玉作湯神社
勾玉(まがたま)と温泉の神様等を祀る玉造温泉の守り神
歴代松江藩主も崇敬した由緒ある古社
古代より勾玉(まがたま)をはじめとした玉類の一大生産地であり、「神の湯」「美肌の湯」として知られる玉造温泉。開湯以来、1300年以上の歴史をもつこの地の守り神が「玉作湯神社」だ。玉作りの神様である櫛明玉命(くしあかるだまのみこと)と、玉造温泉を発見し温泉の守護神とされる大名持命(おおなもちのみこと)、少彦名命(すくなひこなのみこと)が祀られている。「一度、すすげば容姿美わしく、再び湯あみすれば万病が治る。古(いにしえ)より今に至るまでそのお蔭を受けない者はいない。だから世の人はこの温泉を神の湯という」と、約1300年前の『出雲国風土記』に記され、今も全国から多くの参拝者がいる。御本殿には植林・山林育成・産業繁盛の守護神である五十猛命(いたけるのみこと)も祀られ、江戸時代には歴代の松江藩主もたびたび参拝に訪れていたという。
不思議なパワーを秘めた石が御神石
勾玉の生産で栄えた玉造にとって、石は特別な存在。境内には「真玉(まだま)」と呼ばれる球状の御神石が祀られている。この石に触れて願い事を唱えると願いが叶うとされ、全国から多くの参拝者が訪れている。「願い石」とも呼ばれるこの御神石があるのは神社の奥で、木々に囲まれたひっそりとした場所。石の下からは御神水が湧き出し、おごそかな雰囲気を漂わせている。また、この石が持つパワーを分けていただき、持ち帰ることができるお守りが「叶い石」。世界でたったひとつ、自分だけのお守りを手作りできるとあって、女性を中心に人気となっている。
石の力をお分けいただいて持ち帰る
願い石がもつ力をいただいて持ち帰る、その方法を紹介しよう。最初に一の鳥居の脇にある社務所で、叶い石と願い札、お守り袋がセットになった「叶い石セット」を授かる。境内の手水舎でお清めをしたら拝殿にお参りして、拝殿奥の願い石がある場所へ。ここでは、願い石の下から湧き出る水で清めた叶い石を願い石に触れ、石と石を重ね合わせながら心のなかで願い事を唱える。最後に、もう一度拝殿へ行き、2枚1組の願い札に願い事と住所・名前を書き、1枚は願い札入れへ納め、もう1枚は叶い石とともにお守り袋に入れて持ち帰る。願いが叶ったら、叶い石は神社に返納するのがいいといわれている。神社があるのは温泉街の奥で、「恋叶い橋」の愛称をもつ赤い欄干の宮橋の向かい側。橋の正面に鳥居があり、橋の上で撮った写真に欄干が写り込んでいると良縁に恵まれると、若い女性の間で評判になっている。境内入り口には、全国でも珍しい親子の狛犬が鎮座し、子宝祈願の人も訪れている。
スポット詳細
情報提供: ナビタイムジャパン
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クチコミ
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- 神聖な雰囲気
- 鬱蒼とした山の中。駐車場から、それほど長い階段ではないのに、空気が変わります。たぶんあまり訪れる人はいないのかも…玉造温泉に泊まったら是非散歩がてら行かれては!
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- 今日の散歩コース(松江市)
- 玉造はその名のとおり古代から勾玉や各種玉類の一大生産地であるとともに、千三百年を遡る「神の湯」「美肌の湯」といわれる温泉の地として知られます。この地の守り神が温泉街の奥に御鎮座になる玉作湯神社です。
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- 玉造温泉のパワースポット
- 古い温泉地にはたいてい温泉寺や温泉神社のような社寺があるが、ここもそのような神社。境内には真玉の泉というパワースポットがあり、玉に触れるとパワーがいただけるという。
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