大村美術館
世界の愛好家を魅了するルネ・ラリック作品の個人所蔵美術館
古き良き武家屋敷にたたずむ西洋の幻想世界
JR角館駅より徒歩15分ほど、武家屋敷「石橋家」の裏通りにひっそりたたずむモダン建築。ここは世界的に有名な宝飾&ガラス工芸家であるルネ・ラリックの作品を中心に展示している個人所蔵ミュージアム。ルネ・ラリックのガラス作品とデザイン作品、および周辺資料のほかに、1925年(大正14)にパリで開催されたアール・デコ博覧会の写真資料など合わせて約500点余り。そのほかアントニ・タピエス、アントニ・クラーベなどのスペイン現代画家の版画作品も所蔵しており、なかにはシュールレアリスムの巨匠であるサルバドール・ダリがデザインした、魅惑のガラス工芸作品も含まれている。所蔵点数では大村美術館を上回るコレクターはいるが、希少価値や美術的価値という点では、世界有数のコレクションを誇る。来場者により深く鑑賞していただこうと、テーマを定めて約400点のコレクションのなかから70〜80点の作品を選定して展示している。
美術品本来の輝きを感じられる展示演出
大村美術館は1995年(平成7)に開館。約100平方メートルのコンパクトな展示室が1室のみで、個々の作品を落ち着いて眺められるようにと、展示フロアの壁の色はブラックに統一。それぞれの作品を最高に美しい状態で展示することにこだわり、作品1点1点にスポットライトを当ててガラス工芸ならではの輝きを演出。また通常の美術館では展示ケースごしに作品を鑑賞することになるが、大村美術館ではより身近な作品鑑賞を目指して、一部作品をガラスケースに入れずに展示している。ガラス製とは思えない豊かな色合いや絶妙な乳白色、光に照らされた時の豊かなグラデーションの美しさなど、世界のセレブたちが魅了される美しさを目の当たりにできる。その代わり鑑賞マナーやエチケットについては厳しい基準を設けており、カメラでの撮影や大人数での見学などを制限している。
アール・デコの巨匠ルネ・ラリックの世界
ルネ・ラリックはもともと宝飾作家として、カルティエやティファニーなどの一流宝飾店から仕事の依頼を受けていた。20世紀初頭に香水瓶のデザイン制作を始め、ガラス作家へと転向。ガラスを乳白色に濁らせて、宝石のような輝きを持たせる技法を用いてアール・デコを代表するガラス工芸作家と称されるようになる。1925年(大正14)のアール・デコ博では会場のシンボル的モニュメントとなるガラスの噴水を制作。豪華列車オリエント急行や豪華客船ノルマンディー号などの室内装飾も手がけたという巨匠だ。大村美術館にはルネ・ラリックの娘で、デザイナーやアーティストとしても活躍したスザンヌ・ラリックの作品も所蔵。なかでもリモージュの名窯テオドール・アビランド社のために絵付けした食器コレクションは、アンティークコレクターの間で近年人気を集めている。
スポット詳細
- 住所
- 秋田県仙北市角館町山根町39-1 地図
- エリア
- 角館・田沢湖・乳頭エリア
- 電話番号
- 0187555111
- 時間
-
[4-11月]10:00-17:00
[12-3月]10:00-16:00 - 休業日
-
[4-11月]木(祝の場合は前日)
[12-3月]水、木(祝の場合は営業) - 料金
-
【入館料】
[一般]800円
[大学・専門学校生]700円
[高校・中学生]300円 - 駐車場
- あり(1台)
- クレジットカード
- 可(VISA、MasterCard、JCB、AMEX、銀聯、DISCOVER、Diners Club)
- 電子マネー/スマートフォン決済
- 可(Suica、PASMO、QUICPay、iD、Apple Pay、PayPay、d払い、auPAY、ALIPAY、LINEPay)
- Wi-Fi
- あり
- コンセント口
- あり
- 喫煙
- 不可
- 平均予算
- 【昼】1-1,000円
- 滞在目安時間
- 0-30分
- 車椅子での入店
- 可
- 乳幼児の入店
- 可
情報提供: ナビタイムジャパン