三段峡
ダイナミックな自然に包まれて美しい風景を眺め、渡船に乗って秘境へ行こう
広島県内に2か所しかない「特別名勝」で世界からも注目
優れた国土美として欠かせず芸術的・学術的価値が高く、特に重要なものは「特別名勝」に指定されている。広島県内の特別名勝は厳島と三段峡の2か所。三段峡では約16kmにわたって壮大で変化に富んだ絶景が続く。「日本百景」「森林浴の森100選」「日本紅葉の森名所100選」にも選ばれていて、2014年度版フランスの『ブルージャポン』で3つ星を獲得するなど海外から訪れる人々も魅了している。遊歩道が整備されているのでゆっくり散策できるが、渡船も2か所で出ているので乗ってみたい。渡船でしか行けない秘境もある。
絶景の数々に圧倒されながらの散策が続く
三段峡のなかでも見ごたえがあるのが「黒淵」「猿飛」「二段滝」「三段滝」「三ツ滝」の「五大景観」だ。「黒淵」は切り立った絶壁に囲まれた三段峡随一の景勝地。深い緑色の水をたたえ、秋には紅葉が鮮やかに映える。「猿飛」は、高さ20mの岩壁が最も狭いところで2mほどにせばまってそそり立つ。この「猿飛」から渡船で行ったところに「二段滝」がある。「三段滝」は全長30mの滝で三段に分かれて流れ落ち、周辺の木々と滝が見事なコントラストだ。「三ツ滝」はダムから約200m下流の畳岩と呼ばれる巨大な岩に挟まれた3曲5段の滝。ほかにも、河床が約200mにもわたって細い水路のように続いていて、天然記念物に指定されている石樋(いしどい)などがあり、見どころは多い。ダイナミックな自然景観、庭園のように穏やかな景観……ポイントによって雰囲気の異なるいろいろな風景を見られるのも魅力だ。
自然のなかでセラピーも
三段峡は多種多様な植物や古木、巨木を見ることができ、たくさんの野鳥にも出合える。そして、川のせせらぎや滝の音も心を癒やしてくれる。そんな自然のなかで行う森林セラピーのコースが設定されている。バードウォッチングや山野草観察、森林や滝の前でのヨガ、巨石や河原を活用した「ハンモック体験」や「瞑想」などを行う森林セラピー体験も人気がある。また日帰り利用できる温泉もあるので、散策のあと足腰を温めるといいだろう。
片道5分のコースから、まる一日をかける散策まで
三段峡の楽しみ方はいろいろある。交流広場がある「正面口」から長淵、姉妹滝を歩いて巡る片道約10分の手軽なコースでもすばらしい自然美に触れることができるし、渓谷の中心「水梨口」から猿飛まで歩き、「渡船」で二段滝を見てさらに三段滝まで歩く周遊約3時間コースなら秘境の雰囲気を存分に楽しむことができるだろう。時間や都合を考えて、事前にしっかり予定を立てておくことをおすすめする。
※2022年8月現在、台風や大雨の影響で通行止めの区間があるので要チェック。詳細は安芸太田町観光情報サイト「あきおおたから」より
スポット詳細
- 住所
- 広島県山県郡安芸太田町 地図
- エリア
- 広島エリア
- 駐車場
-
あり
【三段峡正面口 入口駐車場】
[普通車]400円
[マイクロバス、大型バス]無料
【水梨口駐車場】
[普通車]400円
[マイクロバス]2,000円
※大型バス不可
情報提供: ナビタイムジャパン