會津藩校日新館

歴史的建造物

4.5

会津若松エリア

白虎隊の少年たちも夢いっぱいの未来ある日新館の生徒だった

江戸末期、会津の教育の真髄となった全国屈指の藩校。新島八重の実兄・山本覚馬など後世に名を残す逸材を輩出した。現在は静かな高台にあり会津盆地を一望する爽快な景色に迎えられる。

入り口付近は会津盆地が美しく絶好の撮影スポット

入り口には偉大なる卒業生、山川健次郎先生の像がある

5代藩主松平容頌(まつだいらかたのぶ)のとき、家老田中玄宰(たなかはるなか)は「教育は百年の計にして会津藩の興隆は人材の育成にあり」と教育の振興を会津藩の方針に掲げた。その後5年の歳月をかけ1803年(享和3)、日新館は鶴ヶ城の西側に完成。東西226m、南北116m、2万6400平方メートルの広さで、日本最古のプールといわれる水練場や天文台が備えられた。全国300藩校のなかでも有数といわれ、上級藩士の子弟はすべて入学が義務づけられた。幕末には白虎隊をはじめ多くの優秀な人材を輩出したが、戊辰戦争のときに焼失してしまった。1987年(昭和62)に会津盆地の高台に完全復元。壮大な敷地に建つ木造建築が美しく豊かなぬくもりをしのばせ会津の武士道魂を後世に伝えている。

プールは当然屋外。武士たちの水泳の練習を想像できるか？

10歳になると会津藩士の子弟は日新館に入学した。飛び級や留学の制度があり、25歳ぐらいまでの生徒が1000人以上いた。授業は毎朝8時開始。教科書を読む素読や書学の授業風景を人形を使って再現しているが、その様子から子どもたちの健気さが伝わってくる。また誇りある会津武士の子どもとして具体的で細かい心得の勉強が義務づけられ、子どもたちは互いに叱咤激励して日々学んだという。幕末になると「見苦しい姿で家の名を傷つけることはできない」と子どもたち自ら切腹の作法を教わったことからは白虎隊の育まれた所以がわかる。

生徒たちの様子を人形で再現しているため想像しやすい

儒教の祖、孔子を祀っている大成殿は当時のまま復元されドラマのロケに使われることも

会津の歴史に始まり、白虎隊や武士の教育、会津の女性、礼儀作法や「ならぬことはならぬものです」という心得の話を詳しく聞くことができる。そのほかさまざま体験を通じて当時の日新館の雰囲気を味わってみるのも良い。心を無にして集中力を高める坐禅の組み方、磐梯山を悠然と眺めながら体験する弓道、また茶道は武家茶道の石州流(せきしゅうりゅう)で礼儀作法を中心にお茶の楽しみ方について体験できる。そのほか白虎刀や赤ベコの絵付けも楽しめる。

弓道は予約なしに体験できるので人気。誰でも体験できる

スポット詳細

住所: 福島県会津若松市河東町南高野字高塚山10 地図
エリア: 会津若松エリア
電話番号: 0242752525
時間: 9:00-16:00
休業日: 年中無休
料金: 【入館料】
[大人]850円
[中高生]550円
[小学生]500円
駐車場: あり(200台)
クレジットカード: 不可
電子マネー/スマートフォン決済: 不可
Wi-Fi: あり(フリーWi-Fi、館内の一部のみ)
コンセント口: なし
喫煙: 不可
英語メニュー: あり
滞在目安時間: 60-120分
車椅子での入店: 可(一部迂回が必要)
乳幼児の入店: 可
ペットの入店: 可(小型のみ可)
雨の日でも楽しめる: はい

情報提供：ナビタイムジャパン

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トリップノート

クチコミ

会津の歴史を知る

投稿日 : 2022.01.22

會津藩校日新館を訪れました。もとは鶴ヶ城近くにあったそうですが、新たにここに建てられ、展示しているそう。学芸員の説明が丁寧。施設内をご案内いただきました。
赤ベコ絵づけ体験をしました！

投稿日 : 2020.10.05

歴史を学べるだけでなく、体験物(赤ペコえづけ、茶道、弓道など)も出来るため、数時間滞在が必要だと思います。a
有名な藩校

投稿日 : 2020.10.05

白虎隊の学舎として有名な名門藩校、日新館。当時の歴史を学べるほか、赤べこの絵付け体験や弓道体験もできて、とても充実した施設ですo