大峯山龍泉寺
役行者が開いた、山岳信仰・大峯山修験道の出発地
修験道の開祖・役行者(えんのぎょうじゃ)も水行した場所
龍泉寺は、役行者が大峯山で修行中に発見した泉に、八大龍王尊をお祀りして、水行をしたのが始まりと伝えられている。龍泉寺を入ると、まず右手に見えるのが第一水行場で、今も大峯山に入る行者たちはまずここで水行をして身を清め、八大龍王尊にお参りしてから入峯するしきたりとなっている。
本堂の両側には、前鬼・後鬼の像がある。生駒山で悪さをしていたところを役行者が改心させたといわれる鬼で、洞川(どろがわ)は後鬼のほうの末裔が作った集落であるとの伝承があり、後鬼の里とも呼ばれる。向かって右にあるのが夫の前鬼の像で、前を切り開く斧を手に持つ。妻の後鬼は理水(霊力のある水)が入った水瓶を手にし、種を入れた箱を背負っている。
役行者の泉と八大龍王
奈良県の天然記念物となっている原生林を背景にした朱塗りの本堂は、晴れた日は青空や緑とのコントラストが美しい。本尊・弥勒菩薩や役行者、荒廃した龍泉寺を復興させた理源大師などが祀られている。本堂の右手奥に進むと、役行者が発見した泉「龍の口」がある。岩窟から湧き出でた霊水は、境内の龍王橋の下をくぐり、水行場へと流れ込む形だ。
龍王橋を越えて駐車場側へ向かうと、役行者が大峯一山の総鎮守として祀った八大龍王堂がある。812年(弘仁3)には、弘法大師もこの宝前で雨乞いの修法をされたのだとか。堂は2001年(平成13)に再建されたものだが、天井の円相の龍画は見ごたえがある。
洞川地区を回る中心ポイントに
龍泉寺の駐車場側の門前には、24時間使用可能な小さな駐車場と公衆トイレがあり、そこから山上川に降りられる。川向うには趣のある温泉街も並び、休憩に最適だ。近くにある山上ヶ岳歴史博物館では、大峯山寺の解体修理を行った際の出土品や大峰修行に関する資料が展示されている。
また、龍泉寺は洞川自然研究路という遊歩道の中間地点となっている。龍泉寺境内の北側に入り口があり、東に行けば龍泉寺裏山と大原山をつなぐ全長約120mの吊り橋「かりがね橋」から大原展望台、大峯山入り口の大峯大橋へ。西に行けば面不動鍾乳洞に出る。
スポット詳細
- 住所
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奈良県吉野郡天川村洞川494
地図
- エリア
- 天川村・十津川村エリア
- 電話番号
- 0747640001
- 時間
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[お堂・寺務所・納経所の開閉]8:00-17:00
※境内は自由 - 休業日
- 無休
- 料金
- [拝観料]無料
- 駐車場
- あり(約20台)
- クレジットカード
- 不可
- 電子マネー/スマートフォン決済
- 不可
- Wi-Fi
- なし
- コンセント口
- なし
- 喫煙
- 不可
- 滞在目安時間
- 0-30分
情報提供: ナビタイムジャパン
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クチコミ
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- 洞川下市線48号は使わない方が良いです
- ここから吉野に向かう際洞川下市線48号をナビが示したので向かいましたが、とんでもない悪路の上、途中で通行禁止になりました。必死の思いでUターンして戻りましたが、対向車とすれ違い事のできない道です。紅葉目当てなら11月中旬には訪れた方が良いと思います。水行が出来る人工の滝がありました。大峰山に修行に行く前のお寺です。川を挟んだ所には昭和感いっぱいのレトロな旅館がたくさんあります。懐かしい...
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- 水のきれいなお寺
- 真言宗醍醐派大本山のお寺,大峯山寺の護持院とのことです.水の湧き出る洞口は「竜の口」と云われ,龍王尊の住む泉と言う意味から「龍泉寺」と名付けられたそうな.コロナ禍にあり,人出はまばらなこともあり,静かに参拝することができました.購入した木札に願い事を記入し,七夕の笹に括りつけました.本当に水のきれいなお寺でした.
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