には祖谷川の河原へ降りられるポイントのほか、平家の落人たちが昔日の栄光を思いながら琵琶を奏で、無聊を慰めあったという言い伝えの残る「琵琶の滝」がある。ここは「とくしま水紀行50選」のひとつ。滝壺までの落差も大きく、見ごたえも十分だ。

「とくしま水紀行50選」に選出された「琵琶の滝」} 「とくしま水紀行50選」に選出された「琵琶の滝」

スポット詳細

住所
徳島県三好市西祖谷山村善徳162-2 map map 地図
電話番号
0883760877
時間
[4月-6月]8:00-18:00
[7月-8月]7:30-18:30
[9月-3月]8:00-17:00
休業日
無休
料金
【入館料】
[大人]550円
[小学生]350円
駐車場
あり
クレジットカード
不可
電子マネー/スマートフォン決済
可(PayPay)
Wi-Fi
あり
コンセント口
なし
喫煙
不可
滞在目安時間
30-60分
乳幼児の入店
ペットの入店
雨の日でも楽しめる
はい

情報提供: ナビタイムジャパン

このスポットを紹介している記事

アクセス

map map 地図

最寄り

          周辺の駅はありません。 周辺のバス停はありません。 周辺の駐車場はありません。 周辺のインターチェンジはありません。

          このスポットを共有

          back

          クリップボードにコピーしました