南部古代型染元 蛭子屋 小野染彩所
南部古代型染の多彩な文様が魅力
「型染鳳凰にしだ」(左)、「型染 千羽千鳥紋」(右)をはじめ、多様な色彩や文様の反物があり、和装好きにはたまらない
「蛭子屋」は、甲斐国・武田家の一族である南部家の御用染師を務めていた家柄だ。1599年(慶長4)、南部氏が南部藩主として青森県三戸から盛岡に居城を移したことにともない、「蛭子屋」も盛岡に居を移した。現当主・小野信太郎さんは17代目にあたり、「蛭子屋 小野染彩所」の店名で伝統を守り続けている。型染は室町時代に武将の紋章を染めることに始まったといわれる。武家には独自の文様の型染があるが、「蛭子屋」には南部藩の型染が「南部古代型」として受け継がれている。その手法は型紙を基本として布地の上に糊置きをして染め抜くもの。かつては武家の裃(かみしも)、袴(はかま)、小袖などに使われたが、現在、型染された布地は着物や帯はもちろん、暖簾、テーブルセンター、花瓶敷、財布、名刺入れ、手提げ袋などさまざまに応用されている。柄もバリエーション豊富で、南部家の家紋を文様化した「向鶴菱紋(むかいつるびしもん)」や「千羽千鳥紋(せんばちどりもん)」、「南部萩紋(なんぶはぎもん)」といった南部型の伝統的な文様のほか、新しい図案も。店内には日常生活で使えそうな製品が数多く置いてある。お気に入りを探してみよう。
店内の一角。手提げ、ポーチ、ネクタイ、反物など多彩な柄の製品が並ぶ。右端の反物は伝統的な文様の「向鶴菱紋」
テーブルセンター各種6600円~。花瓶敷1100円、丸形コースター(5枚入り)3355円などのテーブルウエアも多数ある
2階の資料展示室。型染の型紙や藩政時代の作品などを展示し、南部古代型染の歴史や製作工程を紹介。不来方城(こずかたじょう)の瓦も必見だ
スポット詳細
- 住所
-
岩手県盛岡市材木町10-16
地図
- エリア
- 盛岡市・雫石町・小岩井エリア
- 電話番号
- 0196524116
- 時間
- 10:00-17:30(変動あり)
- 休業日
- 日、12/31-1/4(年末年始)、他
- 駐車場
- あり(2台)
- クレジットカード
- 可(VISA、MasterCard)
- 電子マネー/スマートフォン決済
- 不可
- Wi-Fi
- あり(Softbankのみ)
- 喫煙
- 不可
- 滞在目安時間
- 0-30分
- 車椅子での入店
- 可
- 乳幼児の入店
- 可
情報提供: ナビタイムジャパン