鎧埼灯台

灯台

志摩半島最東端から海を見守る

志摩半島の最東端にある鎧崎。この海域は親潮と黒潮が激しくぶつかりあうため、昔から海の難所として恐れられてきた。この鎧崎の突端に1963年(昭和38)に建てられ、海の安全を守っているのが鎧埼灯台。眼下には太平洋のダイナミックな絶景が広がる。

志摩半島最東端に建つ鎧埼灯台(内部の見学は不可)} 志摩半島最東端に建つ鎧埼灯台(内部の見学は不可)

鎧埼灯台に向かう車でのアクセスは慎重に

鎧崎の周囲は細く入り組んだ道が多いため、車でのアクセスは注意が必要。漁協の南側を通る堤防沿いの道を道なりに進むと駐車スペースがあるので、そちらを利用しよう。この駐車スペースの東方向に見られるのが鎧崎で、海に浮かぶ森のような風景。駐車スペースから鎧埼灯台までは、徒歩10分ほどでたどり着くことができる。道中には「伊勢神宮御料鰒調製所(いせじんぐうごりょうあわびちょうせいしょ)」や「倭姫命御巡行舊跡(やまとひめのみことごじゅんこうきゅうせき)」がある。

鎧埼灯台へ続く道の入り口。「山の神」へと続く道と、灯台へと続く道に分かれている。灯台へ向かう際は右へ} 鎧埼灯台へ続く道の入り口。「山の神」へと続く道と、灯台へと続く道に分かれている。灯台へ向かう際は右へ

神宮に奉納する「熨斗鰒」を調製

第11代垂仁天皇の第4皇女である倭姫命が天照大神鎮座の地を求めて国崎(くざき)に立ち寄り、その際に岬で鎧をはずしたことから「鎧崎」と命名されたと伝えられている。この近海は上質なアワビが獲れることでも有名。灯台へ向かう道中には伊勢神宮へ奉納される熨斗鰒(のしあわび)を作る「伊勢神宮御料鰒調製所」がある。現在でも毎年6月、10月、12月の3回に分けて奉納されている。また、倭姫命が国崎を訪れた際、「お弁」という海女からアワビを献上されたことが神宮に奉納される由来となったとされる。お弁は灯台から徒歩10分ほどの場所にある「海士潜女神社」(あまかづきめじんじゃ)に祀られており、地元の海女やダイバーから信仰を集めている。

伊勢神宮御料鰒調製所。檜で造られた熨斗鰒の干し場も見られる} 伊勢神宮御料鰒調製所。檜で造られた熨斗鰒の干し場も見られる

灯台へ向かう道中には「倭姫命御巡行舊跡」が建てられている} 灯台へ向かう道中には「倭姫命御巡行舊跡」が建てられている

木々のトンネルを抜けると灯台が出現

伊勢神宮御料鰒調製所から少し進むと、木々のトンネルに差しかかる。しばしトンネルを歩くと突如として視界が開け、白亜の灯台と太平洋が出現。鎧崎は「伊勢の神崎、国崎の鎧、波切大王なけりゃよい」と昔から船頭たちに唄われた海の難所。岩に波が砕け散る荒々しい海の風景と音が心に強く残る。鎧埼灯台は1963年(昭和38)に建てられた、八角形コンクリート造りの灯台で高さは9.61m。小高い場所に立っており、海面からの高さを含めると26.57mになる。難所として恐れられた鎧崎周辺の海を、穏やかに見守る姿が印象的だ。

木のトンネルの向こうには、ゴールとなる鎧埼灯台が見える} 木のトンネルの向こうには、ゴールとなる鎧埼灯台が見える

難所である鎧崎周辺の海を照らし、海上安全を守り続けている} 難所である鎧崎周辺の海を照らし、海上安全を守り続けている

黒々とした岩に波が打ち付ける様には迫力がある} 黒々とした岩に波が打ち付ける様には迫力がある

スポット詳細

住所
三重県鳥羽市国崎町 map map 地図
エリア
鳥羽エリア
電話番号
0599252844
備考
※電話番号は、鳥羽市観光案内所に繋がります。

情報提供: ナビタイムジャパン

アクセス

map map 地図

最寄り

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