大山桝水高原
スキーリフトを利用した「天空リフト」が人気
天空リフトで7分の空中散歩
枡水高原から見る大山は、その富士山のような山容から鳥取県西部の旧国名の名前を付けて「伯耆富士(ほうきふじ)」と呼ばれる。清らかな水が豊富に湧き出ることから、「桝水」と名付けられたとされ、多くの種類の鳥、昆虫を見ることができるエリアだ。冬場に、標高760mの出発地点からスキー場がある標高900mの山頂展望台までスキー客を運ぶリフトが、4月から11月中旬頃までのグリーンシーズンは、「天空リフト」にモデルチェンジ。新緑や夏山のエメラルドグリーン、秋は金色のススキの輝き、そして紅葉と四季折々の姿を見せる大山を眺めながら、スキーリフトの倍近いゆっくりとしたスピードで、片道7分の空中散歩を楽しめる。晴れた日には、弓ヶ浜半島と島根半島、隠岐(おき)の島まで望むことができる。
恋人の聖地として有名に
こうした眺望のすばらしさや、高原ならではの解放感、紅葉の美しさ、さらには伯耆町(ほうきちょう)出身の小説家大江賢次が悲恋物語『絶唱』を書いたことなどから、プロポーズにふさわしいロマンティックな場所として、「恋人の聖地」に選ばれている。5、25、51、75、83のリフトはハートが描かれたカップルシートなので、それに乗ることができたらラッキー。そして、訪れたカップルが桝水高原から隠岐の島を見ることができたら幸せになれるという言い伝えもあるそうだ。展望台には、「恋人の聖地」のモニュメントがある。ハート型南京錠の愛鍵を購入して2人でロックすると永遠の愛が約束されるという伝説もあり、たくさんの南京錠がかけられていて、「恋みくじ」なども引くことができる。
初心者も楽しめるハイキングコース
天空リフトで絶景を楽しんだあとは、山頂展望台から続く横手道をハイキングするのもいい。ブナやミズナラの林のなかを抜けていくゆるやかなハイキングコースでは、さまざまな野鳥や草花、チョウに出合える。横手道をのんびりと歩きながら、大山南碧に位置する一の沢、二の沢を通過、日本一と讃えられるブナ林が広がる三の沢へと大山の端から端を散策するハイキングは、地元の人が太鼓判を押すコースになっている。大山寺への参道にある「石の大鳥居」までなら片道約30分。高低差が少なく、初心者でも無理なく歩ける。冬は一面の銀世界。スキー場は、コブのある急斜面の上級者コース、子どもが楽しめるキッズパークなどがある。スキーで下りながら、米子市の街並みや、日本海を見渡すことができるのは爽快。夜景を眺めながらのナイタースキーも楽しめる。
スポット詳細
情報提供: ナビタイムジャパン