元興寺

寺院

1400年前、日本で最初に仏法が興隆した始まりの寺

奈良時代、南都七大寺のひとつとして隆盛を極めた日本初の本格的な寺院。飛鳥・奈良時代の部材が使われる極楽堂(本堂)と禅室(ともに国宝)をはじめ、1400年という長い歴史がギュッと詰まった元興寺は見どころたっぷり。

国宝に指定されている「極楽堂(ごくらくどう)」 国宝に指定されている「極楽堂(ごくらくどう)」

南都七大寺として栄えた奈良時代

ならまちのほぼ中央に位置する、世界遺産・元興寺。その前身は、6世紀末に蘇我馬子が今の奈良・明日香村に、日本初の本格的な寺院として創建した法興寺(ほうこうじ)だ。平城遷都にともない法興寺も平城京へ移築し、元興寺と名前を改めたのがこの地での始まり。南都七大寺のひとつとして、奈良時代に隆盛を極めた。その寺域はとても広大で、今の「ならまち」の大半が境内地だった記録が残る。1451年(宝徳3)の土一揆(どいっき)で現在の極楽堂と禅室(ともに国宝)以外のほとんどを焼失してしまうが、現在も「ならまち」には元興寺の境内地だったことを示す史跡などが残るので、散策の際に注目してみるとおもしろい。

鎌倉時代風の立派な東門から境内へ 鎌倉時代風の立派な東門から境内へ

1300年の歴史が刻まれる極楽堂

東門から境内に入り、目の前に建つのが国宝に指定されている極楽堂だ。この建物は奈良時代に何百人もの僧侶が暮らしていた僧坊の一部で、鎌倉時代に改築され現在の形になった。奈良時代の学僧・智光(ちこう)が感得(かんとく)した、極楽往生の世界を描いた「智光曼荼羅(ちこうまんだら)」を本尊に祀る。靴を脱いで極楽堂へ上がり、手を合わせたらゆっくりと建物内を参拝しよう。いたるところに1300年の歴史を感じることができる。たとえば、本尊を祀る内陣に張られた床板。これは、奈良時代から大切に守られてきた貴重な部材だ。そして内陣の正面にある柱に目をやると、何やら文字が刻まれているのがわかる。極楽堂に寄せられた寄進の記録で、人々の信仰の証として脈々と受け継がれてきた。

中世の時代、極楽堂に救いを求めて人々が集まった 中世の時代、極楽堂に救いを求めて人々が集まった

国宝の極楽堂と禅室は見どころたっぷり

極楽堂の奥にあるのが禅室だ。無数の石仏や石像が整然と並ぶ「浮図田(ふとでん)」から極楽堂と禅室の屋根を見上げると、赤や黒色でほかの瓦と色が異なる部分があるのがわかる。その部分が飛鳥の法興寺から運んできた、日本最初にして最古の貴重な瓦だ。1400年も前の瓦が今も現役で葺かれているのは、世界的に見ても極めて珍しい。禅室も極楽堂と同じく僧坊だった建物で、多くの僧侶がそこで暮らし修行をしていた。空海(弘法大師)も修行に励んでいた記録が残り、座禅は元興寺から始まったともいわれているとか。

多くの僧侶が修行や学問に励んだ禅室 多くの僧侶が修行や学問に励んだ禅室

禅室と極楽堂の屋根の一部には、遠く飛鳥・奈良時代の瓦が葺かれている 禅室と極楽堂の屋根の一部には、遠く飛鳥・奈良時代の瓦が葺かれている

謎多き国宝・五重小塔は必見!

境内をぐるりとしたら法輪館へ立ち寄ろう。入り口にある小さな五重の塔は、「五重小塔(ごじゅうしょうとう)」と呼ばれる謎多き国宝。一見、五重塔のレプリカのようにも思えるが、実は奈良時代の後半に作られたものというからビックリ。細部まで作り込まれた小塔は、まさに小さな五重塔そのものだ。この小塔をひな形に全国の五重塔が建設されたという説もあり、まさに日本の仏教の始まりの寺であることを示す貴重な宝。館内にはほかにも、国や県の重要文化財に指定された仏像などが安置される。また毎年秋には特別展を開催し、ふだん見られない文化財を特別公開するので、そちらも要チェックを。

貴重な寺宝を安置している「法輪館」は、見学自由 貴重な寺宝を安置している「法輪館」は、見学自由

国宝「五重小塔」。目を凝らして観察してみよう 国宝「五重小塔」。目を凝らして観察してみよう

スポット詳細

住所
奈良県奈良市中院町11
電話番号
0742231377
時間
9:00-17:00(但し、入山は16:30迄)
休業日
無休
料金
【拝観料】
[大人]500円
[中・高生]300円
[小学生]100円
駐車場
あり(10台)
クレジットカード
不可
電子マネー/スマートフォン決済
不可
Wi-Fi
なし
コンセント口
なし
喫煙
不可
滞在目安時間
30-60分

情報提供: ナビタイムジャパン

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クチコミ

  • 明日香に有る飛鳥寺が前身
    4.0 投稿日:2020.09.12
    588年仏教が中国、朝鮮半島より渡来明日香村に飛鳥寺を蘇我馬子が造営する。その後都が平城京に移り、飛鳥寺も元興寺と名前変えてこの地に移転したとの事です。平城の飛鳥と呼ばれていたとの事です。お堂は天変地異で焼失したり、中央集権政府の力衰え官寺として支えが無く成り、天台宗系や真言宗系のお寺の興隆により衰退していった為、元々巨大な伽藍だった様ですが、今は極楽坊が残る程度に規模縮小してます。しかし...
  • 国宝がいくつかあります。かつての大寺院があった場所!!
    4.0 投稿日:2020.09.09
    奈良県奈良市にある東大寺、興福寺と並ぶ南都七大寺の1つ。奈良市の中心市街地南東部に位置する歴史的町並みを有する地域を「ならまち」といい、古社寺が点在するなかに元興寺はあります。今でこそ仏堂・僧房が少し残るのみですが、かつてはこの一帯が元興寺の境内で東大寺や興福寺と並ぶ大伽藍を誇っていた時代もありました。極楽坊本堂または極楽堂とも言われる本堂と、その奥の禅室はともに国宝に指定されている建物でし...
  • かつての大寺院ですが、、、
    4.0 投稿日:2020.04.26
    奈良町の中にひっそりと建っています。(正確には奈良町はかつての元興寺の境内内)しかし、南都七大寺であったことを示すように本堂や禅室が国宝であるなど大変古い重要なお寺です。

TripAdvisorクチコミ評価

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アクセス

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