美人林

高原

誕生から約100年! 奇跡が生み出した神々しいほどのブナ林で癒やされよう

3000本ものブナの木が群生する、十日町、松之山を代表する景勝地。木々の高さや太さがそろっており、唯一無二の景色をつくりだしている。十日町、松之山に訪れた際はぜひ立ち寄りたいスポットだ。

1年に10万人もの人々が訪れる一大観光地となった} 1年に10万人もの人々が訪れる一大観光地となった

奇跡がつくりあげた唯一無二の景色

なぜこのような状態になったのかにはエピソードがある。大正末期、この場所を治めていた地主がもともとあったブナ林をすべて伐採し薪や炭に変え、関東へ転出した。土地自体は地元に託されたが、残されたのは木が1本も生えていない裸山……。そのとき奇跡が起こった。木々が伐採されたことにより、地表に太陽の光が届き、植物の成長しやすい環境に変化。地面に生えたブナの幼木たちがいっせいに成長を開始した。密度高く、もやし状態でブナたちが成長していった結果、幹の太さや高さがそろったブナ林となる。それがちょうど100年ほど前のこと。

視界いっぱいの緑に癒やされる} 視界いっぱいの緑に癒やされる

一周30分ほどで見てまわれる

美人林の広さは3万平方メートルほど。東京ドームが4万7千平方メートルなのでそれよりもひと回り小さいサイズだ。駐車場の手前には杉林があり、ちょうどブナ林を隠すようになっているのがまた憎い演出だ。50mほど歩くとすぐにブナ林が出迎えてくれる。多少の起伏があるが、それほど歩くのにきつい印象はない。足元は歩きやすい靴がおすすめ。林の真ん中には大きな池が見られるが、これは明治の末に周囲の田んぼを潤す農業用水を蓄えておく溜池として造られた。この池の水は川の水が流れ込んだのではなく、雪どけ水とブナが蓄えた水が湧き出たもの。美人林はただの美しいブナ林ではなく、地元集落の生活とも密接な関わりがあるという事実も興味深い。

林に入ったらまず深呼吸をしてみよう} 林に入ったらまず深呼吸をしてみよう

池には地元の人が放した鯉が泳いでいた} 池には地元の人が放した鯉が泳いでいた

雪の白さとブナの黒いシルエットが生み出す自然の芸術

新緑や紅葉もおすすめだが、雪の美人林は格別だ。ブナの幹の黒いシルエットと真っ白い雪のコントラストが美しい。しんと静まり返った冬の美人林は、まったく別な顔を見せてくれる。時が止まったのではないかと錯覚してしまう景色をじっくり堪能してほしい。雪の少ない時期であれば長靴でも移動は可能だが、雪が多くなるとスノーシューがあると頼もしい。美人林の隣にある「森の学校 キョロロ」ではスノーシューの貸し出しもしているので、利用してみるのもおすすめだ。

枯れ枝に雪が残る様子は、しばしば「雪の花が咲く」と表現される} 枯れ枝に雪が残る様子は、しばしば「雪の花が咲く」と表現される

少し上を見上げると、ブナの木がこちらに覆いかぶさってくる} 少し上を見上げると、ブナの木がこちらに覆いかぶさってくる

スポット詳細

住所
新潟県十日町市松之山松口1712-2付近 map map 地図
電話番号
0255973442
駐車場
あり(30台)
※混雑時は隣接の十日町市立里山科学館、「森の学校」キョロロ駐車所を利用
滞在目安時間
0-30分

情報提供: ナビタイムジャパン

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アクセス

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最寄り

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