鍵掛峠
荒々しい大山の南壁と木々の対照が見事な展望スポット
中国地方の最高峰、鳥取県西部にそびえる標高1729mの大山(だいせん)。その南壁は、北壁同様に激しい崩落で険しい断崖ができ、岩石のゴロゴロする無数のガレ場が迫力ある姿を見せている。手前にはブナ林が絨毯のように広がる。南壁を眺めるいちばんのポイントが、岡山県の県境と接する江府(こうふ)町にある「鍵掛峠」。標高約910mのところだ。その昔、大山寺に参る人々が道中の安全を祈った場所でもあったという。また、後醍醐天皇が隠岐(おき)に流される途中にこの峠を通り、再興を祈ったとも伝わる。大山環状道路を進み、伯耆(ほうき)町から鍵掛峠へと抜けてもいいし、逆の岡山県側から入るのもいい。峠のカーブを回った途端、目の前に大山が全容を現して、思わず息をのむ。特に秋の紅葉は必見だ。荒々しい岩肌とナナカマドやブナ、シラカバの赤や黄に、針葉樹の緑が織りなすコントラストが見事。大山屈指の絶景といえるだろう。紅葉は10月下旬から11月中旬が見頃。
スポット詳細
情報提供: ナビタイムジャパン