定義如来(西方寺)
「定義さん」と親しまれている如来様
阿弥陀如来の掛け軸を祀る平家ゆかりの寺
仙台市街からのどかな山道を通り、車で約50分で到着。または仙台市営バスでも約1時間10分で行くことができる。奥深い山のなかにある定義如来(極楽山西方寺)は、1706年(宝永3)に平家従臣の末裔の早坂源兵衛(はやさかげんべい)が出家し、観蓮社良念(かんれんじゃりょうねん)となって開山。本尊に定義阿弥陀如来の掛け軸を祀り、縁結びや子授けにご利益があると多くの参拝客が訪れている。この掛け軸は、平家の重臣である平貞能(たいらのさだよし)が、源氏の追討から各地を転々としながら守り抜いたもの。生涯最後の地としてたどり着いた地を定義と名づけたことが、名の由来にもなっている。
境内に点在する見どころを巡る
境内には見どころがいくつかある。参拝者を迎え入れてくれる山門は、1932年(昭和7)に建立。左右には阿吽の金剛力士像が立つ。先を進むと奥にあるのが「御廟貞能堂(ごびょうさだよしどう)」だ。貞能の墓の上に建つお堂で、昔は質素な茅葺き屋根だったが、古くなったことから1927年(昭和2)に増築し、今の建物になった。御廟貞能堂の右奥には本尊の定義阿弥陀如来が祀られている「大本堂」が建つ。一生一度の大願が成就するといわれ参拝客があとを絶たない。
世界平和と安心を願い建てられた五重塔
大本堂から少し離れた場所に建つ「五重塔」は、平貞能の報恩感謝と供養、人類の恒久平和を祈念するシンボル。1986年(昭和61)に建立された高さ約30mの総青森ヒバの塔で、3月から11月の毎月7日には、祀られている阿弥陀如来像がご開帳される。五重塔前に広がる庭園越しに建つ姿がとても美しく、撮影スポットとしてもおすすめだ。近くには「抹茶処やすらぎ」もあり、境内に湧く「長命水」を使った抹茶と干菓子を味わいながら、ゆったりとした時間を過ごすことができる。
名物グルメを楽しめる参道
こぢんまりとした参道には、小さな店が立ち並ぶ。ここを訪れる多くの人が立ち寄る店が「定義とうふ店」だ。手のひらサイズの油揚げが名物で、店舗に併設された厨房で次々とできあがる揚げたてを楽しめる。もうひとつの名物は、特製の味噌をたっぷり塗った「焼きめし」。ササニシキの米で握った丸いおにぎりは、味噌の風味と相性が良く通常のおにぎりの2個分はあろうかという大きさだが、ペロリと食べられてしまう。参拝帰りには、車で約10分のところにある「大倉ダム」で水面に映る山々の姿を眺めながら「定義さん」に別れを告げる。
スポット詳細
- 住所
- 宮城県仙台市青葉区大倉字上下1 地図
- エリア
- 秋保・作並エリア
- 電話番号
- 0223932011
- 時間
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[西方寺]7:30-16:30(閉門16:15)
[茶室(平日)]10:00-15:00
[茶室(土日祝)]10:00-15:30 - 休業日
- 無休
- 料金
- [御祈祷]2,000円から
- 駐車場
- あり(700台)
- クレジットカード
- 不可
- 電子マネー/スマートフォン決済
- 不可
- Wi-Fi
- なし
- コンセント口
- なし
- 喫煙
- 可(指定場所にて可)
- 英語メニュー
- あり
- 滞在目安時間
- 30-60分
- 車椅子での入店
- 可(車椅子貸与可)
- 乳幼児の入店
- 可(キッズスペース、授乳室あり)
- 雨の日でも楽しめる
- はい(貸し出し用傘あり、傘袋あり)
情報提供: ナビタイムジャパン
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クチコミ
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- 山奥
- 定義山の西方寺。仙台の山奥にあります。天皇塚は縁結びスポットらしいです。本堂は新しく、きれいでした。駐車場も十分にあります。
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- ピッカピカの大本堂
- 以前からニッカウヰスキーの工場へ行くと途中に看板あり気になっていたので、秋保温泉に行くついでに訪ねた。一生に一度の大願も叶えていただける如来として、昔から多くの参拝者が訪れるそうだが、なんといても印象的なのは登録有形文化財に指定されている山門。HPによると昭和7年建立とあるが古色蒼然としていて、それ以上の歴史を感じる。六角の形の貞能堂は昭和2年に建て替えられたそうだが、すぐそばに新しそうな建物もあ...
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- 二度目の訪問の今回は門前からゆっくりと歩いて訪問です。境内は程よい広さ、ゆっくりとお参りしました。国道からは車でも20分程走ったところにあるので少し時間はかかりますが落ち着いた雰囲気が良いおすすめのお寺さんです。
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