命主社
パワースポットとして注目される出雲大社の境外摂社
「命主社(いのちぬしのやしろ)」として知られる出雲大社の境外摂社「神魂伊能知奴志神社(かみむすびいのちぬしのかみのやしろ)」は、拝殿前の銅の鳥居から石畳の社家通りを東へ入って、「出雲大社北島国造館」の先、森に包まれた山際にひっそり鎮座する。大社の境内や門前の賑わいをよそに、閑静なたたずまいを見せる社家通りを散策がてら、ぜひとも命主社まで足を運んでみたい。祭神の「神皇産霊神(かみむすびのかみ)」は天地開闢(てんちかいびゃく)をつかさどった造化三神の一柱で、八十神(やそがみ)から迫害を受けた大国主大神を二度にわたって蘇生させ、出雲の神々にとっては祖神的な存在だ。神皇産霊神の「むす」は植物が生成し繁茂するさまを表し、植物の生命力を神格化したものという。それを物語るように、御神木の椋が社殿前に立つ姿はいかにも神々しく、見る者にパワーを与えてくれる。もともと社殿は巨岩の前に建てられ、古代の磐座(いわくら)信仰が神社に発展したものとされる。この「命主社」は、地元で「いのっつぁん」と呼ばれ、子どもの成長を見守る神社として親しまれている。
スポット詳細
情報提供: ナビタイムジャパン
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