潮岬
太平洋を望む本州最南端の地は、歴史的なスケールも壮大
ダイナミックな光景には地質学的な裏付けが
JR串本駅から車で約15分、潮岬に到着する。地図上で見れば太平洋にこぶしを突き出したような形をしているが、それもそのはず。潮岬はもともと本州とは離れた島で、沿岸流や河川により運ばれた土砂が堆積した結果、紀伊半島とつながるにいたったのだ。また、一帯は南海トラフで発生する巨大地震のたびに隆起を繰り返し、小高い丘のようになっている。本州最南端の碑が位置するのは、望楼の芝と名づけられた10万平方メートルもの大芝生。隣接する潮岬観光タワーでは、海抜100mの高さから360度の大パノラマが楽しめるほか、本州最南端訪問証明書も入手できる。
海上の安全を見守る灯台は近代化のシンボル
望楼の芝から少し西へ足を延ばせば、白亜のたたずまいがシンボリックな潮岬灯台が出迎えてくれる。「日本の灯台50選」にも数えられるこの灯台は、明治初期の近代化のさなかで初点灯。航海の難しい周辺海域を照らす必要性から、建設が急がれた経緯があるという。当地における海上交通を支えてきた歴史は、併設の資料館で学ぶことができる。なお、潮岬灯台は台上からの眺望を楽しめる参観灯台だが、上下移動は階段だけなので注意したい。
沖合に浮かぶ大島で感じるトルコとの交流の歴史
潮岬の東方約1km、ループ状の構造が特徴的なくしもと大橋で紀伊半島と結ばれているのが、和歌山県下最大の島・紀伊大島だ。釣りやキャンプを目的に訪れる観光客も目立つ島は、意外にも日本とトルコの友好のきっかけをつくった過去をもつ。1890年(明治23)、大島沖を航行していたオスマン帝国の軍艦・エルトゥールル号は折からの台風のために沈没。このとき、献身的に生存者の救助にあたったのが大島の住民だったのだ。当時の記録は、島内のトルコ記念館に詳しく展示されている。また、荒々しい巨岩が海面から突き出す海金剛も、島の人気スポットになっている。
スポット詳細
- 住所
- 和歌山県東牟婁郡串本町潮岬 地図
- エリア
- 串本・古座・すさみエリア
- 電話番号
- 0735620810
- 時間
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[潮岬観光タワー]9:00-17:00
[レストラン]10:30-15:00 - 休業日
- 無休
- 料金
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【入館料】
[おとな]300円(本州最南端訪問証明書付)
[こども]100円 - 駐車場
- あり
- 平均予算
- 【昼】1-1,000円
- 滞在目安時間
- 30-60分
- 乳幼児の入店
- 可
情報提供: ナビタイムジャパン
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クチコミ
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- 本州最南端
- 橋杭岩と大島のトルコ館・樫野崎灯台の観光を経て潮岬を訪れました。潮岬タワーや緑豊かな潮岬キャンプ場のある辺りを散策しました。本州最南端というキーワードに惹かれてやってきましたが、それまでに訪れた橋杭岩や大島でたくさんの自然造形美を見た後だったので非日常性をあまり感じませんでした。時間があれば潮岬で色々周遊されれば良いと思います。
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- 本州最南端
- 本州最南端の岬で、太平洋が一望できる。「地球の果て感」は無いが、大阪から4時間足らずで、このような景色が見られることに感動した。串本駅からはコミュニティバスがあるが、本数が少ないのでタクシーの利用が一般的。
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- 本州最南端
- ここにわざわざ行く必要があるか?と聞かれるとう〜んです。でも、本州最南端なので、ぐるっと海に囲まれています。大型船がたくさん見えました。
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