カッパ淵
カッパ淵で、キュウリをエサにしてカッパ釣りに挑戦!?
うっそうとした木々に囲まれるカッパ淵。本当にカッパが出てきてもおかしくない雰囲気
いたずら好きなカッパが棲む「カッパ淵」
遠野市土淵町(つちぶちちょう)、常堅寺に隣接する「カッパ淵」は、遠野観光の人気スポット。寺の裏手を流れる小川に、その昔、数多くのカッパたちが棲みついていたという伝説があるためだ。民俗学者・柳田國男の著書で、この地に伝わる言い伝えをまとめた『遠野物語』にも、カッパの話がいくつもでてくる。カッパ淵には乳神を祀る祠があり、うっそうと木が茂る淵の周辺は、いかにもカッパがでそうな雰囲気。ちなみに、遠野のカッパは赤い顔に大きな口があり、鳥が鳴くような声を出すといわれている。
「カッパ捕獲許可証」をゲットしよう!
カッパ淵に来たらキュウリをエサにカッパ釣りに挑戦してみては? まずは、カッパ捕獲にチャレンジするため「カッパ捕獲許可証」を入手しよう。遠野市観光協会では、2004年(平成16)から「カッパ捕獲許可証」を販売。カッパの捕獲の方法や「カッパ捕獲7か条」など、カッパ捕獲に関するルールを設けている。「カッパは生捕りにし、傷をつけないで捕まえること」「頭の皿を傷つけず、皿の中の水をこぼさないで捕まえること」「捕獲場所は、カッパ淵に限ること」など、楽しい捕獲条件が許可証の裏に記載されている。カッパ捕獲許可証は、JR遠野駅前の「旅の蔵遠野」または、カッパ淵駐車場に隣接する「伝承園」で販売されている。伝承園では、エサのキュウリ購入のほか、カッパおじさんというカッパ淵案内のガイドツアーの申し込みも可能。
隣接する茶屋でひと休み
カッパ捕獲の前に、常堅寺でカッパ捕獲祈願をしよう。常堅寺には、室町時代に火事に見舞われた際、カッパが頭の皿から水を吹き出し火を消し、その後常堅寺の狛犬になったという伝説が残されている。境内には「カッパ狛犬」と呼ばれる珍しい狛犬もあり、カッパとは縁深い寺なのだ。ただし、常堅寺にとってカッパは守り神のような存在のため、大切に接しよう。カッパ捕獲チャレンジ体験のあとは、常堅寺の隣に2020年(令和2)にオープンした「かっぱの茶屋」でひと休み。人気の「座敷わらしソフト」は、あずき味のほっとひと息つけるやさしい味わいだ。
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情報提供: ナビタイムジャパン