新潟県立歴史博物館
縄文から現代、雪国の生活まで、新潟の歴史がすべてわかる欲張り博物館
縄文時代の春夏秋冬が手にとるようにわかる
「縄文人の世界」では当時の暮らしの様子を精巧な原寸大ジオラマで再現している。土器や弓矢が使用され、人々は竪穴住居で暮らし始めた縄文時代。展示では春夏秋冬の暮らしを復元。春には女性や子どもたちが山菜を採る姿を、夏は海辺で漁をしながら貝を食べる様子を、秋は村の広場で丸木舟や土器を作る様子を、冬はニホンジカを解体している情景を原寸大で表現している。ほかにも当時の縄文人の生活がわかる品々を展示。火焔(かえん)型土器だけではなく関東中部や東北地方の土器も合わせて見ることができる。縄文土器に付けられた文様162種を見比べられる展示や、狩りの道具、漁の道具、季節的な食べ物のわかる展示などがあり興味深い。
雪と共生し、発展してきた米どころ新潟の民
「雪とくらし」では、上越市高田の雪の雁木通りと昭和30年代の街並みを原寸大に再現したジオラマの迫力に目を奪われる。屋根の上で除雪をする人々、うず高く積まれた雪に囲まれた道、ソリに妹を乗せた少年の姿が当時のままよみがえった。また雁木通り内では高度成長期を迎える直前の商店の姿が再現されているほか、雪にまつわる生活用具も多数展示。かんじきなどの歩行具、コスキと呼ばれる除雪道具、伐採した木を運搬する巨大なソリなど、雪国の人々の営みが手にとるようにわかる。「米づくり」コーナーでは、江戸時代から始まる新田開発によって平野部にあった低湿地帯を米づくりのできる田んぼに改良していったという米どころ新潟の歴史を学べる。
上杉謙信を生んだ越後の国・その歴史
「新潟県のあゆみ」では旧石器時代から現代まで、時代の流れを追った展示がなされている。越後の戦国時代は1507年(永正4)に上杉謙信の父、為景が上杉方の守護を殺害したことにより始まったといわれる。その後の混乱を制したのが謙信であり、その時代に関する資料は必見。また江戸時代の佐渡金銀山の最盛期に、佐渡から江戸に金銀を運んだ長い行列「御金荷(おかねに)」の様子を再現した展示や、新潟県出身の各分野の先駆者や著名人を紹介するコーナーもあり、新潟県の歴史を体系的に学ぶことができる。
歴史のロマンを再発見
なぜ火焔型土器にはあの特徴的な装飾が施されているのか?あれだけ装飾がされているのだから、なにか特別な神事に使ったのだろうか?と思いを巡らせたが、答えはノー。「現代人が鍋を使う感覚で煮炊きに使っていたと考えてもおかしくない見つかり方なのです」と博物館の学芸員の方が教えてくれた。となると、あのゴツゴツした装飾は邪魔だったのではないかなど、いっそう謎が深まる。この問いの答えは解き明かされることはないのだが、その時代を空想し、昔の暮らしに思いを馳せるのもまた楽しい。縄文時代の暮らしから新潟県の成り立ちまでの流れを一気に理解できる施設はここをおいてほかにないだろう。
館内には150名収容できる講堂や、50人程度が収容可能な研修室も完備。ほかにも週末のみオープンする地元食材にこだわったレストラン「彗星」や、歴史に関する体験ができる「体験プログラム」を毎週日曜の午後に開催しているのでチェックしてほしい。
スポット詳細
- 住所
- 新潟県長岡市関原町1-2247-2 地図
- エリア
- 長岡エリア
- 電話番号
- 0258476130
- 時間
- 9:30-17:00(観覧券販売終了16:30)
- 休業日
- 月(祝の場合は翌日)
- 料金
-
【常設展】
[大人]520円
[高・大学生]200円
[中学生以下]無料 - 駐車場
- あり(184台)
- クレジットカード
- 可(VISA、JCB、AMEX、銀聯、DISCOVER、Diners Club)
- 電子マネー/スマートフォン決済
- 可(Suica、PASMO、QUICPay、iD、nanaco、WAON、楽天Edy、PayPay、メルPAY、d払い、auPAY、ALIPAY、WeChatPay、ゆうちょpay、kitaka、manaca、nimoca、SUGOKA、ICOKA、toica、はやかけん)
- Wi-Fi
- あり(常設展のみ)
- コンセント口
- なし
- 喫煙
- 屋外喫煙所あり
- 滞在目安時間
- 60-120分
- 車椅子での入店
- 可
- 乳幼児の入店
- 可
- 雨の日でも楽しめる
- はい
情報提供: ナビタイムジャパン