須佐神社
須佐之男命の御霊を祀る古社は神秘的なパワーを秘める
『出雲風土記』に記された名前の由来
須佐神社は島根県中央部、のどかな田園地帯と住宅地が広がるなか静かにたたずんでいる。須佐之男命といえば、乱暴狼藉を働いたために神々が住む高天原から追放されが、地上では八岐大蛇(やまたのおろち)に苦しめられていた人々を救い、稲田比売命(いなたひめのみこと)と結婚した異色の神。『出雲風土記』には須佐之男命がこの地に来て、最後の開拓をしたとき、「自分の名は石木ではなく、この土地につける」と「須佐」と命名したという。
樹齢1300年と伝わる「大杉さん」
木々に囲まれた境内に入ると神聖な雰囲気が漂う。拝殿でお参りをし、その奥の本殿へ。本殿は1861年(文久元)建築で、出雲大社と同じ由緒ある大社造り(県の重要文化財)。祭神は須佐之男命のほか、妻の稲田比売命と両親の足摩槌命(あしなづちのみこと)、手摩槌命(てなづちのみこと)の八岐大蛇退治に登場する4神だ。そして目を奪われるのは、うしろに立つ推定樹齢1300年の大杉だ。地元では「大杉さん」と呼ばれ親しまれている。幹周り約6m、樹高約21mの巨木。太く見事な根で大地とつながる姿は威厳がある。樹木に直接は触れられないが、その姿を見るだけでも厳粛な気持ちになる。神秘のパワーが境内に漂っているといわれることにもうなずける。大杉の葉を清め、神社の神職がお祓いした「大杉さんの木精(こだま)」を参拝の記念品として初穂料600円で境内にて授与される。
古くから伝わる「七不思議」も探したい
須佐神社の道を挟んだ向かいにひっそりと立つ、須佐之男命の姉・天照大神(あまてらすおおみかみ)を祀る天照社も合わせて参詣したい。また、須佐之男命がこの地を清めたという「塩井(しおのい)」、奉納された神馬はどんな毛色でも白馬に変わり、吉凶や国の大事を察知したという「神馬(しんめ)」など、古くから語り継がれている「七不思議」を紹介する案内板があるので、古代に思いを馳せながら探してみるのも楽しい。須佐神社で秋の豊作を祈って毎年8月15日の午後に行われる念仏踊りの「切明神事(きりあけしんじ)」は県指定の重要無形民俗文化財。巨大な傘の骨組みに桜の造花を飾り付け、6人の舞人が「ナーマミドー」(南無阿弥陀仏)と唱和しながら笛に合わせて踊る。出雲縁結び空港(出雲空港の愛称)から須佐神社、出雲大社、日御碕神社を巡る観光タクシーもある。
スポット詳細
- 住所
- 島根県出雲市佐田町須佐730 地図
- エリア
- 奥出雲エリア
- 電話番号
- 0853840605
- 時間
- [社務所]9:00-16:00
- 休業日
- 無休
- 料金
- [拝観料]無料
- 駐車場
- あり(20台)
- クレジットカード
- 不可
- 電子マネー/スマートフォン決済
- 不可
- Wi-Fi
- なし
- コンセント口
- なし
- 喫煙
- 不可
- 滞在目安時間
- 0-30分
情報提供: ナビタイムジャパン
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クチコミ
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- 素戔嗚尊すさのお様の追いかけの旅
- 古事記や出雲風土記を事前に調べて(YouTubeなどを見るだけでも良い)から行くと大変面白かったです。霊感など全然無い私でも空気感が違う居心地の良い場所でした。素戔嗚尊すさのお様のファンになり神話巡りをした1つの社です。井原さんがパワースポットで紹介していた杉の木に手をかざして沢山パワーを頂きました。
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- 山あいにある小さな神社「須佐神社」ですが、自分的にはかなりお気に入りです。
- 山あいにある小さな神社「須佐神社」ですが、自分的にはかなりお気に入りです。御祭神は、「八岐大蛇(ヤマタノオロチ)」を退治したと言われている「須佐能袁命〈須佐之男命〉 」、そしてその退治で助けられ、妻となった「稲田比売命 (いなたひめのみこと)」、妻の両親「足摩槌命 (あしなづちのみこと)」「手摩槌命...
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- 須佐之男命の御霊にご挨拶
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