栗駒山
奥羽山脈の女王とも呼ばれる東北の名峰へ
150種もの高山植物が群生する「花の百名山」
東北地方の中心に位置し、宮城では栗駒山、秋田では大日岳、岩手では須川岳と呼ばれている。東北自動車道若柳金成IC、もしくは築館ICから車で約1時間10分。栗駒山には150種もの高山植物が群生していて「花の百名山」に数えられ、「奥羽山脈の女王」ともあだ名される。ブナやミズナラ、カエデなど多くの広葉樹が生い茂り、新緑、紅葉の季節ともに絶景を楽しめ、登山客も多い。また、山だけではなくその麓でも自然を楽しむことができ、花山地区では浅布渓谷や花山湖などで、新緑や紅葉を堪能することができる。
登山道によってみられる景色も異なる
栗駒山の登山コースは宮城に6つ、秋田に1つ、岩手に2つと合計9コースがある。登山初心者や観光客におすすめなのは、宮城県側の1つ、いわかがみ平から登る「中央コース」。このコースは高低差が少なく石畳や階段が整備されており、紅葉シーズンに「神の絨毯」とも称される紅葉を楽しめる。花山湯浜地区に登山口がある「湯浜コース」は、健脚者向けのコースで、花畑を通り、運が良ければ雲海を見ることができる。このほか、上級者向けの「表掛コース」や「裏掛コース」などもあり、登山道によってみられる景色も異なる。
ニッコウキスゲの大群落が見られる「世界谷地」
初心者から上級者まで、経験に応じてさまざまな登山道があるのも栗駒山の魅力。天気のいい日には、蔵王連峰や早池峰山、太平洋まで一望できる圧倒的な眺望を楽しめる。登山だけでなく、栗駒山の標高669mから707m地帯に広がる「世界谷地(せかいやち)」も初夏には訪れてみたいスポット。ここでは、多くの高山植物が見られ、特に栗原市の花にも制定されているニッコウキスゲの大群落が有名だ。例年6月に見頃を迎えるが、この時期はワタスゲやレンゲツツジなどの姿も見られハイキングにおすすめ。湿地には、木道が整備されていて歩きやすく誰でも気軽に高山植物を眺められる。眺望に高山植物、そして季節ごとに楽しめる絶景、雄大な栗駒山エリアで自然を思い切り満喫したい。
スポット詳細
情報提供: ナビタイムジャパン