抱返り渓谷

渓谷

ミシュラングリーンガイド星付きの青緑色に輝く渓谷

水面がエメラルドグリーンやコバルトブルーに変化する全長10kmの美しい渓流。秋田県最古の吊り橋や素掘りの洞窟をたどる遊歩道を進みながら、桜やカエデの原生林も観賞できるフォトジェニックな渓谷。

酸性度の高い水質と白い岩盤が鮮やかな色をつくる} 酸性度の高い水質と白い岩盤が鮮やかな色をつくる

絵の具をこぼしたようなエメラルドグリーン

JR角館駅から車で15分、JR田沢湖駅から車で20分。田沢湖-角館を流れる玉川中流域に位置する全長10kmにも及ぶ渓谷エリア。整備された散策路は切り立った断崖と原生林に囲まれており、優雅に流れる滝や青緑色に変化する渓流を眺めながら、「回顧の滝」まで約30分のトレッキングを楽しめる。水深の深さや天候によってエメラルドグリーンやコバルトブルーに変化する自然の色とは思えない鮮やかな渓流には上流部にある玉川温泉が関係している。日本一酸性度の高い玉川の温泉水に含まれる、豊富なアルミニウム成分が青い光を散乱。水底の白い岩に反射することで鮮やかに輝いて見えるという。

所々狭い道もあるが比較的平坦で歩きやすい場所が多い遊歩道} 所々狭い道もあるが比較的平坦で歩きやすい場所が多い遊歩道

秋田最古の吊り橋とトロッコ列車の跡を歩く

第一駐車場から5分ほど歩いて遊歩道の入り口へ。遊歩道を入って間もなく見えてくるのが「抱返神社」。水神を祀っている神社で参拝してから3分ほど歩くと、木々の隙間からエメラルドグリーンに輝く渓流と、朱色の吊り橋が見えてくる。ここ神の岩橋は1926年(大正15)にかけられた秋田県で最も古い吊り橋で、橋の上から見る川上と川下の絶景に心を奪われる。橋を渡ってからしばらくは左側は青緑色の渓流、右側は切り立った断崖に挟まれる通路を進んで行く。実はこの散策路は、かつて山奥から秋田杉を運んだトロッコ列車の線路跡だという。抱返り渓谷は巨大な奇岩も多く、なかでもシンボリックな「茣蓙石(ございし)」は、自然岩なのに表面が平らになっている珍しいフォルムだ。

雨乞い・龍神・水分神・養蚕の守護神が祀られている抱返神社} 雨乞い・龍神・水分神・養蚕の守護神が祀られている抱返神社

渓流に架かる全長80mの吊り橋「神の岩橋」} 渓流に架かる全長80mの吊り橋「神の岩橋」

素掘りの洞窟を抜けてゴールの回顧の滝へ

遊歩道入り口付近から歩いて20分ほどで、渓流の色がさらに複雑に鮮やかに見えるビュースポットにたどり着く。「誓願橋(せいがんばし)」と呼ばれる吊り橋付近で、水深が最も深いとされる場所に岸壁からあふれる湧水が水面に流れ落ちている。天候や訪れる時間帯などで水の色が変化しており、そのコントラストは息をのむ美しさだ。誓願橋付近には3つの素掘りの洞窟があり、薄暗い通路を進むときのドキドキ感も楽しみのひとつ。洞窟を抜けると渓谷に爽やかに響く滝の音が近づいてきて、いよいよ最終目的地の回顧の滝に到着。落差30mで岩肌をスーッと上品に流れ落ちる滝は、周囲を原生林の木々が覆っており、新緑から紅葉まで季節ごとに衣服を着替える女性の姿にも例えられている。

原生林との深緑が水面に映り込み美しいコントラストを生む} 原生林との深緑が水面に映り込み美しいコントラストを生む

宣願橋近くに現れる素掘りのトンネル。ライトが付いているので安心} 宣願橋近くに現れる素掘りのトンネル。ライトが付いているので安心

滝のすぐ目の前まで遊歩道がせり出している絶景スポット} 滝のすぐ目の前まで遊歩道がせり出している絶景スポット

新緑と紅葉の季節がベストシーズン

6月中旬~8月下旬の新緑と、10月上旬~11月上旬の紅葉の頃が抱返り渓谷のベストシーズン。通常時は毎年10月上旬-11月上旬にかけて「抱返り渓谷紅葉祭」が開催される。遊歩道はアップダウンの少ない約1.5kmのコースなので、スニーカーなど気軽な装備で自然散策を楽しめるのもうれしい。みちのくの小京都と称される角館武家屋敷通りまで車で15分ほどの距離なので、抱返り渓谷で自然の美しさを味わったあとは、角館で歴史ロマンを味わうドライブルートをおすすめしたい。

スポット詳細

住所
秋田県仙北市角館町・田沢湖 map map 地図
電話番号
0187432111
時間
明け方-日没
休業日
冬季間
駐車場
あり(400台)
喫煙
不可
滞在目安時間
60-120分
ペットの入店
備考
※電話番号は、仙北市田沢湖観光情報センター「フォレイク」に繋がります。

情報提供: ナビタイムジャパン

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アクセス

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最寄り

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