白兎神社

神社

良き縁を願って参詣したい神話の舞台となった古社へ

誰もが知っている神話「因幡の白兎」の舞台へ。白兎神を祀る神社を詣で、良き縁を結びたい。白兎神は縁結びの神様であり、さまざまなご縁やパワーを授かることができるかもしれない。

拝殿の注連縄は出雲大社の注連縄と同じ「飯南町しめ縄クラブ」によって作られたもの} 拝殿の注連縄は出雲大社の注連縄と同じ「飯南町しめ縄クラブ」によって作られたもの

古事記に記された神話の地へ

鳥取砂丘の西。日本海に臨む白い砂浜、白兎海岸から南の山側に目をやると小高い丘があり、そこに鎮座するのが白兎神社だ。古事記に載る「因幡の白兎」で有名な白兎神を主神として祀り、古事記や日本書記に記される由緒明らかな古社。うっそうとした森に囲まれ、神話の世界に浸るにはぴったりの場所だ。

一ノ鳥居の下にあるピンクのポスト。縁結びのご祈祷をしたお札が入っている} 一ノ鳥居の下にあるピンクのポスト。縁結びのご祈祷をしたお札が入っている

日本初のラブストーリーが生まれた地

「因幡の白兎」のあらすじを紹介しておこう。「大国主命(おおくにぬしのみこと) は因幡の八上姫(やかみひめ)に求婚しようとする八十神(やそかみ)の供をして旅する途中、泣いているウサギに出合う。わけを聞くと、淤岐島(おきのしま)から因幡の地に渡るため、ワニザメを欺いてその背を渡ったが、最後にワニザメに皮を剥がれ、さらに八十神の言うとおりに海水を浴びたら痛くて苦しいのだと答え、大国主命に救われる。助けられたウサギは、大国主命は八上姫と結ばれると予言し、そのとおりになった」というお話。大国主命と八上姫の縁を結んだ白兎の神話にちなんで、この地は恋愛のパワースポットとされ、2010年(平成22)には日本で初めてのラブストーリーの発祥地「白兎」として「恋人の聖地」に認定された。

鳥居をくぐり、石段を上った先にある砂像。大国主命と八上姫、それを見守るウサギだ} 鳥居をくぐり、石段を上った先にある砂像。大国主命と八上姫、それを見守るウサギだ

ウサギに導かれながら社殿へと向かう

神話の世界をなぞるように、社殿へと進もう。参道西側は国の天然記念物に指定されている樹叢で、タブノキ、クロキ、モチノキ、シイノキなど常緑の木々がうっそうとしげっている。参道の両側には小さなウサギの石像がいくつも並び、参詣者を奥へ奥へと誘ってくれる。社殿前に現れる池は、神話のなかでウサギが傷口を洗い、治療したと伝わる御身洗(みたらし)池。日照りでも大雨でも水位に増減がないため、「不減不増の池」といわれる。

参道のウサギの石像には願いを込めた結び石がたくさん置かれている} 参道のウサギの石像には願いを込めた結び石がたくさん置かれている

緑の木々に囲まれた御身洗池。古代の頃はこの辺りまで海が迫っていたという} 緑の木々に囲まれた御身洗池。古代の頃はこの辺りまで海が迫っていたという

拝殿では心静かに手を合わせて参拝を。白兎神社の創建は明らかではないが、慶長年間に再興されたものとされ、現在の社殿は1896年(明治29)に建立された。ウサギが傷を癒やした神話から、皮膚病ややけどなどにご利益があり、日本の医療、動物医療の発祥の地ともいわれる。そして男女はもちろん世の中のあらゆる縁を結んでくれる神様として親しまれている。参拝のあとは社務所に立ち寄り、お札やお守りを授かりたい。袋に入った結び石は、もともとは鳥居の上に投げて運を占う石だが、参道のウサギの石像に奉納しても良し、家に持ち帰って縁起物として置いても良し。どれも神社とのご縁を結ぶ大切な絆となる。

5つの御縁の石が入っている結び石。ウサギの耳をあしらった縁結びのお守りもかわいらしい} 5つの御縁の石が入っている結び石。ウサギの耳をあしらった縁結びのお守りもかわいらしい

神社からすぐの白兎海岸を散策

参拝を終えたら、道の駅「神話の里 白うさぎ」の前にある歩道橋の上から白兎海岸を眺めよう。歩道橋下には、童謡『大黒さま』の大きな歌碑がある。大黒さまは大国主命のこと。ここから望む海岸は青い海に白い砂浜がまぶしいほどだ。ぜひ写真に収めたい。

鳥取県出身の田村虎蔵氏が作曲した童謡『大黒さま』。「大きな袋を肩にかけ」という歌い出しが歌碑に刻まれている} 鳥取県出身の田村虎蔵氏が作曲した童謡『大黒さま』。「大きな袋を肩にかけ」という歌い出しが歌碑に刻まれている

スポット詳細

住所
鳥取県鳥取市白兎603 map map 地図
電話番号
0857590047
時間
[社務所・授与時間 ]9:00-16:00
駐車場
あり(普通車111台、大型車14台)

情報提供: ナビタイムジャパン

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クチコミ

  • 卯年に初参詣
    5.0 投稿日 : 2023.05.25
    有難いことにタイミングよく卯年に初参詣できました。参道では言い伝えに登場するガマの草むら、手水舎では童謡が流れお清めの池が右手に見えると左手にお社があります。事前の予想通り参道にはかわいらしいウサギの像が参拝客をお出迎えしてくれます。駐車場の規模に比べると境内はこじんまりとしていますが、お守所は有人対応で御朱印も頂けました。傍には道の駅あり、道路を渡れば素晴らしくきれいな海「白兎...
  • 因幡の白兎で有名な神社
    5.0 投稿日 : 2023.02.02
    今年、卯年ということで行ってみました。海が見渡せる海岸線付近にある神社、縁結び神社として有名で素敵なパワースポットでした。皇室とも縁があるらしく、社も立派で行ってよかったです。神社の目の前には道の駅と駐車場があり、お土産や食事もできました。鳥取で有名な「すなばコーヒー」もあるので、海を眺めながらゆっくりとコーヒーを楽しむ事もできます。
  • 日本最古のラブストーリー発祥の地とも云われて・・・
    3.0 投稿日 : 2022.12.03
    小さく狭い、質素な神社です。神話の因幡の白うさぎの舞台でも知られている、小さく、狭い神社ですが、ここは日本遺産にも登録されている、古事記や日本書紀にも掲載されている太古の縁起と悠久の歴史を誇る古社中の古社でした。「大兎大明神」や「兎の宮白兎大明神」とも呼ばれています。神話に関係して、皮膚病や火傷などにご利益がある神社として全国的からも広く崇敬を集めている。境内への参詣道両側には可愛い兎の色々な姿の...

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アクセス

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