角館町平福記念美術館

美術館

近代日本画の巨匠・平福穂庵(ひらふくすいあん)と百穂(ひゃくすい)父子の原画に出合える美術館

角館出身の近代日本画家・平福穂庵(ひらふくすいあん)と平福百穂(ひらふくひゃくすい)父子を中心に、郷土ゆかりの秋田蘭画などの作品を紹介する美術館として1988年(昭和63)に開館。約2500点もの所蔵があり、年に数回展示替えを行いながら貴重な原画を公開。

約2か月に1度展示作品の入れ替えを行う常設室 約2か月に1度展示作品の入れ替えを行う常設室

武家屋敷通りに溶け込む古い洋風建築

JR角館駅から徒歩25分ほど。最も地位の高い武士が暮らした表町上丁(おもてまちかみちょう)に、江戸時代からの樹木が残された庭園が見えてくる。ここに角館出身の近代日本画家として名を成した、平福穂庵(ひらふくすいあん)と平福百穂(ひゃくすい)父子の作品を数多く所蔵する美術館がある。藩政時代は佐竹北家重臣の屋敷跡であり、広大な前庭には江戸時代から生き続ける巨木が今も立ち並んでいる。庭を進んで行くと、まるでヨーロッパの修道院や城跡などをほうふつさせる、古い洋風建築が現れる。設計は国立能楽堂などを手がけた有名建築家の大江宏(おおえひろし)氏で、周囲の樹木と調和しながら時間の隔たりを感じさせず、武家屋敷通りのなかに違和感なく溶け込んでいる。

青緑で塗られたコンクリート建築が印象的なコンコース 青緑で塗られたコンクリート建築が印象的なコンコース

ベンチが置かれたコンコースは隠れたフォトスポットとしても人気 ベンチが置かれたコンコースは隠れたフォトスポットとしても人気

平福門人をはじめ郷土ゆかりの作品を展示

美術館の展示室は2か所。常設室ではおもに平福穂庵と百穂父子の作品展が行われており、企画室では平福門人をはじめとした郷土ゆかりの画人、現役作家まで幅広い展示を行っている。江戸時代の秋田では、西洋画の手法を取り入れた構図と純日本的な画材を使用した和洋折衷絵画「秋田蘭画(あきたらんが)」が流行。その代表的な画家であり、解体新書の挿絵を描いた小田野直武(おだのなおたけ)も角館出身であり、角館で継承されてきた貴重な芸術文化を目の当たりにできるミュージアムだ。平福父子の作品だけでも約350点の所蔵があり、年に数回展示替えを行いながら訪れる美術愛好家の目を楽しませている。企画展の際にはふだんは郷土作家の作品などを展示している「ふれあいギャラリー」や「ふれあいサロン」まで、貴重な展示作品で埋め尽くされる。

窓際には樺細工が施されたピアノが展示されている「ふれあいサロン」 窓際には樺細工が施されたピアノが展示されている「ふれあいサロン」

地元作家や現在作家などの展示も行われる「ふれあいギャラリー」 地元作家や現在作家などの展示も行われる「ふれあいギャラリー」

江戸時代に秋田で流行した秋田蘭画の貴重な作品が並ぶことも 江戸時代に秋田で流行した秋田蘭画の貴重な作品が並ぶことも

平福穂庵と平福百穂の個性を鑑賞する

平福穂庵は幼い頃から、秋田蘭画の流れを汲む円山四条派の画家・武村文海(たけむらぶんかい)に学んでいた。16歳のときに京都へ遊学した際には、数々の社寺に伝わる古画の模写や風物写生を行い、技術の研鑽に努めたという。その後も精力的に活動を続け、1886年(明治19)には宮内省に献上される画帖の揮毫者(きごうしゃ)のひとりに選出された。一方の百穂は穂庵の四男として角館に生まれ、上京後に歌人としての才も発揮。大正時代に一世を風靡したアララギ派の歌人でもあり、雑誌『アララギ』の表紙絵を描くなど多才ぶりが注目された。穂庵の日本画は繊細ながら迫力がありカッチリした構図の作品が多い。対して百穂の作品にはリスや鳥などかわいらしい小動物が多く登場し、自由でやわらかな気風が感じられる。画風の個性や選んだモチーフを対比しながら鑑賞するとよりおもしろい。

百穂の日本画作品『古柏栗鼠(こはくりす)』。毛の1本1本まで緻密に描かれている 百穂の日本画作品『古柏栗鼠(こはくりす)』。毛の1本1本まで緻密に描かれている

スポット詳細

住所
秋田県仙北市角館町表町上丁4-4
電話番号
0187543888
時間
[4-11月]9:00-17:00(最終入場16:30)
[12-3月]9:00-16:30(最終入場16:00)
休業日
年末年始(12/28-1/4)
[冬期間(12-3月)]月
※展示替えの際臨時休館あり
料金
【入館料】
[大人(高校生以上)]300円
[小人(小・中学生)]200円
駐車場
あり
クレジットカード
不可
電子マネー/スマートフォン決済
不可
Wi-Fi
なし
コンセント口
なし
喫煙
不可
車椅子での入店
乳幼児の入店
雨の日でも楽しめる
はい

情報提供: ナビタイムジャパン

クチコミ

  • 建物が素晴らしい
    4.0 投稿日:2020.11.04
    雨の平日、館内には小学校の見学と思われる団体さんに解説している御一行のほか、ほとんど人はいらっしゃらない。建物は、雨に光る紅葉に映えて、映画に出てきそうな雰囲気。いつまでも思い出に残りそうです。
  • 回廊が目を引くコンパクトな日本画美術館
    4.0 投稿日:2019.11.25
    角館出身の美術家父子、穂庵さんと百穂さんの記念館です。日本画に関心をお持ちの方でしたら、オススメです。館内は落ち着いていて作品とゆったり向き合うことができます。回廊が目を引く建物の外観から、はじめここは本当に日本画の美術館なのか?と思いましたが、中に入ると工夫を凝らした建築であることがわかります。百穂さんは、東京でも広くご活躍されローマにも行かれたようです。見られる作品の種類や数はタイミ...
  • ガラス作家の巨匠ルネ・ラリックの作品が展示されている
    4.0 投稿日:2019.06.05
    盛岡のホテル大観を早朝に出発して田沢湖、角館観光を予定していましたが、道端や山は雪景色で急遽角館を先に観光したので9時過ぎに到着しましたが、美術館前の無料駐車場は結構車で埋まっていました。目の前にある美術館は、秋田市の個人コレクターが建設した、20世紀最大のガラス作家と称されるフランスの巨匠ルネ・ラリックの作品を主に展示しており、美しいガラス作品等や黒い壁や照明等凝った演出でした。併設ショップには...

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