金沢市老舗記念館
薬舗を移転公開し、商いの様子と金沢の町人文化を伝える
ミシュラン1つ星に格付け
金沢市老舗記念館は、藩政初期から続いた「中屋薬舗」の建物を現在地に移築し、1989年(平成元)4月に開館した。文化財として価値のある外観を今もとどめるほか、館内は「みせの間」「おえの間」「茶室」「座敷」「書院」などの間取りで構成され、金沢の商人の暮らしぶりや薬種商の特徴を知ることができる。2009年(平成21)発行の「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」では1つ星に格付けされており、外国人がエキゾチズムを感じる日本的な生活感に満ちた施設といえるだろう。見どころは1階にある「みせの間」だ。中央奥には薬箪笥(たんす)があり、その前の帳場に番頭の人形が座る。火鉢や煙草盆なども置かれ、かつての店先の雰囲気が再現されている。
国登録有形民俗文化財も展示
中屋家が薬種業を始めたのは1579年(天正7)。金沢の旧南町に店を構えたのは江戸時代初期からで、加賀藩前田家5代・綱紀から御殿薬の処方を拝領し、以後、当主が代々町年寄りを務めるなど格式の高い家柄だった。建物は、1878年(明治11)に明治天皇の金沢行幸の際に御在所とともに建築され、1919年(大正8)に改造の手が加えられている。中屋家は金沢を代表する老舗のひとつであり、茶道など武家から町民に浸透した文化の担い手でもあった。屋内に炉を切った茶室を備えている点はその証だ。このほか、中屋で使用されてきた調剤道具など貴重な資料が国の登録有形民俗文化財に指定され、一部が同館で公開されている。薬の伝統的な製造・販売の方法を学ぶことができる。
金沢で育まれた町人文化を発信
営業用の「みせの間」の裏側は、店主とその家族らが住んだプライベートスペースで、豊かだった商家の財力を反映してか、たとえば囲炉裏を置いた「おえの間」の天井は、太い梁(はり)を組んだ吹き抜けになっており、さらに天窓も設けられている。また、2階の展示室では、金沢の老舗60店が加入する金澤老舗百年曾の協力で、各老舗に伝わる生活諸道具を「金沢老舗百年展」と題して常設展示している。金沢で歴史を紡いできた道具類を間近に見ることで、加賀百万石の栄華に浴した金沢の伝統文化、町人文化の魅力と奥深さを実感できる。
スポット詳細
- 住所
- 石川県金沢市長町2-2-45 地図
- エリア
- 長町周辺エリア
- 電話番号
- 0762202524
- 時間
- 9:30-17:00
- 休業日
- 月(祝日の場合は翌平日)
- 料金
-
【観覧料】
[一般]100円
[高校生以下]無料 - 駐車場
- なし
- クレジットカード
- 可(VISA、MasterCard、JCB、AMEX)
- 電子マネー/スマートフォン決済
- 可(Suica、PASMO、QUICPay、PayPay)
- Wi-Fi
- なし
- コンセント口
- なし
- 喫煙
- 不可
- 滞在目安時間
- 30-60分
- 車椅子での入店
- 可(1F奥の間まで)
- 乳幼児の入店
- 可
- ペットの入店
- 可(抱いた場合のみ)
- 雨の日でも楽しめる
- はい
情報提供: ナビタイムジャパン
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クチコミ
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- 中屋薬舗
- 金沢長町武家屋敷街にあります、藩政時代からの薬種商中屋薬舗の建物を移築した館です、1階には当時の店先を再現2階には各老舗の生活器具の展示がされる。
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- 昔のお薬屋さんのお屋敷で在りし日が偲ばれます
- 1階は昔の薬局をそのままに。2階は金沢の嫁入り道具の展示。花嫁のれんもたくさん飾ってあります。加賀手毬もそのデザインに感激。入場料は100円。高校生以下は無料です。
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- 金沢の見栄っ張り文化
- 金沢の武家屋敷後周辺の川沿いに金沢の歴史的文化工芸品を展示する老舗記念館という施設があります。川沿いの風情ある武家屋敷風の中で数々の展示品をこれでもかと飾っています。見栄っ張り金沢人の文化ですが、結納の品やそれに使われる水引の美しさ、手毬などの繊細さなどを堪能できます。
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