室堂平

高原

立山黒部アルペンルートの観光の要所

立山黒部アルペンルートの最高地点、標高約2450mにある室堂。アルペンルートの観光の拠点となっており、周辺では、みくりが池やエンマ台、血の池など、今まで経験したことのない感動的な景色を見られるだろう。

室堂ターミナルを中心に周辺スポットを散策する} 室堂ターミナルを中心に周辺スポットを散策する

4万年前の噴火でできた室堂

室堂ターミナルを降りて驚くのが、標高2500mの場所に起伏のゆるやかな平坦地が広がっていることだ。実は約4万年前にみくりが池近くの標高3000mの山が噴火し、そこから流れ出た大量の溶岩が室堂一帯を覆いつくし、平らな地形をつくったとされる。その後、水蒸気爆発が起こり、みくりが池が誕生した。順番が逆なら今日の美しい景観は見られなかったという点では神秘的といえる。室堂ターミナルの出口にあるのが「立山玉殿(たまどの)の湧水」だ。この地下水は、立山黒部アルペンルートの立山トンネルを開通した際、地下水の一部が湧出したもので、開山伝説が伝わる「玉殿の岩屋」にちなんで「立山玉殿の湧水」と命名されたという。水温は2~5℃と冷たく、適度なミネラル成分を含み、ほとんどくせのない飲みやすい水だ。室堂平で湧き出す水は、今も昔も観光客の喉を潤し続けている。

岩の間から湧き水が流れている} 岩の間から湧き水が流れている

水分補給用にペットボトルに入れていく観光客も多い} 水分補給用にペットボトルに入れていく観光客も多い

立山の湧き水で造られたビール

立山黒部アルペンルートの夜を彩る満点の星空を商品名とした「星の空」は、「立山玉殿の湧水」を使ったクラフトビールで、缶の中で自然発酵させたクラフトビールだ。この地下水は、飲料水はもちろん、コーヒーや紅茶、水割りとの相性も抜群で、ビールのうまみも引き出してくれる。フルーティーでまろやかなオリジナルと、香ばしさと苦みが特徴のブラックの2つのタイプがある。2021年(令和3)には、立山黒部アルペンルート全線開業50周年を記念してプレミアムが発売された。

左がブラック(500円)、右はプレミアム(500円)} 左がブラック(500円)、右はプレミアム(500円)

赤みがかった池が点在する血の池

湧き水を存分に味わったら、そろそろ室堂周辺のスポットへ。室堂ターミナルから向かって左に進むと、北アルプスで最も美しい「みくりが池」が見えてくる。風のまったくない日は水面が鏡のようになり、周囲の山々を鮮やかに映し出す。そんな光景に出合えたなら一生の思い出になるだろう。「エンマ台」には向かわず、手前の分岐で右に進むと、どす黒い血の色の小さな池がいくつも並ぶ。「血の池」と呼ばれる立山地獄のひとつで、伝説では女性が落ちる地獄とされ、少し背筋が寒くなる。水の色が赤みがかっているのは、酸化鉄によるものだ。

突如として非日常的な光景が目の前に} 突如として非日常的な光景が目の前に

歴史を感じる日本最古の山小屋

みくりが池よりも小さいが、透明度が高いとされるのが「みどりが池」だ。水深は1.6mと浅く、近くに行くと水の底まで見える。かつては修験者が、この水で写経に使う墨をすったと伝わる。さらに進むと、日本最古の山小屋の「立山室堂」がある。国の重要文化財に指定されていたが、1980年代頃までは山荘として実際に使われた。現存する建物は加賀藩によって南北2棟が建てられた。解体調査のあと、再建当時の姿に復元されて一般公開されている。

一見するとただの古い小屋に見えるが、歴史的価値は高い} 一見するとただの古い小屋に見えるが、歴史的価値は高い

スポット詳細

住所
富山県立山町室堂 map map 地図
エリア
立山エリア

情報提供: ナビタイムジャパン

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