鶴の舞橋

自然景観に溶け込む日本一の長さの木造太鼓橋

その昔、たくさんの鶴が舞い降りたことから名づけられたという鶴田町。町のいたるところに鶴のオブジェやサインがあり、見る人を楽しませてくれる。そのなかでも「鶴の舞橋」は、毎年たくさんの観光客が訪れる人気のスポットだ。

ゆるやかなカーブを描く太鼓橋のような鶴の舞橋} ゆるやかなカーブを描く太鼓橋のような鶴の舞橋

鶴が羽を広げたような橋

津軽平野の水田地帯が広がる廻堰大溜池(まわりぜきおおためいけ)は、眼前に津軽富士と称される岩木山がそびえたっていることから、「津軽富士見湖」と呼ばれている。この大溜池は1660年(万治3)に津軽藩の4代藩主津軽信政(つがるのぶまさ)公が、新田開拓のため岩木山麓からの自然流水を貯めるため堤防を築き、用水池にしたという。その周囲は約11km、貯水量は最大1100tで青森県最大の人造湖だ。この湖に青森県産総ヒバ造りで総延長300m、2つのステージがある3連太鼓橋の「鶴の舞橋」が架けられたのは1994年(平成6)のこと。上空から見るとまるで鶴が羽を広げたような形からその名がつけられたとされ、木造太鼓橋としては日本一の長さ。2016年(平成28)に女優吉永小百合のCM出演で紹介されて以来、この津軽富士見湖には全国からたくさんの観光客が訪れるようになったという。

300m先の対岸まで続く総ヒバ造りの鶴の舞橋} 300m先の対岸まで続く総ヒバ造りの鶴の舞橋

雪どけ水が流れ込んだ池なので、夏以降は徐々に水量が減っていく} 雪どけ水が流れ込んだ池なので、夏以降は徐々に水量が減っていく

天気の良い日は岩木山も眺められ、夕日の情景も美しい} 天気の良い日は岩木山も眺められ、夕日の情景も美しい

シンボルツリー、シロヤナギの古木

ゆるやかな傾斜をした鶴の舞橋を渡り、湖越しに目に入る美しい岩木山の姿は感動的だ。暗くなると橋の欄干に蛍をイメージした照明が灯され、なんともいえない情緒とロマンを漂わせる。また、湖周辺の林は、アカゲラ、ホオジロ、ヒバリなど100種類以上の野鳥が見られる自然の宝庫となっている。橋の近くにある大木は樹齢約300年のシロヤナギの木で、大人3人が手を回さなければならないほどの太さ。一帯はもともとリンゴ畑だったところで、橋が架けられるとき、リンゴの木はすべて伐採された。このシロヤナギの大木も同じように伐られる運命にあったが、「この木は伐らないで」という子どもの書いた掛け札のおかげで伐られずに済んだ、という逸話がある。今では鶴の舞橋のシンボルツリーとなっている。ここから見る舞橋は、背後に岩木山、遠くに八甲田連峰を望め、じっとたたずんでいると時間が経つのも忘れてしまいそうだ。

舞橋のすぐそばにある樹齢約300年のシロヤナギ} 舞橋のすぐそばにある樹齢約300年のシロヤナギ

白龍になった姫の伝説

鶴の舞橋入り口に、湖を見守る龍神様を祀っている戸和田神社があり、起源にまつわる伝説が残されている。その昔、清水城主間山之守が美しい白上姫と恋仲に落ちるが、間もなく間山之守に婚約の話が持ち上がる。婚約者の琴姫を気に入った間山之守は、いつしか白上姫を忘れ、それを知った白上姫は悲しみのあまり、大溜池へ身を投じてしまう。白上姫がたびたび大溜池に白龍となって姿を現すようになると、間山之守は夜ごと狂人の状態になり、藩士を理由もなく斬り捨て、ついに琴姫をも殺し、みずからも大溜池に身を投じてしまったという。これを嘆いた村人たちは戸和田神社を建立し、ふたりを供養したと伝えられている。

伝説の龍神様を祀る戸和田神社。鶴の舞橋へ行く前に参拝しよう} 伝説の龍神様を祀る戸和田神社。鶴の舞橋へ行く前に参拝しよう

スポット詳細

住所
青森県北津軽郡鶴田町廻堰大沢81-150 map map 地図
電話番号
0173226211
時間
24時間

【第1駐車場営業時間】
[夏期(4-10月)]8:00-18:30
[冬期(11-3月)]9:00-16:00
休業日
無休
料金
[第1駐車場(1日)]普通車300円、車高2.5mを超える車両1,000円
駐車場
あり(201台)
※バス10台
クレジットカード
不可
電子マネー/スマートフォン決済
不可
Wi-Fi
あり(tsuruta-wifi PASS:maihashi)
コンセント口
なし
喫煙
不可
平均予算
【昼】1-1,000円
【夜】1-1,000円
滞在目安時間
30-60分
車椅子での入店
乳幼児の入店
雨の日でも楽しめる
はい

情報提供: ナビタイムジャパン

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アクセス

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最寄り

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