倉敷アイビースクエア レストラン「蔦」
紡績工場をリノベーションした観光・文化施設は赤レンガとツタがシンボル
山陽新幹線岡山駅の開業がきっかけ
倉敷は江戸時代には幕府の天領で、倉敷川の水運で米穀や綿花の集積地として栄えたが明治に入ると衰退気味に。それを憂えた青年たちが、地主の大原孝四郎(おおはらこうしろう)を初代社長に、国内屈指の紡績技術者らを招き、1889年(明治22)、英国を手本とした紡績工場(倉敷紡績所)を倉敷代官所跡地で創業した。大原孝四郎の子の孫三郎(まごさぶろう)が数10棟の寄宿舎や国認可の社内学校を設けるなど先進的な経営を行い、倉敷が再び繁栄する基礎を築いた。戦後は倉庫として使われていたが、1972(昭和47)に山陽新幹線が岡山駅まで延びたことで起きた観光ブームを受け、工場の外観や立木を可能な限り保存・再生する形で開発。1974年(昭和49)、紡績工場を生かした「倉敷アイビースクエア」がオープンした。資料館、工房、ショップ、レストラン、ホテルなどの施設がそろう人気の場所となっている。
倉紡記念館で歴史を学ぶ
倉敷アイビースクエアの敷地は約3万3000平方メートル。「中庭広場」を中心に多彩な施設がそろうが、まず、倉敷紡績や日本の繊維産業の歴史を紹介した「倉紡記念館」へ。明治の創業当時から使用されていた原綿倉庫を改装し、倉敷紡績の歴史を明治から年代順に紹介。建物は国登録有形文化財だ。創業時から使われていた英国製の混打綿機をはじめ、貴重な資料や写真、文書、模型、約500点を展示している。当初は社員の学習用だったが、要望を受け、現在は一般公開されている。
中庭広場でぜいたくな時間を過ごす
レンガ造りの外壁にのこぎり屋根の巨大工場群の壁がツタに覆われた姿には独特の風情がある。ツタは昭和初期に西日を防ぐために植えられたものだそう。中庭広場はとても気持ちのいい空間だ。椅子に座り、歴史に思いを馳せながら時間を過ごしたい。赤レンガとツタの壁面は夕方以降ライトアップされ、昼間とは違った印象に。特に雨の夜は地面や壁に光が反射して幻想的になる。2007年(平成17)に創業時の紡績工場の建物群が、国から「近代化産業遺産」に認定された。また、日本遺産「一輪の綿花から始まる倉敷物語-和と洋が織りなす繊維のまち-」の構成文化財にもなっている。
個性的なショップも
「愛美工房 陶芸教室」では気軽に参加できる、絵付け体験、手びねり体験、備前焼体験などのメニューがある(詳しくは公式サイトで確認のうえ問い合わせを)。「愛美工房 売店」では、倉敷の工芸品・民芸品をはじめ、い草や帆布、デニム、アイビースクエアオリジナル商品を販売。また、「アイビーショップ」では、倉敷、岡山の銘菓、民芸品などお土産をそろえている。倉敷市船穂町特産のマスカット・オブ・アレキサンドリアを使用して醸造したワインを販売する「ふなおワイナリー直営ショップ」もある。
スポット詳細
- 住所
- 岡山県倉敷市本町7-2 地図
- エリア
- 倉敷美観地区エリア
- 電話番号
- 0864220011
- 時間
- 7:00-21:00(L.O.20:30)
- 休業日
- 2024/2/5-2/9
- 料金
- [入場料]無料
- 駐車場
- あり(120台)
- クレジットカード
- 可(VISA、MasterCard、JCB、AMEX)
- 電子マネー/スマートフォン決済
- 可(Suica、QUICPay、iD、nanaco、WAON、楽天Edy、PayPay、楽天ペイ、LINE Pay、メルPAY、d払い、auPAY、ALIPAY)
- Wi-Fi
- なし
- コンセント口
- なし
- 喫煙
- 不可
- 平均予算
- 【昼】3,001-5,000円
- 滞在目安時間
- 30-60分
情報提供: ナビタイムジャパン