富山市ガラス美術館

美術館

儚くも美しいガラスの魅力に虜になる

富山市は、約30年前から「ガラスの街とやま」をコンセプトに街づくりを進め、世界でも有数のガラスの街に成長した。この美術館はその一環といえる施設であり、国内外のグラスアートの聖地となっている。

立山連峰をイメージさせる外観は、ガラスとアルミ、御影石を用い、光の反射によって建物に立体感を出している} 立山連峰をイメージさせる外観は、ガラスとアルミ、御影石を用い、光の反射によって建物に立体感を出している

隈研吾が設計を手がけた木材を使った空間

富山市の中心市街地にあってひときわ目立つのが、周囲の空間を映し出し、キラキラと輝く「TOYAMAキラリ」だ。富山市ガラス美術館をはじめ、富山市立図書館本館、富山第一銀行本店などが入居する複合施設で、世界的建築家の隈研吾氏が設計を手がけた。内部は富山県産杉材のルーバー(羽板)を活用した温もりのある開放的な空間となっている。すべての杉板を並べると、約10kmの長さになるという。2階から6階までは吹き抜けとなっており、大きな斜めの光の筒がつらぬき、建物全体をやわらかな光で包んでいる。

思わずシャッターを切りたくなる。上から見下ろす景色も美しい} 思わずシャッターを切りたくなる。上から見下ろす景色も美しい

世界的巨匠のガラス作品を

この美術館には、現代ガラス作家の巨匠デイル・チフーリ氏によるインスタレーション(空間芸術)作品5点が6階「グラス・アート・ガーデン」に常設展示されている。その内、『トヤマ・ペルシャン・シーリング』は、海の生物を連想させる形をした赤や青、黄色などのガラスのパーツで天井が彩られ、やさしい光が床まで伸びている。また、『トヤマ・フロート・ボート』は、その昔、富山市を流れる神通川で使われていた笹舟と、2015年(平成27)に富山県で制作されたものを含む117個のフロート(浮き玉)がディスプレイされている。

デイル・チフーリ《トヤマ・フロート・ボート》2015年、H60×W917.5×D657.5cm、富山市ガラス美術館所蔵、©Chihuly Studio All rights reserved} デイル・チフーリ《トヤマ・フロート・ボート》2015年、H60×W917.5×D657.5cm、富山市ガラス美術館所蔵、©Chihuly Studio All rights reserved

個性的な作品をパブリックスペースに

富山ゆかりの20名の作家の作品が並ぶのが「グラス・アート・パサージュ」だ。2階から4階までのパブリックスペースに展示し、ぶらぶらと歩きながらガラスに親しむことができる。20名の作家は、いずれも富山の地で学び、現在は日本だけでなく世界に羽ばたき、活躍の場を広げている。それぞれの作家が多様な表現を生み出しており、常時約50点の作品を見ることができる。

グラス・アート・パサージュの展示風景。作家の作品が間近に見られる。ガラスとは思えない質感の作品もある} グラス・アート・パサージュの展示風景。作家の作品が間近に見られる。ガラスとは思えない質感の作品もある

お気に入りの商品に出合う

2階にあるミュージアムショップでは、ガラス製のグラスや箸置きから美術館限定の商品までがそろう。ガラス作家の作品も販売されており、訪れた日にしか巡り会えない商品もあるので、お気に入りを見つけてほしい。箸置き、てぬぐい、マスキングテープ、ビアマグカップなど、300円ほどのお手頃な価格から一点物の数万円の作品までを販売し、店内を歩いているだけでも楽しい。

店内はゆったりとしたスペース} 店内はゆったりとしたスペース

ガラスとひとくちにいっても色も形も千差万別} ガラスとひとくちにいっても色も形も千差万別

スポット詳細

住所
富山県富山市西町5-1 map map 地図
エリア
富山エリア
電話番号
0764613100
時間
【常設展・企画展】
[日-木]9:30-18:00
[金・土]9:30-20:00

【カフェ】
10:00-18:00

【ミュージアムショップ】
[日-木]9:30-18:00
[金・土]9:30-19:30
休業日
[常設展・企画展]第1・3水、年末年始、企画展により閉場日が異なる場合がございます。
[ミュージアムショップ]第1水、年末年始
[カフェ]水、年末年始
料金
【観覧料】
[一般・大学生(常設展時)]200円(20名以上の団体は170円/1名)
※企画展は観覧料が異なります。
駐車場
なし
クレジットカード
可(VISA、MasterCard、JCB、AMEX、Diners Club、J-Debit)
電子マネー/スマートフォン決済
可(Suica、PASMO、QUICPay、iD、nanaco、WAON、楽天Edy、PayPay、LINE Pay、メルPAY、auPAY、ICOCA、toIca、Kitaca、SUGOCA、nimoca、manaca、その他)
Wi-Fi
あり(TOYAMA Free Wi-Fi)
コンセント口
なし
喫煙
不可
平均予算
【昼】1,001-3,000円
備考: ※観覧料
滞在目安時間
60-120分(展覧会ごとに、また個人差あり)

情報提供: ナビタイムジャパン

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クチコミ

  • 建物も展示も素晴らしい観光スポット
    4.0 投稿日 : 2023.05.02
    富山で宿泊した際、時間潰しのつもりでガラス美術館へ行ったところ、思いもよらない素晴らしさに驚きました。まず、入っている富山キラリという建物の外観がおしゃれで中に入ると木を活かした吹抜けの素晴らしさに驚きました。チケット売り場で聞いてみると、やはり隈研吾さんの設計でした。とりあえず、常設展のチケットを購入すると600円という安さにあまり期待せずにエレベータで6階まで上がると、その展示されている芸術作...
  • 前衛アートが好きな方向けかな
    3.0 投稿日 : 2023.04.30
    富山市立図書館と同じ建物にある美術館です。隈研吾氏デザインの建物と合った、いわゆる前衛的なガラスアートが展示されています。入り口は6階で、そこからフロアを降りてくる形で作品が展示されています。6階と4階が常設展示で、3階と2階が企画展で使用されているようです。なお、6階の展示は写真撮影OKですが、4階はNGになっています。また、企画展の写真撮影は企画内容によって異なるようです。正直な感想を書きま...
  • 富山市図書館とガラス美術館が一体化した建物自体が素晴らしい場所でした
    4.0 投稿日 : 2022.10.13
    朝一番、オープン前に到着しました。建築物として見どころの多いTOYAMAキラリという建物中に富山市図書館と併設されているため、図書館利用の方が行列されておりました。時間になると、美術館にはスムーズに入れました。素晴らしい建物内の空間を楽しみたいと思っていたので、常設展示のチケットだけを購入しました。ただし、本当にガラスの芸術作品に興味がなく、TOYAMAキラリの素敵な空間や図書館の見学だけであれば...

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アクセス

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