関まちなみ資料館
江戸時代の町並みが残る国の重要伝統的建造物群保存地区
江戸から昭和初期にかけての町家が立ち並ぶ
古くから交通の要衝として栄え、「古代三関」のひとつである「鈴鹿関」が置かれていたことでも知られている三重県亀山市関町。江戸時代には、東海道五十三次の江戸から数えて47番目の宿場「関宿」として、参勤交代や伊勢参りの人々で賑わった。現在の関宿の町並みは、街道に面した約400棟の町家のうち、およそ200棟が江戸時代後期から昭和初期にかけて、伝統的な様式で建てられたもの。1984年(昭和59)には、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されている。そんな関宿の歴史や文化を詳しく知ることができるのが、街道のほぼ中央にある関まちなみ資料館だ。
箱階段や釜など昔の生活用具を展示
建物は街道沿いから奥に向かって、主屋、角屋(つのや)、土蔵に分かれている。まず主屋の1階には、昔の箱階段や薬箪笥、銭箱、長火鉢などを展示。箱階段を上って天井の低い2階に行くと、関宿の有力者であった川北家について紹介する「川北本陣コーナー」がある。また、1階の土間にも風雨や寒さを防ぐための蔀戸(しとみど)や昔の釜、井戸、非常に珍しい明治時代の自転車などが。さまざまな生活用具を通して、当時の暮らしに思いを馳せることができる。
町並みや町家の見どころをわかりやすく紹介
館内のいちばん奥にあたる土蔵も2階建てになっている。1階は、1671年(寛文11)の屋並図と、その屋並図を参考にした1000分の1スケールの町並み模型、関宿周辺の地形模型を展示する「関町・関宿紹介コーナー」。そして2階には、当地の町並み保存活動などについて紹介する「まちなみ保存コーナー」がある。ここでは保存修理修景事業についてのほか、関宿の歴史と文化、町並みの特徴、町家の外観意匠などをパネルで紹介。関宿のさまざまな見どころを予習しておけば、その後の町歩きがより充実したものになるだろう。
昔の面影を残す宿場町をのんびりと巡ってみよう
関宿は地域をあげて町並み保存活動に取り組んでいることもあり、現在も当時の宿場町の雰囲気を色濃く残している。また、近くには関宿旅籠玉屋歴史資料館と関の山車会館があり、関まちなみ資料館とあわせて3館共通の入館券も販売しているので、ぜひ立ち寄ってみたい。そして土産には、街道沿いにある関宿名物の「志ら玉屋」と、江戸時代の寛永年間から続く「深川屋」がおすすめ。古い町並みを眺めたり、買い物を楽しんだり、一日かけてゆっくりと関宿散策を楽しもう。さらに車で約40分のところには、鈴鹿市の伝統工芸である鈴鹿墨(すずかずみ)と伊勢型紙を展示する「鈴鹿市伝統産業会館」もある。
スポット詳細
- 住所
- 三重県亀山市関町中町482 地図
- エリア
- 北勢エリア
- 電話番号
- 0595962404
- 時間
- 9:00-16:30
- 休業日
- 月(祝の場合は翌日)、12/29-1/3
- 料金
- [入館料]300円(関宿旅籠玉屋歴史資料館と共通)
- 駐車場
- なし
- クレジットカード
- 不可
- 平均予算
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【昼】1-1,000円
【夜】1-1,000円 - 滞在目安時間
- 0-30分
情報提供: ナビタイムジャパン
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クチコミ
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- 関宿を代表する町屋建築
- 関駅から徒歩10分ほど。旧東海道沿いにある。入館料は関宿旅籠玉屋歴史資料館と共通で300円。関の山車会館をプラスした3館共通入館券は500円。資料館の建物(旧別所家)は江戸時代末期築の関宿を代表する町屋建築のひとつで、間口は狭く奥行きが長い。前面2階は漆喰塗りで虫籠窓が設けられている。室内にある箱階段や、部屋に置かれた長火鉢、銭箱などが江戸を感じさせる。主屋裏には土蔵があり、関宿に関する解説パ...
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- [関宿]散策時 早期に立ち寄り 土蔵2階に展示してある関宿模型[寛文11年(1671)当時]を眺め [関宿]の全体イメーシを持たれることお薦めします
- こちらは[主屋][土蔵]とで構成され、[土蔵]2階に 関宿の1/1000模型[寛文11年(1671)]、関宿の周辺地区模型、[関宿]町屋の間取り形式・説明文 等(添付 写真参照)が展示してありますので [関宿]散策時 早期に立ち寄り [関宿]の全体イメーシを持たれることお薦めします。
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- 正月休み
- 関宿の町屋に残る建物を利用し、文化財、歴史資料を展示している。関宿を代表する観光地ですが、外から眺めるだけではその価値がわからない。正月休みでした。
TripAdvisorクチコミ評価
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