あぶくま洞
悠久の時がつくりあげた大自然のアート
地下へ入る前にも見どころいっぱい
あぶくま洞は郡山といわきの中間、田村市郊外の山間部にある。阿武隈山地の最高峰、大滝根山(標高1192ⅿ)のふもとだ。磐越道の小野ICから山道を上って約10km、駐車場に着くと目の前に見える建物は「星の村天文台」。この付近は海抜641mあり、福島県でも特に空が澄んでいて光害も少ないそうだ。6月頃なら5万株のラベンダーが斜面を埋め、芳香を漂わせているだろう。鍾乳洞入り口の前には巨大な白い断崖がそびえ立っているが、これは結晶質石灰岩(大理石)の採掘跡。1969年(昭和44)、採掘中に大きなほら穴が発見され、翌年、調査をしてみたらさらに巨大な空間と華麗な鍾乳石の数々が発見された。これがあぶくま洞だ。
多種多様な鍾乳石
あぶくま洞は複雑な洞穴が3km以上延びているといわれるが、見学コースは全長600ⅿ、所要約40分。洞内のおもな鍾乳石には「妖怪の塔」「きのこ岩」などの名がつけられている。「クリスタルカーテン」は光が透けるほど薄い膜状の鍾乳石だ。「滝根御殿」は高さ29ⅿと洞内最大の空間。ここにある滝のような形のビッグフローストーンは公開されているものとしては国内最大だ。また、一般コースに追加して探検コース(所要約10分、別途300円)に参加することもできる。距離は短いが、狭い箇所をかがんで通ったり飛び石を渡ったりと、ちょっぴりスリルを味わえる。さらにワイルドな体験がしたい人には、近くにある「入水鍾乳洞」がおすすめ。
この山はかつて珊瑚礁が広がる海の底だった
あぶくま洞は、珊瑚や有孔虫などが海底に堆積したことに始まる2億年前の地層でできている。この石灰岩層が隆起し、地下水に浸食されるなどして空洞ができる。すると今度は、石灰岩から溶け出した成分を含む水が、空洞の天井の割れ目などからしたたり落ち、再結晶化する。これが気の遠くなるほどの時間をかけて堆積したものが鍾乳石だ。洞内には一部だけ緑色になった石があるが、これは観光客のために設置した照明の影響で、本来洞内では光合成ができないはずの藻類などが繁茂したもの。それまで数千万年もの間、大自然の造形が続いてきた真っ暗闇の洞穴で、音や光やあらゆるものにさらされたこの50年で何が起きているのだろう?
鍾乳洞を楽しむために気をつけたいこと
洞内の温度は外気温にかかわらず年間を通じて15℃前後。湿度は90%。夏は涼しくて気持ちがいいが、寒いと感じることもあるので羽織るものがあるといい。春や秋にはセーターがほしい。滑りやすい箇所もあるので靴には気を配ろう。階段が300段あり、急な箇所もあるのでスカートは避けるのが無難。ベビーカーや車いすでは見学できない。また、手荷物はなるべく小さいものを持とう。洞内にはトイレがないので、入る前に済ませておきたい。
スポット詳細
更新日:2024.04.25
- 住所
- 福島県田村市滝根町菅谷字東釜山1番地 地図
- エリア
- 郡山・須賀川・白河エリア
- 電話番号
- 0247782125
- 時間
- 8:30-17:00(冬期は16:30まで)
- 休業日
- 年中無休
- 料金
-
【入洞料】
[大人(高校生以上)]1,200円
[中学生]800円
[小学生]600円
[幼児]無料
※探検コースは追加300円 - 駐車場
-
あり(700台)
※無料 - クレジットカード
- 不可
- 電子マネー/スマートフォン決済
- 可(PayPay、LINE Pay、メルPAY、d払い、auPAY)
- Wi-Fi
- あり
- コンセント口
- なし
- 喫煙
- 不可
- 平均予算
- 【昼】1,001-3,000円
- 滞在目安時間
- 30-60分
- 乳幼児の入店
- 可
情報提供: ナビタイムジャパン
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