道の駅 すず塩田村
日本で唯一、揚げ浜式製塩の奥深さに触れる
ほのかな甘みを感じる絶品の塩
波がたたきつける勇壮な外浦と、富山湾に面して波静かな内浦の海岸線を走る「奥能登絶景海道」は、珠洲市の豊かな海の魅力を存分に感じられるドライブコースだ。ルート沿いには見どころが数多く、なかでもぜひ立ち寄ってほしいスポットが道の駅すず塩田村だ。珠洲塩田村バス停からすぐ、仁江海岸に建つ道の駅では、この地域で守り続けてきた揚げ浜式製塩の奥深さに触れることができる。揚げ浜式製塩は、まず砂を敷き詰めた塩田に海水をまく。天日で乾燥させた後、塩分が付着した砂を集め、海水をかけて濃度の高いかん水を取り出す。さらに、それを大釜で煮詰めることで、ようやく完成する。海のミネラルを凝縮した塩は、しょっぱさだけでなく、ほのかな甘みも合わせ持っており、珠洲を代表する特産品となっている。
500年続く技を体験できる
奥能登でこの揚げ浜式製塩が広がったのは約500年前。そして、江戸時代初期に加賀藩主・前田利常が奨励したことで、重要な産業として根付いていった。しかし、明治以降、入り浜式や流下式といった製塩法が主流となるなかで揚げ浜式は衰退し、日本で唯一、仁江海岸周辺だけに伝わるものとなった。道の駅すず塩田村では、そんな伝統の技を体験することもできる。体験できるのは、天候に恵まれる5月から9月まで。海水を汲み、塩田にまき、砂を集めて炊き上げる約2時間のコースだ。専用の道具で海水を運んだり、砂を集めたりするのはなかなかの重労働で、弧を描くように海水を均一にまくのも難しい。完成した塩は持ち帰ることができ、揚げ浜式製塩の技術の高さと労苦の一端に触れたマイソルトの味わいはきっと格別だ。
塩作りの歴史を知る資料館も
館内には、塩の資料館「揚浜館」もある。揚浜館では、映像を通して揚げ浜式製塩への理解を深めたり、塩作りの歴史を学んだりすることができる。もちろん、道の駅で作った揚げ浜塩をはじめ、天然にがりや塩を使ったスイーツなどのお土産品も豊富。ほんのりとしたしょっぱさがくせになる塩ソフトクリームもおすすめの商品だ。また、目の前の仁江海岸は千畳敷の岩場が広がっており、落日の美しさは特筆もの。「日本の夕陽百選」に選ばれた絶景も楽しんでほしい。
スポット詳細
- 住所
- 石川県珠洲市清水町1-58-1 地図
- エリア
- 珠洲エリア
- 電話番号
- 0768872040
- 時間
-
[3月-11月]9:00-17:00
[12月-2月]9:00-16:00 - 休業日
- 無休
- 料金
-
【塩の資料館】
[大人]100円
[中学生以下]50円 - 駐車場
- あり(39台)
- クレジットカード
- 可(VISA、MasterCard、JCB、AMEX、DISCOVER、Diners Club)
- 電子マネー/スマートフォン決済
- 可(Suica、PASMO、iD、nanaco、WAON、楽天Edy、PayPay、d払い、auPAY)
- Wi-Fi
- あり(free-endenmura)
- コンセント口
- あり
- 喫煙
- 不可(館内禁煙、館外に喫煙場所あり)
- 平均予算
- 【昼】1,001-3,000円
- 滞在目安時間
- 30-60分
情報提供: ナビタイムジャパン