藤原宮跡

その他の史跡/建造物

飛鳥時代と奈良時代をつないだ、「日本国」始まりの場所

日本最初の都、藤原京の宮殿の跡で、大和三山に囲まれた場所にある。大和三山の稜線の眺めは抜群で、「重要眺望景観」に指定されている。菜の花やコスモスなど、春から秋にかけての季節の花景色も魅力。

約1km四方の広大な藤原宮跡} 約1km四方の広大な藤原宮跡

まずは橿原市藤原京資料室へ立ち寄ろう

近鉄大和八木駅からコミュニティバスで約20分。橿原市藤原京資料室前停留所で下車する。まずは、停留所のすぐ近くにある資料室に立ち寄ろう。発掘調査で出土した瓦などのさまざまな遺物のほか、藤原京を再現した1000分の1のジオラマ模型を展示し、歴史をわかりやすく解説している。ジオラマ模型を見ると、藤原宮を中心に碁盤の目状の道路網を張りめぐらせた、条坊制都城がここにあったことがよくわかる。さらに、楽しく歴史を学べるアニメやCG映像も上映しているので、ぜひ観ておこう。資料室で理解を深めたら、いよいよ藤原宮跡へ。

建物の2階が橿原市藤原京資料室(見学無料)} 建物の2階が橿原市藤原京資料室(見学無料)

約7×6mもの藤原京の復元模型} 約7×6mもの藤原京の復元模型

「日本」という国号が定められた始まりの場所

資料室から4分ほど歩くと、藤原宮の中心、大極殿跡が見えてくる。現在、藤原宮跡は野原になっていて、地域住民の憩いの場として暮らしに溶け込んでいるようだ。藤原京は中国の都城にならい、日本で初めて建設された都だ。その京域は東西、南北とも約5km四方で、平城京や平安京をしのぐ規模だったとされている。その藤原京の中心にあったのが、ここ藤原宮だ。天武天皇が計画し皇后だった持統天皇が完成させ、694年(持統8)に飛鳥から藤原の地に遷都した。平城京遷都までの16年間と短命ながら、「日本」という国号が初めて定められ、天皇を中心とする中央集権国家が確立した歴史的に重要な場所だ。

世界遺産登録を目指す藤原宮跡} 世界遺産登録を目指す藤原宮跡

大和三山に見守られた藤原宮

藤原宮は大和三山に見守られるよう囲まれており、高さ5.5mの大垣が約1km四方の宮殿を囲んでいた。宮殿内には、天皇の住まいである内裏、大極殿や朝堂院といった儀式や政治を行う施設などがあり、今でいう皇居と国会議事堂、霞が関の役割を果たしていた。広々とした宮跡に立つと、宮殿がいかに巨大だったかが想像できる。

宮殿の門があった位置に再現された列柱} 宮殿の門があった位置に再現された列柱

1300年前の情景に思いをめぐらせて

周囲には視界をさえぎる高層の建物がなく、見渡す限りの野原が広がり流れる時間がとても穏やかだ。藤原宮跡からの大和三山の稜線の眺めはすばらしく、「重要眺望景観」に指定されている。持統天皇が詠んだ「春すぎて 夏来にけらし 白妙の 衣ほすてふ 天の香具山」をはじめ、多くの和歌に登場する大和三山。当時のままとはいかないが、1300年前の人々も見たであろう情景に思いをめぐらせながら、時間を忘れてゆったりと散策したい。また、季節の花が植えられ、春は菜の花と桜、夏はキバナコスモスやハナハス、秋はコスモスなど、色とりどりに広がる花の絨毯も見事。

競うように花を咲かせる秋のコスモス} 競うように花を咲かせる秋のコスモス

黄色とピンクのコントラストが美しい、春の菜の花と桜} 黄色とピンクのコントラストが美しい、春の菜の花と桜

スポット詳細

住所
奈良県橿原市高殿町ほか map map 地図
エリア
橿原エリア
電話番号
0744211114
時間
24時間
休業日
無休
料金
無料
駐車場
あり(60台)
※駐車場8:30-17:00
クレジットカード
不可
Wi-Fi
なし
コンセント口
なし
滞在目安時間
30-60分
備考
[橿原市 世界遺産登録推進課]0744-21-1114(受付時間:平日8:30-17:15)

情報提供: ナビタイムジャパン

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