聖林寺
仏像彫刻の優作・十一面観音菩薩像に会える
安産と子授けの大きなお顔のお地蔵様
聖林寺の本尊・子安延命地蔵菩薩は、江戸時代中期に造られたもの。寺の僧・文春(もんしゅん)の姉が難産に苦しんだことから女人泰産(にょにんたいさん)を願う大石仏造像を発願され、全国をまわって浄財を集めたという逸話が残っている。本堂に入ると、色白で三日月型の眉に、ほんのり赤い唇の大きなお地蔵様が目に飛び込んでくる。ほかのお寺では見たことがないような大きなお顔が印象的だ。台座の蓮台をはじめ、1枚の花崗岩から掘り出されており、ずんぐりとした姿はどこかユーモラスで、安産・子授けの祈願像として親しまれている。安産の祈祷をしてもらえるお寺はたくさんあるが、ここは1組ずつ安産祈願してもらえるのがうれしい。
吉野杉をふんだんに使用した美しい観音堂が完成
「十一面観音立像」は奈良時代に東大寺の造仏所で造られたとされており、1951年(昭和26)に日本最初の国宝のひとつに選ばれている。高さ約2m9cmの木心乾漆像で均整のとれた仏身、精細な指先、ボリュームのある上半身は、ミロのヴィーナスと比較されるほどで、日本だけでなく世界中からファンが訪れる。観音堂が老朽化したことから2021年(令和3)に改修工事を開始。台座と足を離して十一面観音立像を移動する際、ふだん見ることができない足の裏には美しい金箔がそのまま残っていたという。改修が完了し、2022年(令和4)8月1日から拝観を再開。新しい観音堂は、宇宙を象徴する天蓋を表現したドーム型の空間が特徴だ。ガラスケースに安置された観音様の周囲をぐるりとまわることもできるので、ゆっくり見学してほしい。
同行二人(どうぎょうににん)ミニ遍路道と茶館
裏山には四国八十八箇所を模したミニ遍路道(へんろみち)がある。山門から北へ約300mの旧聖林寺橋からスタートし、山林の道沿いには、熊谷寺の千手観音、薬王寺の厄除薬師如来などの四国の札所の本尊が弘法大師の石仏と並べて安置されている。そして、ゴール地点である大師堂に到着する結願(けちがん)。八十八箇所を巡礼したのと同じご利益が得られるとされており、1時間程度で1周できる。また、これまで写経などに使用されていた茶所「聖林茶館」では、ハイシーズンの土・日曜、祝日限定でお菓子付きの抹茶やコーヒー、紅茶、柿の葉すしなどがいただける。茶所からは三輪山や箸墓古墳などが望め、景色は抜群。帰りのバスの待ち時間に利用してほしい。
スポット詳細
- 住所
- 奈良県桜井市下692 地図
- エリア
- 山の辺の道・桜井エリア
- 電話番号
- 0744430005
- 時間
- 9:00-16:30
- 休業日
- 無休
- 料金
- [拝観料]600円
- 駐車場
- あり(20台)
- クレジットカード
- 不可
- 電子マネー/スマートフォン決済
- 不可
- Wi-Fi
- なし
- コンセント口
- なし
- 喫煙
- 不可
- 滞在目安時間
- 30-60分
情報提供: ナビタイムジャパン
クチコミ
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- 平日にゆっくりお参りして下さい
- 桜井駅から2kmちょっとです。バスが1時間に1本と余り無いので徒歩で行く事お勧めします。本尊さんは子安延命地蔵菩薩さんです。後是非見た方が良いのは国宝十一面観音さんです。絶対見る価値有ります
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- アクセスがバスしかないので・・・今回はタクシーで・・・
- 素晴らしい仏像を色々と所蔵している桜井市の名刹です。今回は、秘仏の宝蔵天や弁財天を拝観に行ったつもりだったが特別公開が2022年1月の三が日と云うことで・・・本日は拝観は出来なかった。代わりにこの寺院の秘宝の「曼荼羅展」が公開されていた。両界曼荼羅や観音浄土補陀洛山図など仏画の曼荼羅が10数点も公開されている、所有文化財が多い名寺でした。談山神社への参詣の前に参拝しました。
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- のどかな田園風景を楽しみながら….
- 桜井駅からバスに揺られて…バス停からゆっくりゆっくり歩いて10分くらいでした。のどかな風景を楽しめます。敷地は広くはないですが、眺めも良く静かで落ち着く寺院でした。
TripAdvisorクチコミ評価
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