金峯神社
吉野山の地主神を祀る奥千本に鎮座する社
ロープウェイ終点から約2時間の登山
金峯神社は、吉野山ハイキングでの奥部。ロープウェイ吉野山駅から徒歩約2時間の登山となる。なお、週末の土・日曜には路線バスが運行されており、金峯神社の入り口となる「修行門」前の奥千本口停留所までバスで行くことも可能だ(時期により運行状況が異なるので事前確認必須)。この修行門からの参道には桜が植えられ、開花の頃は大変美しい。秋は紅葉も楽しめるが、かなりの急坂なので、ペースを守って登りたい。登った先の正面、木立を背景に、金峯神社の拝殿がある。文字どおりの森閑とした社だ。拝殿の手前にはゆったりとした休憩所があり、坂道を登ってきた身には大変ありがたい。拝殿や参道、休憩所ともきれいに維持されていて、地元の方や参拝者が大切にしている様子がうかがえる。
源義経が潜んだ林の中の「隠れ堂」
休憩所の向かい側には社務所がある。週末は有人のことが多く、その場合は御朱印を書いていただくことができる。平日は無人の場合が多いとのこと。この社務所の奥に、軽い下りの小径が続いている。その先すぐに見えているのが「義経隠れ堂」。別名を「蹴抜けの塔(けのけのとう)」という。朝敵として追われていた源義経がここに潜み、囲まれてしまったときに屋根を蹴破って脱出したとの伝説を持つお堂だ。大峯修行場のひとつで、堂内は扉を閉じると完全に真っ暗となる。「義経隠れ堂」から、さらに少し下ったところにこぢんまりとした展望台があって、遠く近くの山々を眺望できる。
もうひと息足を延ばせば「西行庵」
奥千本に位置する金峯神社周辺も桜が美しいが、もうひと息歩けそうならば、「西行庵」へ足を延ばしたい。金峯神社の脇から山中へ続く石畳を歩くこと約20分、武士を辞め法師となった西行が3年間暮らしたと伝わる小さな庵に到着する。西行は「なにとなく 春になりぬと聞く日より 心にかかるみ吉野の山」「吉野山 やがて出でじと思ふ身を 花散りなばと 人や待つらむ」など、はっきりと吉野山を詠んだ歌を残している。最も有名な「願はくは 花の下にて春死なむ その如月の望月のころ」は吉野の名前こそ見えないが、花とは桜の花を指し、西行が桜に特別な思いを寄せたことが強く伝わってくる。西行庵の周辺は、現在桜が植えられており、開花期、紅葉期ともに美しい。侘びた風情の庵とのコントラストが印象的である。なお、道中滑りやすい道となっている。雨天時は要注意、積雪や路面凍結の場合などは、またの機会としよう。
スポット詳細
- 住所
- 奈良県吉野郡吉野町吉野山1651 地図
- エリア
- 吉野エリア
- 電話番号
- 0746323012
- 時間
- 24時間
- 休業日
- 無休
- 駐車場
- なし
- クレジットカード
- 不可
- 備考
- ※電話番号は吉野水分神社に繋がります。
情報提供: ナビタイムジャパン