砂糖傳増尾商店 本店
170年ほど続くならまちの老舗で、砂糖の奥深さを知る
「大和茶」の店として創業
砂糖傳 増尾商店へは、近鉄奈良駅から歩いて15分ほど。風情のある町家が立ち並ぶ、ならまちに位置する。砂糖そのものや砂糖のおいしさが伝わるお菓子などを取り扱うが、もともとは奈良の名産である「大和茶」の店として創業したのが始まりなのだとか。「大和茶」のおいしさを多くの人に広めるため、奈良と京都の境である木津から船を使って大阪や堺へと足を運ぶうちに、帰りの船で当時は貴重品であった沖縄の黒糖や、阿波の白下や和三盆を持ち帰り、商いを始めるようになったという。店名の砂糖傳とは、初代店主の増尾傳次郎の名前から。いつしか「砂糖屋の傳次郎で砂糖傳だ」と呼ばれるようになり、1858年(安政5)には、屋号を「砂糖傳」と改めた。
種類豊富な砂糖を取り扱う
今も昔も奈良は社寺が多い地域柄。全国から参拝者が多く集まったため、もてなしやお土産に和菓子は欠かせない存在であり、和菓子に使われる良質な砂糖も非常に重宝されてきたという。創業からおよそ170年経つ現在では、「砂糖傳」の名は広く知られ、地元の人を中心に親しまれている。本店には、砂糖はもちろん、自慢の砂糖を使ったお菓子などがずらりと並ぶ。ひと口に「砂糖」といってもその種類はさまざま。よく知られる「上白糖」や「グラニュー糖」をはじめ、珍しい「粗糖」や「きび糖」などがそろい、用途にあわせて選ぶことができる。店内にはそれぞれの砂糖の説明と見本が展示してあるので、そちらを見ながらスタッフに相談してみるのもおすすめだ。
由緒ある「御門米飴」が名物
名物は「御門米飴(みかどこめあめ)」で、米を麦芽で糖化した、古くから伝わる伝統的な飴だ。人工甘味料や防腐剤、漂白剤などはいっさい使わずに仕上げた、自然の甘みを楽しめる。「御門米飴」との名前は、東大寺の住職であった清水公照(しみずこうしょう)氏によって命名されたもの。米飴が入っている壺に記された文字も清水公照氏の書だ。壺の色味は、赤と黒の2種類があるので、贈る場面にあわせてセレクトしよう。
かわいらしいお土産を求める場合は、「奈良こんふぇいと」がおすすめ。ころころと愛らしい小粒のこんぺいとうが、奈良をモチーフにした小箱に詰まったお土産にぴったりなひと品だ。味のバリエーションは非常に豊富だが、「御門米飴味」「大和煎茶味」「大和ほうじ茶味」「大和玄米味」「柿の葉味」の5つは砂糖傳 増尾商店オリジナルの味わいなので、悩んだらぜひこちらがおすすめ。体にやさしい砂糖傳 増尾商店の甘味をぜひ味わってみよう。
スポット詳細
- 住所
- 奈良県奈良市元興寺町10 地図
- エリア
- ならまち・高畑エリア
- 電話番号
- 0742262307
- 時間
- 9:00-18:00
- 休業日
- 年末年始
- 駐車場
- あり(2台)
- クレジットカード
- 可(VISA、MasterCard、DC UFJ Nicos MUFGCARD)
情報提供: ナビタイムジャパン
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