輪島キリコ会館
祭りばやしが流れる館内で、見上げるキリコに息をのむ
約30基の巨大なキリコが館内に並び、まさに壮観
輪島キリコ会館は、輪島市の沿岸再開発地区であるマリンタウンに建つ。エントランスホールを抜けると、見上げる高さのキリコが屋内にずらりと大小約30基も並び、壮観さに驚かされる。四面に貼った和紙を通してやわらかな灯りを放つキリコは、神輿のお供となる巨大な御神灯だ。威勢のいい掛け声を上げながら氏子が担ぎ、夜を徹して町内を練り歩く。能登では、このようなキリコ祭りが夏から秋にかけて連日のように催されている。就職や進学で地元を離れても祭りの日には帰ってくるという人も少なくない。能登の人にとってキリコはふるさとを象徴する存在だ。キリコに描かれる文字や絵も地域ごとに違っている。会館内に並ぶ一つひとつを見比べてみるのもおもしろい。
高さ12.3m、総輪島塗の豪壮な大キリコも展示
祭りばやしが流れる館内を進んでいくと、ひと際大きいキリコ3基が現れる。特にいちばん目立つのは、高さ12.3m、幅2.4m、長さ7.3mの威容を誇る「中島屋大切籠(おおきりこ)」だ。その高さがビル4階分に相当する大キリコで、江戸時代後期の1853年(嘉永6)に輪島の商家・中島屋三郎左衛門が財を投じ、総輪島塗で製作した。数ある能登のキリコのなかでも随一の豪華さで、輪島市有形民俗文化財に指定されている。現在は町中の電柱、電線などの影響で高さ4~5mほどのキリコが主流となったが、かつてはこのような大キリコを100人以上で担ぎ、町内を練り歩いていたという。
空中回廊で、横から上から眺めてみよう
輪島キリコ会館では、これらの大小さまざまなキリコをぐるりと囲むようにスロープ(空中回廊)が設けられている。横や上からキリコを見渡すことができ、下から見上げているだけではわからない、造形や装飾の妙もつぶさに見ることができる。2階にはスクリーンシアターもあり、能登の祭りの様子を大画面で楽しめる。3階の展望ロビーにもぜひ足を運んでみてほしい。輪島港や日本海の風景を見渡すことができ、1階から3階までを貫くように大たいまつも展示されている。これは輪島大祭で使われる御柱で、この大たいまつが燃え上がるとともに祭りの熱気は最高潮に達する。
キリコ担ぎや祭り太鼓を体験
輪島キリコ会館では、3月から11月にかけて、館内に展示しているキリコを実際に担いだり、祭りには欠かせない太鼓をたたいたりといった体験も可能だ(2022年7月現在コロナ禍につき当面、体験は休止中。予約可能人数などの詳細は輪島キリコ会館に確認を)。春の大型連休や夏休み期間中などには、会館前のもてなし広場で夜8時30分から石川県指定無形文化財「御陣乗太鼓」を無料実演している。御陣乗太鼓は、戦国時代、能登に攻め入った上杉勢を奇妙な面をかぶった陣太鼓で退散させたことが始まりとされる。実演日に同館に足を運べば、胸の奥まで鼓動が響く迫力あるステージを堪能できる。また、ミュージアムショップでは、縁結びや安産などにご利益のある絵馬も購入でき、3階にある御柱の周囲に奉納しよう。
スポット詳細
- 住所
- 石川県輪島市マリンタウン6-1 地図
- エリア
- 輪島エリア
- 電話番号
- 0768227100
- 時間
- 9:00-17:00
- 休業日
- 年中無休
- 料金
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【入館料】
[一般]630円
[高校生]480円
[小中学生]370円
[未就学児]無料 - 駐車場
- あり(36台)
- クレジットカード
- 可(VISA、MasterCard、JCB、AMEX、銀聯、DISCOVER、Diners Club、/売店のみで利用可)
- 電子マネー/スマートフォン決済
- 可(Suica、PASMO、QUICPay、iD、Apple Pay)
- Wi-Fi
- なし
- コンセント口
- なし
- 喫煙
- 可(施設外にあり)
- 平均予算
- 【昼】1-1,000円
- 滞在目安時間
- 30-60分
- 車椅子での入店
- 可
- 乳幼児の入店
- 可
- 雨の日でも楽しめる
- はい
情報提供: ナビタイムジャパン
クチコミ
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- 大小、様々な「キリコ」が展示されてありますよ。
- 大小、様々な「キリコ」が展示されてありますよ。「キリコ」といえば、ガラス細工を思い浮かべてしまった自分ですが、「切子灯籠」を略して「キリコ(切籠)」と呼ぶそうです。夏から秋にかけて、神輿のお供に「キリコ」を担ぎ練り歩くそうですよ。もしご興味があれば訪れてみると良いかもです。
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- 巨大なキリコを展示しています。
- 輪島のルートインに宿泊した際、翌朝に訪問して見学。ルートインから歩いていけます。輪島の祭りでつかわれるキリコを展示。現代のものに比べ、昔のキリコの方が巨大で圧倒されます。
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- 初めてキリコを見る
- キリコを展示しているスペースに入ると奥に行くに伴い大きくなるような展示方法。 奥に行くと解説員がいて10分くらい説明してくれる。 展示されているのは江戸時代から現代の物で30台くらい。 江戸時代の物には5Mを超えるものもあった。最近の物はといえば町中の電線の影響で それよりは小ぶりの造りになっているらしい。 キリコ、皆で担ぐのでは同じであるが神輿ではなく巨大な灯篭をいうことを知った。 能...
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