有隣荘
白壁の美観地区のなかで異彩を放つ「緑御殿」
大原美術館の北側、今橋を渡った倉敷川河畔にある大原家旧別邸「有隣荘」。大阪・堺の瓦職人に特別注文して独特な釉薬が使われたひすい色の見事な屋根瓦から「緑御殿」とも呼ばれる。大原孫三郎(おおはらまごさぶろう)が1928年(昭和3)年に妻・寿恵子(すえこ)のため「家族のための落ち着いた住まいを」と建設した和洋折衷の豪邸だ。設計は大原美術館を手がけた薬師寺主計(やくしじかずえ)。隣接する大原本邸の別邸で「東邸」ともいう。庭は孫三郎が数cmの違いにまでこだわって造ったという。長く内部は非公開だったが、現在は年に2度のみ、特別公開を兼ねて有隣荘を会場にした大原美術館の特別展を開催している。特別公開の時期以外は外観のみの見学となる。有隣荘についての詳細を文と写真で紹介する書籍『倉敷を見つめる、日本近代の遺産 有隣荘』を大原美術館のミュージアムショップで販売している。
スポット詳細
情報提供: ナビタイムジャパン