新潟県立植物園

4.0

19万8000平方メートルの広大な敷地に広がる植物の楽園

「花と遺跡のふるさと公園」の南側半分を占める広大な植物園。観賞温室とその周囲に広がる園地からなり、10万株を超える植物が植栽されている。多種多様な草花があり、日常から切り離されたかのような時間が流れる園内は一日中いたくなるような魅力にあふれている。

池のほとりに立つ観賞温室

花と遺跡に関する見どころが集まる「花と遺跡のふるさと公園」。北側には遺跡のある丘とそのふもとの各施設があり、石畳の道路を挟んで南側は、北側と同じくらいの広さの広大な植物園になっている。敷地面積は19万8000平方メートル。野外の園地、観賞温室を含め10万株の植物が植栽されている。温室に入る場合は、エントランスの先に観賞温室があるので、ここで温室の入場チケットを購入しよう。園内地図の載ったパンフレットも置いてある。

観賞温室入り口には最新の開花情報が掲示されている

まずはドーム型のフォルムが印象的な温室へ。温室は3つの展示に分かれ、第1室は熱帯植物ドーム。入った瞬間にもわっとした熱帯の空気に包まれる。高さ30m、直径42mの国内最大級のドームで550種、約4000株の熱帯植物が植栽され、まさに東南アジアの熱帯雨林へ迷い込んだかのよう。人工の岩山から落ちる滝がさらに雰囲気を盛り上げてくれる。ガジュマルやタビビトノキ、ブーゲンビレア、バオバブ、カエンボクなどの珍しい熱帯植物のオンパレードで、なかにはヒスイカズラなどのように希少な植物も多数見られる。第2室は季節による企画展が行われるスペース。たとえば2022年(令和4)には「食虫植物展」や日本一のコレクションを誇る「アザレア展」、新潟を代表する花「チューリップ展」などが開催されている。企画展の先にある「水中庭園」は常設展示だ。水槽に美しい水中植物が配され、そのなかを多種多様な水棲生物が泳ぎ回る。第3室では、花や緑に関連した活動を行っている地元の団体による作品展示や、植物に実際に触れるなどの体験によりその不思議さやおもしろさを感じることができる「おやこ植物園」が開設されている。

人工の岩山(右)とダイオウヤシ(中央)

食虫植物のウツボカズラ

フィリピン原産のヒスイカズラ。開花はわずか数日のみ

温室をぐるりと回ったら、園地の花々を見て回ろう。中心にある池ではスイレンやオニバスほか、水辺の草花が見られる。この美しい池を取り囲むようにさまざまなテーマで植物が植栽されている。時計回りに回ると、まずあるのが「シャクナゲ園」。植物園おすすめのスポットだ。4月下旬～5月中旬に満開となるので、タイミングがあえばこの時期に訪れたい。「にいがた自然園」では新潟県の希少種や新潟ならではの植物が栽培されている。その先には「さくらの山(4月上旬～中旬)」と「ツツジ園(4～6月)」がある。温室の横には「ツバキ園(11～4月)」。園内の植物や芝生はよく整備され、背後には自然の山が広がり、とても気持ちよく散歩できる。

シーズンには約30種類150株のシャクナゲが咲き誇る

前述のとおり、植物園は「花と遺跡のふるさと公園」の一部であり、そのほかの施設も一緒に訪れるといいだろう。丘の上にある遺跡公園には、弥生時代の集落の遺跡や古墳時代の円墳がありとても興味深い。それらの遺跡についての展示がふもとの「弥生の丘展示館」で見られる。ほかに「新潟県埋蔵文化財センター」「新潟市新津美術館」「新津フラワーランド」もあり、1日ではとても回り切れないほどだ。また、南へ車で10分ほど行けば「石油の里公園」がある。このあたりはかつて石油が採掘された場所で、その痕跡が石油の里として残されている。あわせて訪れるといいだろう。

古墳時代に造られた新潟最大の円墳

スポット詳細

住所: 新潟県新潟市秋葉区金津186 地図
エリア: 新潟・阿賀エリア
電話番号: 0250246465
時間: 9:30-16:30(最終入館16:00)
休業日: 火(祝の場合は翌日)
※臨時休館、開館あり
料金: 【入館料】
[大人]600円
[65歳以上]500円
[高校生]300円
[小・中学生]100円(土日祝は無料)
[乳幼児]無料

※屋外園地は入園無料
駐車場: あり(300台)
クレジットカード: 可(VISA、MasterCard、JCB、AMEX、Diners Club)
電子マネー/スマートフォン決済: 可(QUICPay、iD、WAON、PayPay、楽天ペイ、メルPAY、d払い、auPAY、交通系電子マネー、ゆうちょPay、その他)
Wi-Fi: なし
コンセント口: なし
喫煙: 不可(館内禁煙、屋外に喫煙所なし)
平均予算: 【昼】1-1,000円
滞在目安時間: 30-60分
車椅子での入店: 可
乳幼児の入店: 可

情報提供：ナビタイムジャパン

クチコミ

オニバスも滝も見られる大ドーム

投稿日 : 2020.03.22

大きなドーム型の温室が特徴の植物園。中には滝が落ち、川となり、流れついた先の池にはオニバスが咲いています。わざわざ暑い夏に熱帯温室に行ったのですが、いろいろな花が楽しめました。コロナ対応でイベント中止になりましたが、リニューアルが楽しみです。４月には営業開始するのかな。
紅葉が美しい植物園

投稿日 : 2019.11.19

「人と植物のかかわり2...
ただ今改装中

投稿日 : 2019.11.06

新潟市秋葉区にある植物園です。普段は丸いドーム型の植物園に入って様々な熱帯の植物を見ることができますが、今はリニューアル工事中です。